ⅩⅠ 小隊長、七海八雲の場合
この気持ちをなんというのか
憎悪か嫉妬か嫌悪か憤怒か軽蔑か焦燥か恐怖か不安か
いや、これこそが欲求なのだろうか
いつごろからだったろうか。
この世界が色あせて見えたのは。
心の隅に退屈が居座り始めたのは。
戦友や部下の前で、意識して笑顔を作っていたのは。
あのころは、何が退屈でどうすればいいのかもよくわかっていなかった。
青かったというのもあるだろう。痛ましい記憶もあるので、あまり思い出したくはないが。
しかし、ただ一つ。変化を持って現れた女との出会いを、今でも強烈な印象と共に覚えている。
一番に思い出すのは、必ず女のドアップからだ。
ほのかな甘い香りと、おでこをくすぐる前髪。唇に柔らかな肉の感触を得て。
「慌てないのね」
こちらの両頬を手でホールドしながら、女──『双盾』が声を弾ませて微笑んでいる。数ヶ月前の戦闘行為で彼女に勝利して以来、どうも付きまとわれている感じだ。
鬱陶しいとは思わないし、拒否するほどでもないが。しかし、時たまこうした強硬手段に打って出るのはどうにかして欲しい。
本部の廊下でこんなことをしては、無駄に視線を集めること請け合いである。
「おっかしいわねぇ。私のちゅーで無反応なんて……不能?」
「とんでもない自信と誤解だね。訴えてもいいかな?」
間違いなく勝つ。相手がどれだけ敏腕弁護士を連れてこようが、ぶん殴って黙らせれば問題ない。
いつも通り、勝つのは確定事項だね。と内心で頷き、八雲は胸を無理やり押し付けるようにして抱きつく『双盾』を見た。
体の前面を集中攻撃するつもりらしい。豪快に抱きついてきたと思えば、抱き心地のいい場所を探すフリで身動ぎしている。
初めに鳩尾辺りを柔らかな感触が這い回り、極々自然に降下していく。危うくへそを通り過ぎ、更に下へ行きそうになるので首根っこを捕まえて止めた。
「君は恐ろしいことをするね。見たまえ。色々と申請をしに出ていた巴君が、三人くらい殺しそうな目でこっちを見てるじゃないかね」
「アラ、ホントダワー。ゼンゼンキヅカナカッター」
嘘もいいところだろう。あんな、殺気だけで人が殺せそうな密度の存在感をばらまいているのだ。それに『双盾』が気付かないはずもない。
タイミングから考えて、むしろ発見させるために逆算までしたと考えるのが妥当だろう。
吐息。
「君は何がしたいのかね? 付きまとって嫌がらせをするだけならば、もう十分だよ。これ以上は面倒になるだけだね」
「そういうつもりじゃないのよ? もちろん、この前の仕返しってのはあるんだけどね? そうじゃなくて、私はあなたのことが気に入ったの」
にんまりと笑う姿は、どこか獲物を見定めた猛獣にも見えた。欲しいものは手に入れ、自分のしたいようにする身勝手な人間の表情だ。
よくある話だが、こういう手合いは嫌われる。自己中心的な考え方を、周囲が快く受け入れることなどありはしない。
「なぜかね……」
気に入られた理由と重なる形で、疑問の声が出た。
なぜ、それで孤立しないのかね? と続く言葉を飲み込み、楽しそうに鼻を鳴らす『双盾』を見る。
背後へ回る動きでゆっくり歩く彼女に合わせて視線を動かし、人波をかき分けて来ているだろう巴に待機指示を出す。
手で制するだけの動きだが、きっと彼女には伝わるだろう。
「あなたは強いわね。強すぎて強すぎて、誰も勝てる気がしない。有利な場所に誘い出して、整備不良の装備を持たせて、足手まといを背負わせて。そこまでやっても、きっとあなたが最強よ」
後ろから胸板を抱くように手が回された。
ぎゅっと抱かれ、背伸びで耳元に寄せられた口から、吐息と共に言葉は続く。
