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真・恋姫†無双 ~昭烈異聞録~   作者: 不識庵・裏
第三部「天下鳴動編」
61/62

第四十伍話 『義の旗に集え!! ――魔王討伐連合軍結成……?―― 』 ――弐――

 どうも、一年以上のご無沙汰です。やる気が起こらずチョボチョボ書き連ねて何とか形になりました。でも、あんま進んでません。とりあえず何とか書きあがった物をご覧ください。


追伸:「Airily Steps」の管理人まーちん様、この場を借りて感謝申し上げます。


 ――幕間―― 



 時間を少し遡り、場所は陳留の城下町。そこの一角に位置する及川の屋敷にて。



「なぁ、仙蓼はん。ちょお、ええか? 」


「何でしょうか、真桜殿? 」


「隊長なんやけど、ここ数日部屋に閉じこもって何しとるん? 政務とかぜーんぶ、あんさんに任せっきりやし…… 」


「ああ、佑様でしたら調べ物の真っ最中です。何せ全国各地から資料を取り寄せましたので、その量も膨大です。ですから、寝食も惜しんでずーっとあんな感じでして 」


「はぁ? 調べ物ぉ? 一体何を調べとるん? 」



 と、居間で真桜(李典)が眉間にしわを寄せて仙蓼(しぇんりゃお)(司馬懿)に尋ねると、彼女はいつもの飄々とした風で返すが、その内容に真桜は眉をひそめる。



「ええ、とても大切な『調()()()』です。それに関してですが、私の口から申すのも憚られるので真桜殿が後で直接お確かめになって下さい 」


「何やそれ? 益々訳わからんわ?! 」


『うっしゃあっ!! こ れ で 決 ま り……じゃああああああああ~~っ!! 』


「っ!? 佑様っ!? 」


「なっ、何や今の雄叫び? まさか、隊長か?! 」



 突然場に響いた雄叫びに仙蓼と真桜が声がした方を向くと、扉が威勢良くバンと開かれる。そこには「芦屋ロックガーデン」を雄々しく隆起させた全裸の佑が鼻息荒く仁王『勃ち』しており、色んな意味で逞しひ肉体を二人の前に曝け出していた。



「おおっ、仙蓼に真桜。そこにおったんか? 二人ともワイは決めたでぇええええええ~っ!! 」


「た、佑様。決めたのは良く判りましたから、早く服をお召しになってくださいませ! 」


「た、隊長。何を決めたかはよぉ判らんけど、はよ服着てぇなぁ~!! 」



 よもや、自分たちの主人があられもない姿を曝け出してるとは到底思えず困惑する仙蓼と真桜であったが、そんな彼女らに佑は野獣のまなざしを向ける。



「あん、二人ともナニ抜かしとるん? まずは『かけつけ一発』じゃ! 二人ともワイのいきり勃った『ムスコ』をトコトン鎮めてもらうでぇ~~っ!! ぬおりゃああああああっ!! 」


「キャアアアアアアッ?! た、佑様ぁ!? 」


「うひゃあああああっ!! ウチと仙蓼はんが裸に!! 隊長、どこでそんな技を覚えたんっ!? 」



 佑が二人めがけて突進したその刹那、仙蓼と真桜は一糸纏わぬ姿にさせられる。そして、彼は溜まりに溜まった欲望を思いっきり彼女らに吐き散らすのであった。



 ――そして、更に二刻(四時間)の後――



「ふぅ~~、やあっとスッキリしたわぁ~~!! 二人ともおおきに。とっても良かったでぇ~~!! 」


「ス、スッキリって、私たちに散々鬱憤をぶつければ確かにそういえますわね? 」


「せ、せやっ!! それに、一体ナニ決めたんか教えてもらわんとウチらヤられ損やないかい!? 」



 そう言って、実に清々しく佑が水の入った湯飲みをクイッと傾けると、それに対し仙蓼と真桜が焦燥しきった表情を向ける。もっとも、彼から溜まりに溜まった性欲をぶつけられたから当然ではあるが。