「でも、だからこそ。きっと誰もはこう思うわ。『軍神』は人間なのか? って。他の『五指』は、まだ納得できる範囲なのに。あなただけは、いつでも例外よね?」
その通りだ、と心のどこかで肯定する自分がいる。
いつからだったろうか。この世界が退屈に思えたのは。
いつからだったろうか。日々が退屈になったのは。
いつからだったろうか。誰と話すときも、意識して笑顔を作っていたのは。
「あなたは一人ね。どうしようもなく、ひとりぼっち。『軍神』なんて名前が無くても、七海八雲と同じ性能の人間はいないわ」
「笑えるほど嫌な事実だね。それを思い知らせて、この前の仕返しは終了かな?」
「八雲、目が笑ってないわ。作り笑いなら上手に笑わなくちゃ」
くすくすと笑われて、手がするりと抜け落ちた。三歩ほどさがる音も聞こえたので、体ごと振り返る。
笑えるわけがない。どんな表情をしていいのかもわからない。
一人でいいとも思うし、それは怖いとも思う。
どちらがいいのか。どうすればいいのか。答えを探すように体を回し、
「ほんと、八雲は素敵ね」
愛おしそうな瞳を細め、ゆっくりと離れた三歩を詰める『双盾』がそこにいた。
両の手を伸ばし、頭を抱え込む形で背の高さが一緒にされる。
抵抗も出来ずに抱き寄せられ、反応できない自分に驚きさえ覚えてしまう。
「寂しがり屋の『軍神』さん。大丈夫よ。私が一緒にいてあげる」
彼女の声と体温と匂いと柔らかさが、意識の全てを埋め尽くしてしまいそうだった。
委ねてしまえば楽かもしれない。一瞬そう思って、しかし体を引き剥がすように後ろへ下がる。
きっと、これを受け入れてしまうと今の場所にとどまれなくなるだろう。そうなれば、今の『五指』は崩壊する。
「逃げるのが精いっぱい? 戦闘は最強でも、こういう経験は私の方が上みたいね」
表情から余裕のなさでも読み取られたのだろうか。勝ち誇ったような表情の『双盾』が、逃げた分だけまた追ってきた。
来るなと叫びそうになる。いや、背後に円がいなければ叫んでいたかもしれない。
いろいろな思惑に左右されて集められた『五指』だが。だからこそ、いくつか結成時に決めたことがある。
勝手に自分で決めたことだ。他のメンバーに言ったことなどない、とても単純な。
「確かに、勝てそうもないね。だが、やることがある。無理やり、勝てる土俵に引きずり出してもいいんだよ?」
「負け犬の遠吠えみたいだから、それはやめといた方がいいわよ? せっかくいい感じなのに、台無しになるわ」
小さく息を吐き、それでも『双盾』が立ち止まる気配はない。
なぜ来るのかはわからないが、これ以上の後退はできないだろう。後ろには円がいて、周りには通行人がいるのだ。
これ以上は『軍神』として、逃げるわけにもいかない。
「自分より強い誰かが欲しいのかね。ならば、他を当たってくれないかね」
「最強とか言われてるくせによく言うわよ。でも、ダメね。私はあなたに惚れちゃったもの。あんなに強いのに、こんなに弱いなんて。こういうの、ギャップ萌えって言うのよね? もしくは、私の嫁って言えばいいかしら」
今すぐに前言撤回して逃げ出したくなる気持ちを、なんとか抑え込む。
私は軍人、私は軍神と脳内で呪文を唱え。目の前の古代語を喋る『双盾』を睨みつけた。
当然、彼女は怯まない。むしろ、よりいっそう楽しそうな瞳で見つめ返され。
反射で、足が後ろへ進もうとした。
止めることはできない。無意識の動きを制するには、反応があまりにも遅れすぎた。
このまま逆らうことも出来ず、後ろへ重心が移動し。