「あー、二人ともゴメンなぁ? ちぃとなぁ、新たな金儲けのプランと同時に『筆頭軍師』抜かすイチビリに心理的ダメージを与えるネタを探しとったんよ 」


「あー、なるほど。やあっと見つかった訳ですね? で、何故裸なのかそれとの関連性が良く判らないのですが? 」


「『筆頭軍師』って、今をときめく『荀別駕(べつが)従事(じゅうじ)』はんか? アレのお陰でウチの研究が全然捗らへんようなったから、正直エエ印象無いわ。で、その筆頭軍師はんをどないする積りやねん? それとウチも仙蓼はんと同じや。何でスッポンポンなのか教えてほしいわ 」



 二人からそう言われ、佑はサムズアップと共に歯を光らせながらいいスマイルを彼女らに向けた。



「なぁに、答えは簡単や。『実用的』で、且つワイの『大金時様』が『ゲヒヒ状態』になれるかどうかその見極めだったんよ。色々と資料を見てきたけど、ワイの要求を唯一満たしたのは……この男の作品だけや! 仙蓼、早速この男を探し出してきてぇなぁ~!! 」



 そう言って佑が一枚の紙を仙蓼に手渡すと、すかさず彼女はそれを広げ真桜もつられて覗き込む。二人の眼前には、複数名の男女が卑猥に絡み合う絵が描かれていた。



「ほほう~、確かに中々の出来やなぁ? ……んんっ? あれれっ?! この絵に描かれてる三人どっかで見た事あるような気がするんやけど……? 」


「これは……姿形を少し変えてはおりますが、南陽国相殿と南陽国丞殿、そして最後は『常山の昇り龍』殿ですね? 三人とも結構見目がいいですからね? 確かに絵の素材としては打って付けかと 」


「な、な、仙蓼もそう思うてくれるやろ? 」


「ええ、ええ……仙蓼には判ります。何せ、私たちの事を忘れるくらい佑様が己の昂ぶりを、それも全裸になって無我夢中で鎮められたのですから…… 」


「う゛っ! そ、それは……(いや、だってかずピーが毎晩こないなごっつええ娘等とヤッてるのかと思うとつい……熱が入ってもうたんや!! せやっ! これもかずピーが全てあかんのや!!) 」


 絵に描かれた人物を見て真桜が眉間にしわを寄せると、それに対して仙蓼はしれっと答える。だが、本名ではなく肩書きや通り名で呼ぶ辺りに、いかにもわざとらしげなのが覗えた。恐らくだが、自分の愛する男が自分以外の女が描かれた春宮画で『()()()()()』事自体に嫌悪感を感じたのであろう。



「あ、あ~~、仙蓼。機嫌悪ぅしたんなら謝る。ホンマにごめん。けどなぁ、これも必要な事やったんや。ワイが本気で『ソノ気』にならんと意味無いからなぁ? 」


「はあっ、畏まりました……ならば佑様の仰せのとおり至急この絵師を探し出します。出来るだけ早くこちらに連れて参りますので 」


「おおきに! 」


「それにしても、この絵師さんなんて名ぁなんやろ? おっ、あったあった。えぇと、名前はっと…… 」



 深々と頭を下げ謝る佑に呆れ顔で仙蓼がため息交じりで答えると、その一方で真桜は作者の名前を探すべく絵をまじまじと見つめる。そして、彼女は絵の片隅に描かれた作者の名を見つけた。



「えぇ~~とぉ、何々、まー、まーち、『馬丁(まーちん)』と読むんかいな? この名前  」



 それから数日後――その『馬丁(まーちん)』なる絵師が佑の前に姿を現すと、早速彼は佑に恭しく一礼した。



「今回はご依頼いただきありがとう御座います。ワタクシが馬丁でございます! 「馬」と「丁」と書いて「まーちん」、以後お見知りおきを! 」


「いえいえ~よぉ、来なさってくれまして、ほんまおおきに。ワイが及川佑です。大陸一の「おかずメーカー」……ゲフン、春宮画家のセンセにこうしてお目にかかれて大変光栄ですわ。ささ、こちらの方へ一席設けております 」



 馬丁は実に礼儀正しく、そして低姿勢であった。そんな彼にすっかり気分を良くしたのか、上機嫌になった佑は彼を客間へと通し、既にそこには一席設けられていた。然し、それに対し絵師の反応は意外な物であった。



「いえいえ、及川殿。ワタクシ、もてなしを受ける為にここへ来たわけでは御座いません。早速仕事の方に取り掛からせて欲しくいただきたいのですが 」


「っ!? 」



 その絵師の言葉に佑は一瞬目を白黒させるが、その言葉に彼はこの絵師が仕事への取り組み方が半端でない事を即座に見抜くと、彼もまた「ビジネスモード」に表情を変えた。



「これはこれは……センセ、大変失礼しましたわぁ。実はですなぁ、センセに描いて欲しいのは自称魏候殿(曹操=華琳)の片腕ぬかす、別駕従事(荀彧=桂花の役職名)なんですわぁ 」


「ほうほう、あの一見愛くるしいけど、実は棘だらけのハートをお持ちのHENTAI猫耳軍師殿と噂されてるあのお方ですか? 」


「ええ、その「噂されてるあのお方」ですわ。センセの腕を見込んで、アレが「自主規制」な目や「検閲対象」な目に遭わされてる絵を描いて欲しいんですわ 」


「なるほどなるほど…… 」


「センセが描かれた『南陽の偉い人たち』の絵を拝見させてもらいました。恥ずかしい話やけど、ワイあの絵に可也お世話になりましたで!? 」


「いえいえ、アレは絵に模したみなさんが素晴らしかったからですよ。私は出来るだけ忠実に再現しようとしただけに過ぎませんから 」


「流石でんな、それをサラリを言ってのけるなんて、矢張りセンセはタダモンではありまへん!! 前金で一万(一万銭=約三百万円)出します! 仕事をお願いしてもエエですか!? 無論、必要な道具などの諸経費はこちらで出しますさかい! 」


「ふふっ、私は一度依頼があれば己の信条に合わない限りは必ず引き受ける事にしております。それに、一万も前金を出していただき、更に諸経費はそちら持ちとはこんなのそう滅多にありませんからね? ならば、この馬丁も全身全霊で作品を描かせて頂きます 」


「馬丁、そちも悪よのう~! 」


「いえいえ、お代官様ほどでは…… 」



 どこかで見たようなやり取りの後、二人は互いにニヤリと口角をゆがめ高らかに笑いあった。やがて、笑いの納まった二人は強く握手をかわすと、早速絵師は暫くの間仙蓼が手配した工房に篭り、ひたすら作品製作に精魂を注ぐ。



「さぁ、及川殿とくとご覧あれ! あなたのご注文どおり『僕たちの可愛い子猫ちゃん』の絵が完成しましたよ!! 」


「おお、おおっ!! こっ、これは……!! 何て素晴らしい出来なんや!! あのイチビリが『立派なおかず』に大化けしたわ!! よし、ワイは早速『鱒を描く(ますをかく)』で!! 仙蓼、ティッシュ持って来てや!! 」


「ご冗談を……佑様? 本気では御座いませんよね? 」


「スンマセン、冗談ですぅ…… 」


「せやで、隊長。貴重な元の絵を汚されたら元も子もないで? 」


「真桜殿、早速この元絵で版木を彫って下さい。印刷の総指揮をお願いします 」


「よっしゃ、まかしとき!! 馬丁はんには劣るかもしれへんけど、凄腕の職人達を手配しといたわ!! 」 



 そこから一月経ち、馬丁は作品を完成させた。その絵は卑猥であったがとても素晴らしく、佑がその場で発情するくらいだったし、仙蓼や真桜と言った女性陣も内心性的高まりを感じるくらいであった。


 馬丁渾身の作を元絵とし、真桜の指揮のもと腕の良い彫師たちにより版木に彫られたそれは上質の紙に刷られ、次に絵師たちが刷られた絵に次々と色付けする。


 こうして製作された春宮画は一枚五十銭と非常に高価な値段で陳留を皮切りに兗州だけでなく全国各地の闇市で売られ、佑たちはそれを元に莫大な利益を得る。佑はその利益に『金も女もウハウハで~す』と言わんばかりに、四人の恋姫たちと酒を入れた風呂で一晩豪遊する位羽目を外した。