不意に正面からタックルが来た。誰かなど見なくともわかる。
胸板辺りへ肩から突っ込んできた『双盾』を、疑問しか出てこない頭で『反射的に』投げ飛ばしていた。
重心を移動させ、足を入れ換え、体を捻るようにして真後ろへ。突進力を受け流し、そのまま還元する形で地面へと叩き伏せる。
なぜ、などとは思わない。だが、もしかしてという思いが脳裏をよぎった。
床に叩きつけられて意識の飛んだ『双盾』が、それでも笑っているように見えてしまう。
いろいろ性質が悪くなってきたね、と八雲は小さく吐息した。
‡
意識が浮上する。
口の中に広がる泥の味と、背中に熱を感じたからだ。
泥は地面に倒れているからで、背後の熱は。
「しまった。移動手段をやられてしまったかね」
火花を散らせる機構殻翼『ナンディン』をパージしつつ、八雲は深く息を吐いた。
なぜこうなったのか。考えるまでもないが、自分が鈍っているからだろう。
これで『軍神』などと、世間に笑われてしまいそうだ。
「あら、起きたのね。二〇秒も寝てるから、トドメ刺しちゃおうかと思ったわ」
「それはそれは、思いとどまっていただけて命拾いしたね!」
語尾に力を込めて、跳ねるように体を起こす。
一緒に放り出されたはずの武装『ピナカ=トリシューラ』を見つけ、転がるようにして近付いた。
トリガーに手をかけるのと、背後に誰かが立つのはほぼ同時。当然、そこが八雲にとって死角ということはない。
衝撃波をまき散らす準備は万端であり、また『双盾』の盾はこちらの首筋へ矛先を向けていることだろう。
間合い的には、どちらも必殺の領域だ。
「それにしても、やることが過激じゃないかね? 開戦合図と同時に背後から強襲とは。ルール的にはギリギリだね」
「これくらいやらないと、流石に勝てないもの。真正面から正々堂々なんて、円ちゃんに譲るわよ」
お手合わせ願うで御座る! と叫びながら突進する女武者が容易に想像できて、思わず噴き出しそうになる。
懐かしい思い出だ。それほど昔ではないはずだが、ずいぶん時間が経ってしまったように感じてしまう。
「昔の会話、覚えてる?」
「藪から棒だね。このタイミングで、どの会話を言っているのかな?」
あなたが強すぎるって話よ、と言われて納得する。
確か、あの時は逆だった。座り込んでいるのが『双盾』で、背後に立っていたのは八雲の方だ。
膝から崩れ、額から血を流した彼女は言っていた。
「機動力を奪って、ようやく手が届きそうな気がする。装備を砕いて、なんとか勝てそうな気持になってくる。武器がなくなり、ようやく互角。流石に、それは過大評価ではないかね? 丸腰で互角では、ただの化け物な気がするがね」
「化け物がよく言うわよ」
トリガーを引く。ピナカ=トリシューラで反動相殺の衝撃波を放つためだ。
威力は背後にぶちまけられ、そこに立つ『双盾』を巻き込むだろう。
だが、この程度で防御に優れた彼女を倒せるなどとは思っていない。むしろ、目的は別にある。
威力を吐きだしたピナカ=トリシューラは、その巨体を前方へ吹っ飛ばした。いつもなら強化スーツのアシストを受けて押さえつける反動を、そのまま解放したからである。
ロケットよろしく前進する長砲のトリガーを握り、八雲も同時に前へ行く。そのまま五メートルを移動し、着地と同時に体を反転させようとして。
「おや?」
そのままピナカ=トリシューラごと地面に突っ込んだ。
地面を抉る勢いで四メートルを滑り、土砂に半ば埋まりつつ停止する。
「あら、わりと豪快に行ったわね。二〇秒見逃してあげてた間、暇だったからピナカの重量軽減装置壊したわよ? 今さらだけど」
「……本当に今さらだね!」
頭の上の土を払いながら、八雲が立ちあがった。
子供が砂山で遊び終わった後のようにどろどろだが、このさい気にしている場合でもない。
ピナカ=トリシューラは、本来なら設置砲として使われるような代物だ。とてもじゃないが、そのままの仕様で人間が振り回すことは出来ない。
その辺り、いくら『軍神』でも限界がある。
機動力を削がれ、武器も半減させられた。次は強化スーツを破壊しに来るんじゃないか、と嫌な予感にかられてしまう。
とりあえず、これでピナカを使うのは無理になった。パージのスイッチを押し、中に格納されていた三叉の槍を引っ張り出す。
「全く、早々にトリシューラの方を使わされるとはね」
「最初からクライマックスよ!」
まだ開戦したばかりだ。今回の戦闘予定日はしばらく続くので、今からそんなにテンションをあげないでほしい。
もっと言うなら、目的の達成にはもうしばらく時間がかかるだろう。もう少し、気長にやり合う必要がある。
ここの結果は、最後でなくてはならない。
「さて、では少し遊ぼうかね」
「機動力がた落ちのくせに、わりと強気よね。こっちも新装備あるし、互角ぐらいだとは思うけど」
出し惜しみなんてしないわ、と『双盾』の唇が笑みに歪む。
そして彼女のバックパックから伸びるアームが、不意に二枚の盾をパージするのを見た。
疑問を挟む余地はない。もはや、反射で体を横へ投げ出す。
攻撃が来たのは正面からではない。背後からだ。
なぜか。振り返れば答えがある。
パージされた二枚の盾が、主を挟むようにして宙に浮いていた。更に、さっきまで八雲が立っていた場所へは別の二枚が刺さっている。
「これは……『マッド・ジャック』の仕業かね。まったくあのバカは厄介なものを」
答えない『双盾』が、手の動きで地面に突き刺さった二枚を手元に呼び戻す。だが、それでは終わらない。
追加で二枚を上空から呼び、合計は六枚だ。
対するこちらは武器が一本。もちろん、ただの三叉槍ではないが不利なことに変わりない。
「ただまあ、こんなのは昔ならいくらでもあったからね」
「ええ、でしょうね」
楽しそうで嬉しそうな声の彼女に、少々飽きれてしまいそうだ。
お互いに大けがの可能性はついて回るし、運が悪ければ死ぬことだってある。今回はそこに加えて、少し厄介な達成目標だってあるのだから気楽にとはいかない。
「さて、始めようかね。第一一〇小隊隊長、七海八雲が『元・軍神』の意地を見せよう」
「いいわ。『現・軍神』として『双盾』アテナ・アカコスが、その意地を受け止めてある」
一歩目を踏み出した。
手の中にあるトリシューラを、踏み込みの動作に合わせてフルスイングする。
迎撃の盾が目の前に躍り出た。
鉄と鉄がぶち当たり、甲高い金属音を響かせる。
それが、本当の開戦のゴングだった。
隊長&オールマイティ
七海八雲
変態 愉快な男 元・軍神
階級、大佐
現・副隊長
九条晶
回し蹴り系男勝り少女 九条家令嬢
階級、少佐
元・副隊長
アテナ・アカコス
お母さん 双盾 現・軍神
階級、大尉
フォワード1
坂本アヤカ(さかもと あやか)
紅目の悪魔 接近戦最強
階級、伍長
通信士
真衣・プロセッサ(まい‐)
電脳幼女 指折りの『エリート』
階級、軍曹
衛生兵・補佐
瞑愛琳
マッドサイエンティスト系医療補助兵 中国三千年の末裔
階級、上等兵
フォワード2
御門撫子
旧家の出身 純和風 長女的存在 般若
階級、伍長
陸上特殊車両運用兵士&メカニック
パンツァー・カウフワーゲン
メカニック兼用 ロボ娘
階級、少尉
航空特殊機体運用兵士&メカニック