「なっ、なんなのよっ、この絵は!! これじゃ、まるで私が男好きのHENTAIみたいじゃないのよっ!! 」



 ――その一方、偶然見かけたその絵を見た『とある人物』が狂った様に金切り声を上げる。それ以降、彼女は男の文武官や兵士達から「変態小猫(変態子猫ちゃん)」と言う不名誉な陰口で呼ばれるようになってしまった。



  ――弐――



 ――そして、時間を今に戻し酸棗(さんそう)城外に駐留する孫文台の本陣にて――



「ほーう、家出娘の分際でオレに会いたいとはなぁ……一体どういう風の吹き回しだ雪蓮に蓮華? オマケに劉備殿までわざわざ来てくれたとはなぁ? 」


「クッ…… 」


「お久し振りです、母様…… 」


「おっ、お久し振りです孫閣下。昨年陽翟(ようたく)でお会いした以来ですよね? あ、あははははは…… 」



 本陣の天幕内で孫堅こと炎蓮(いぇんれん)が虎の毛皮を敷いた長椅子に艶かしい肢体を横たえおり、自分と相対する雪蓮、蓮華、そして桃香に鋭い眼差しと毒気を含んだ笑みを向ける。雪蓮は苦々しげに顔をしかめ、蓮華は気まずげな表情で挨拶を返し、桃香は桃香で何とか場の空気を変えようと精一杯の愛想笑いを浮かべるが『江東の虎』と呼ばれし炎蓮の迫力に気圧されていた。



「んんっ、どうした雪蓮よ? オレに会いたいと言ってたくせに、何で不機嫌なツラをしてるんだ? 笑顔の一つくらい見せてくれたっていいだろうに? 」



 その言葉が切欠になったのか、雪蓮はまた更に顔をしかめると鮮やかに紅を塗った唇からきつめの言葉を吐く。



「そうね、確かに母様の言うとおりかもしれない。けどね、ウチの使者を帰さないままそっちの人間を使者によこすってどう言う積り?! こんな真似しなきゃ笑顔の一つや二つ、すぐにもくれてやったわよ!? 」


「ふんっ。貴重な頭脳を司る軍師を、それも二人も使者としてよこしてきたんだ。ならば、丁重にもてなすのが礼儀だろうよ? 」


「はあっ!? 」



 母の言葉に困惑気味になる雪蓮。一方の炎蓮はそんな彼女の事なぞ意にも介さず、むしろぞっとする様な薄ら笑いを浮かべて言葉を続けた。



「だからこそだ、こちらも陸遜と呂蒙の貴重な頭脳二人を使者としてそっちによこしてやった訳よ。優しい母の気遣いも理解できない家出娘に文句を言われる筋合いはないなぁ? フフフフフフフ…… 」


「ったくっ!! こっちがああ言えばこう言うんだから!! 」


「まっ、気にしなくとも大丈夫だ。周瑜と魯粛に二人の相手を頼んでいる。多分、今頃は茶の一杯でもすすりながら象棋(シャンチー)の一局でも指してるだろうよ? もっとも、よりにもよって貴重な軍師を二人も使者にした馬鹿娘にああこう言われたくはないがな? 」


「くうっ!! 」



 そう炎蓮に指摘されると、雪蓮は忌々しげに歯噛みで返す。その様が愉快に思えたのか、炎蓮は更に言葉を続けた。



「第一、使者なら別な奴をよこせばよかっただろうが!? 」


「……いま思えば他の人に頼めばよかったわ…… 」


「そうだなぁ……例えばお前の婿殿辺りをよこすとかな? 」


「んなあっ!? 」



 母のその言葉に雪蓮の表情が凍りつく、そして次の瞬間彼女の表情に本気の殺気が混じり込んだ。



「んんんっ? どうした雪蓮? 何か気に障る事でも言ったか? 」


「……よ、良く言うわね? 私と彼にあんな真似しといて……!! 」


「『あんな真似』だと? はてさて……オレはお前達に何かしたかねぇ? 」


「……ッ!! 」


「ね、姉様。相手は母様です。どうか、どうか落ち着いて 」


「しぇ、雪蓮さん。蓮華ちゃんの言う通りです、ここで暴れたら意味が無くなってしまいますよ? 」



 この殺伐とした親子のやり取りに堪えきれなくなったのか、周りに控える孫家の将兵の間から卒倒する者が出始める。両肩を小刻みに震わせ雪蓮が怒りをあらわにし、口元からはギリリと歯軋りが鳴る。すぐさま両隣の蓮華と桃香が懸命に彼女をなだめるが、雪蓮の怒気が爆発するのは時間の問題で、それに対し炎蓮は余裕げに笑みを浮かべていた。



『ふふふ、久しぶりにコイツと遊んでやるか? 蒋欽からは南陽で遊び呆けてたと聞いてるし、恐らく体が鈍ってるだろうよ。そして、その次は蓮華をしごくのも悪くない。コイツは俺の娘の癖に武芸はからっきしだからなぁ? 』



 と、炎蓮は雪蓮を見やると直ぐに蓮華を一瞥する。一方の蓮華は母が自分を見ている事に気づくと、姉様の次は自分の番である事を直感する。久しぶりに味わう母親の恐ろしさに、蓮華は無意識のうちに両足をがくがくと震わせた。



「こ、こぉんのぉ~~っ!! 幾ら母親だからってぇ~~っ!! 」



 母の挑発に見事に乗り、雪蓮が抜剣して飛び掛ろうとした次の瞬間である。辺り一面にドンッと言う大きな音と共に地鳴りが響いた。



「孫司馬、長沙太守の御前で御座いまする。ここはお控えなされませっ!! 」


「ッ!? 」


「あん? 誰だ、無粋な真似をしやがったのは? 」



 地鳴りが収まり、音を発した人物が雪蓮を諌めると彼女はハッと我に返り、一方で興醒めされた炎蓮は顔をしかめて軽く舌打つ。そして、この場にいる者全てが音のした方に目を向けると、そこには一人の偉丈夫がいた。



「頼んますよ、義姉上様。貴女に何かあると、後で兄上にナニされるか……ううっ、想像しただけでチビりそうっ!! 」


「一刀……ゴメン、確かにそうよね? 母様と喧嘩しに来た訳じゃないんだし 」



 その偉丈夫だが、一刀である。先ほどの地鳴りの正体は彼が槍の石突で地面を強く突いた物であった。



「一刀さん……良かったぁ、一刀さんがいてくれて 」


「ありがとう一刀、このまま行くと母様と姉様の斬り合いが始まるところだったわ 」


「ありがとね、一刀。お陰で頭が冷えたわ 」


「ゆあ、うぇるかむ 」



 彼がここにいる理由だが、桃香たちから護衛を命ぜられ、彼女らに同行していたからだ。磔台に死装束と大袈裟な演出で臨んだ前回とは異なり、今回の彼の出で立ちは戦の時と同じ完全武装である。


 物騒な母娘喧嘩を回避すべく、一刀はとっさの判断でわざと大きな音を出して、雪蓮の気を逸らしたのだ。桃香たちは安堵の表情でそれぞれ礼を言うと、一刀は笑みと共にグッと左の親指を立てて答える。


 さて、先ほどの一刀の言にあった「孫司馬」とは雪蓮の事である。今回、出兵直前に雪蓮は陽(劉協)から、軍の最高司令官である司馬の役職を命ぜられていたのだ。従って、現在の雪蓮の肩書きは「南陽国司馬 孫伯符」となっている。また、これを機に左右に分けられていた国丞の役職は前の通りに一つにまとめられ、改めて蓮華がそれに命ぜられた。



「南陽国相 劉玄徳」


「南陽国丞 孫仲謀」


「南陽国司馬 孫伯符」

 