ステロペース・キュクロプス
メカニック兼用 父子家庭 エセ関西弁
階級、軍曹
狙撃兵
シャリス・ワッターズ
狙撃手 褐色少女 元レジスタンス 現スパイ
階級、中尉
工兵
トリトナ・ルー
爆薬姫 不幸体質 黒髪ツインテ ドジっ子
階級、上等兵
衛生兵長
飯塚ナツキ
三つ編みの常識人 晶の同期
階級、曹長
五指・フォワード
『女剣豪』巴円
御座る 紅一点 沸点低め
五指・バックアップ
『二つの頭脳』ボイポスとアルテミス
性別不明 二人で一人のエリート 五指の良心
五指・技術者
『いかれた灯火』ウィル・オ・ウィプス
魔改造 天才的技師 基本馬鹿
・陸上特殊車両『ブリュンヒルト』
……六足の脚を持つ戦車。重力制御機構を搭載し、自重を軽くした上でのホバーリング併用により高速移動を可能とする。
また、重力制御機構を応用して、重力の遮断幕。重力シールドを張る事が可能。
主砲は長さ五メートル、幅二メートル、厚さ一・五メートルのレールガン。
全長二〇メートル。全幅七メートル。全高は五メートルの化け物戦車。
コックピットは、分厚い装甲の奥の奥。そこにある制御盤へパンツァーの核ドライブを設置する。
・航空特殊戦闘機『カエルス』
……ステロペースの離縁した母、ガイア・ヘレネスが設計し、設計図だけを娘に託した代物。名前の由来はウラノスから。
デルタ主翼と先端翼を備えるカナードデルタ形式の機体であり、後部には小型の尾翼が上下に一対ずつ設置されている。
加速器は計5つ。主翼と尾翼にそれぞれ一つずつ小型の加速器を配し、その中心に大型推進の加速器が搭載されている。
デルタ翼である為、真上から見た形は三角形に近く。また、やや厚みはあるものの機体の凹凸が少ないよう設計である為。正面から観た姿は、金属の板から十字型に主翼と尾翼が張り出している様に見える。
武装は機関砲二門とレーザー砲三門だが、仮想翼が展開されれば砲門は自由に設定できる。機関砲は上部に、レーザー砲は下部にそれぞれ実装。
コックピットはバイクに乗る様な体勢になるもの。
・固有兵器、長砲&機甲殻槍『ピナカ=トリシューラ』
……熱量砲撃、レールガン、反動相殺用スラスターによる衝撃波。この三つによる三叉の攻撃が可能。内部に動力部とかして三叉槍を格納。外部の長砲部分をピナカ、内部の三叉槍をトリシューラと呼称する。熱量収束による砲撃は、射程が五キロ。それ以上は、熱が冷却して効果的なダメージにならない。
・個人武装、機甲殻薙刀『岩融』
……命名は武蔵坊弁慶の所有した大薙刀より拝借。通常時はただの薙刀と変わらない。機甲性能は振動。超過振動により、どんな物をも切断する事が可能。一度発動すると停止不能で、有効時間は五分間。
・個人兵装、機甲殻盾『アイギス』
……背中のバックパックより伸びるアームに、二枚の盾を接続して自在に操る。後にウィルの魔改造で、重力制御ユニットを装備。意識反映プログラムをボイポスとアルテミスに組んでもらい、円との戦闘訓練でものにする。同時に六枚まで、盾を自在に制御可能。操作可能距離は、自分を中心に約五〇メートル。可能範囲内であろうとも、視界を遮られた場所では精密な動きは不可能である。
・LVT-8(呼称:マヒシャ)
……水陸両用の歩兵運搬トラクター。現代のアムトラックの後継機。積載人数、一七名。
・C7
……皆さんご存知、C4の改良型。粘土状で加工しやすく、火や熱への反応が皆無なので直接着火でも爆発はしない。従来のものより信管の取り扱いが非常に簡単になっている。
何カ月放置してんだ、私……
サーセンm(_ _)m