 と、改めて南陽国の三要職が定められたわけである。無論、以前の黄巾討伐とは異なる訳であるから、今回桃香は軍事に関しては雪蓮の指示に従おうと決めており、国丞の蓮華も同じ考えでいた。



「んんっ……? もしや、貴公は権を引き取ってくれた劉仲郷殿か? 鎧を着ていたからすぐに気付かなかったぞ? 」


「ははっ。左様、劉仲郷にて御座います。お久しゅう御座います、孫閣下 」



 先程まで訝しげに一刀を見ていた炎蓮であったが、思い出したのか今度は興味を彼の方に移す。すると、すぐさま一刀は以前と同じく座礼で炎蓮に応じた。そんな彼の姿を雪蓮、桃香、蓮華の三人は心配そうな表情で見守る。



「なるほど、鎧兜に身を包めばどうして中々、いい武者っぷりじゃないか? オレの娘の伯符や※1叔弼(しゅくひつ)よりも強そうに見えるぞ? 」


「いえ、某の武など大した物では御座いません。恐れながら閣下のご息女と比べるのは、余りにも恐れ多う御座います。 」


「……以前見えた(まみえた)時にも思ったが、仲郷殿は存外口達者よなぁ? 」


「それは買いかぶりと言う物です……孫閣下、南陽王殿下の陪臣の身ながらこの劉仲郷、閣下にどうかお願いがございます 」


「お願い? それはなんだ、聞いてやるから言ってみろ 」


「ならば申し上げます。朝敵丁擢(ていてき)を討伐すべく、此度は義勇軍を結成した物の、はせ参じた諸侯同士の連携がまともに取れておらず、総大将すら未だに決まっておりません 」


「ああ~、確かにそうだな? さっきの城でのやり取りからずーっと袁紹と曹操が角突き合わせてるし、参陣した他の連中もどっち付かずの有様だしな? 」


「そんな現状を何とか打破すべく、敢えて孫司馬は親不孝者と謗り(そしり)を受けるのを覚悟で、母御であらせられる閣下との話し合いに臨みました。だのに閣下はこちらの使者を帰すどころか、孫司馬、孫国丞、そして某の主たる劉国相までをも威圧されました……正直申し上げ、これは余りにも惨う御座いますし、一郡の太守のなさる事では御座いませぬ。どうか、どうか孫司馬達との話し合いに応じて下さいませ 」


「……ふむ 」



 真剣な『武士(もののふ)』の表情で訴えかける一刀の姿に思う所があったのか、炎蓮は頬杖を突きながら目を細めると物思いにふける。その間場は沈黙に包まれる。



「貴様が劉仲郷かぁ~~!! 覚悟ぉ!! 」


「ッ?! チッ、何処の誰だっ!! 」



 それは突然の出来事であった。叫び声と共に一刀目掛けて襲い掛かる一つの人影。無論それに気付かぬ一刀ではない、迎え撃つべくすぐさま右手で得物を手繰り寄せようとするが、そんな彼を護るべくもう一つの人影が間に割って入る。



「一刀様っ、危ないっ!! 」


「あ、愛紗? 」


「一刀様、ご無事でしたか? どこの誰かは知らぬが、劉国相様たちと仲郷様にはこの関雲長が指一本触れさせぬ!! 」


「チッ! 関雲長と抜かしたな、貴様? なら劉仲郷の前に貴様を血祭りに上げてやるっ!! 」



 一刀をかばった人影の正体は愛紗であった。彼女も今回護衛を任され、いや無理矢理護衛を桃香に申し出ていたのである。義姉を守りたいと言うのもあったが、どちらかと言えば一刀の側にいたいというのが彼女の本音であったのだ。



「前の時(陽翟(ようたく)での会談)もそうであったが、話し合いの最中に行き成り斬りかかるとは、ここの将は血の気がいささか多すぎではないのかっ!? 」


「うるさいうるさいうるさいっ!! 誰が聞く耳を持つものかーっ!! 」



 両者とも鍔迫り合いの形にもつれ込み、綺麗な柳眉を吊り上げ愛紗が声高に叫べば、相手の方も両手持ちの長剣を押し込んで叫び返す。どうやら、声と体型からしてどうやら相手は女であった。やがて互いの顔が確認できるようになり、愛紗が相手の顔を覗き込んだその時であった。



「……ッ!? あっ、あなたは……?! 」


「斬り合いの最中に油断するなあっ!! せああああああっ!! 」


「クッ、しっ、しまったっ!? 」


「劉仲郷ぉ~っ! 今度こそ覚悟っ!! 」


「かっ、一刀様っ、危ないっ!! 」



 相手の顔を見たその瞬間、愛紗の顔に動揺が走る。無論、その隙を見逃さぬ相手ではなかった。彼女は力任せで愛紗を突き飛ばし、その勢いに乗じて一刀へと襲い掛かる。



「ぢえぇぇぇぇぇぇいっ!! 」


「なっ?! はっ、速いっ! それになんて重い一撃だっ!? 」



 だが、黙ってそのまま殺られる彼ではない。愛紗が時間を稼いでくれたお陰で迎え撃つ準備が既に一刀には出来ていたのだ。気合一閃、一刀は腰の太刀を素早く抜刀するや、奇声と共に高速の連撃を彼女の長剣目掛けて叩き込む。一方の彼女だが、一刀の連撃に先程までの勢いを完全に殺されてしまい、何とかそれを防ぐのが精一杯だった。その様子を炎蓮は目を細めて興味深げにじっと見やる。



「ほほう……やるじゃねぇか、あの孺子(こぞう) 」


「ちぇすとぉおおおおおおお~っ!! 」


「あうっ!! 」



 雄叫びと共に一刀が渾身の一撃を相手の剣に叩き込んで弾き飛ばすと、それをまともに受けてしまった彼女はそのまま姿勢を崩しその場に倒れこむと、一刀は体勢を崩したままの彼女に太刀の切っ先を突きつけた。



「……勝負あったな? 」


「くそっ……!! 」



 隻眼を険しく狭めて言う一刀に、悔しげに歯噛みしながら彼女が顔を向けたその瞬間である。今度は一刀の表情が固まる番であった。



「え……? れ、蓮華? 」


「……クッ! 」


「め、美蓮(めいれん)!? 」


「え、れ、蓮華ちゃん? でも蓮華ちゃんはここに居るし…… 」


「はぁ~……矢張り美蓮だったのね? ったく、相変わらず勢い任せの出鱈目剣法なんだから 」


『蓮華は確かにそこにいる。じゃ、この娘は一体誰なんだ?! 』



 そう、彼の目の前にいた彼女は蓮華と顔が瓜二つであったのだ。一刀と桃香は思わず固まってしまい、蓮華も驚きで目を見開けば、雪蓮は矢張りそうだったかと呆れる素振りを見せる。そして、一刀は左目を動かし、目の前の少女と蓮華と見比べてみるとその違いに気付いた。



「あっ……蓮華と髪形違うし、何よりも…… 」


「え? どうしたの一刀? 」



 きょとんとした表情の蓮華を他所に、次に一刀が言った言葉は彼女を怒らせるのに十分な効果があった。



「おっぱいデカっ!! 蓮華より一回りデカイっ!! お尻は蓮華の方が……で か い ぞ~~!! 」


「んなあっ?! ……かっ、一刀のスケベッ!! こんな時にナニを言ってるのよぉっ?! 私のぱんちを受けてみろーっ!! 」


「おごおっ?! 」



 悟ったかのような一刀が言った言葉の代償は蓮華からの『愛の鉄拳制裁』で、それは勢い良く彼の左頬にめり込むと、後はそのまま勢いで思いっきり吹っ飛ばされた。



「プッ……ククッ、流石は音に聞こえし『劉家の好色兄弟』の末弟だけはある。蓮華を疵物(きずもの)にしときながら、まさかオレの別の娘にまで目を向けるとはなぁ?……ハッハッハ、ハーッハッハッハ!! いやぁ~流石のオレでも畏れ入ったぜ! 」


「か、母様?! 」


 自分の娘が助平男に天誅を下した様が滑稽に思えたのか、吹き出したかと思ったその瞬間、炎蓮は愉快そうに高笑いを上げる。



「それにしても蓮華よ、矢張りお前もオレの娘だよなぁ? 比較的大人しい方だと思ってたが、キチンと自分の男を尻に敷いてるようじゃないか? 正直雪蓮よりお前の方が心配だったが、どうやら杞憂だったようだ 」


「え、えぇと……、かっ、母様。普段彼とはこんな感じじゃないの、もっと大人しくしてるのよ、本当なんだから!? 」


「おいおいっ、手を上げておきながらそんな事言っても説得力なんかないぞ? 」


「うっ…… 」


「フンッ、まぁいい。おい、雪蓮。それに劉備殿と蓮華もオレと話をしに来たんだろ? なら応じてやる。少ししたら呼んでやるから、それまでの間ゆっくりするがいいさ 」


「……判ったわ、母様 」


「はっ、はい。承知しました、孫閣下 」


「……判りました、母様…… 」



 伸びてる一刀と、そんな彼に訝しげな表情を向けつつも膝枕で介抱している愛紗をよそに三人が頷くと、炎蓮は意地悪そうな笑みを浮かべる。



「おっと、蓮華と劉備殿に……それと関羽殿だったかな? もし何だったら、お前ら※2二刻くらい仲郷殿と休んで来い 」


「か、母様ぁ? い、いま何と? 」


「え、え、そ、孫閣下ぁ?! 」


「そ、孫太守!? 」



 意外な彼女の言葉に蓮華たちが目を白黒させてると、それがおかしかったらしく口元に笑みを浮かべて炎蓮は更に言葉を続けた。



「ふんっ、言葉通りよ。この助平野郎は蓮華たちを疵物にしときながら、その一方で美蓮に目移りしたんだ。だからこそよ、コイツの毒気を完全に『抜く』べきだとオレは思うんだがなぁ? どーせこれからオレらと重い話するんだ、一旦気分を切り替えて来い。少し待ってろ、今大きめの天幕を準備させてやる。何だったら、雪蓮の方も軽く一杯引っ掛けてきてもいいぞ? 徳謀(程普の字)が退屈そうにしてたから相手してやれ 」



 炎蓮にそこまで言われると、蓮華たちはただ黙ってうなずくしかできなかった。だが、そんな和やかになりかけた空気を打ち破る出来事が起こる。



「おいっ、どこの誰だ! 」


「怪しい奴!! ここから先に入る事は許さんッ!! 」


「やかましい、それどころじゃないんや!! 入らせてもらうで!! 」


「あっ、待てッ! 誰かそいつを捕まえろ!! 」


「あっ、いたいたぁ!! 玄徳はんにかぁ~ずとチャァ~ン!! 」



 突如外から聞こえる喧騒の後、一人の男が勢い良く天幕の中に入り込んでくると、それは伸びてる一刀達の前で止まった。



「あれ? 廖さんだよね? 一体どうしたの? 」


「え、り、廖哥哥(クォクォ)(廖兄ィ)? 何かあったんですか? 」



 その男は元黄巾賊の将であった廖化こと廖元倹である。現在は正式に桃香に家臣の一人として召抱えられ、今回彼は一刀の隊の部将の一人として参戦していた。


 いつもは左目に毒蛇の刺繍が入った眼帯をしていて飄々としている彼であったが、この時の彼はいつもと雰囲気が異なっており、顔全体に焦りの表情を浮かべていた。



「えらいこっちゃで、玄徳はん、一刀チャン! 魏延のアホが孫堅はんとこの家来と喧嘩沙汰起こしおった! 」


「んなぁっ!! あの度阿呆がっ、なぁに考えてやがるっ?! 」


「え、ええええ~~っ!? 今孫堅さんの前でその話はやばいよーっ!? まずいってばぁ~!? 」


「はい……? ねぇ、吾朗それマジ話? 」


「廖化……事の詳細を私達にも詳しく説明せよ 」


「廖化殿っ、それは(まこと)の話かっ?! 」



 廖化の報告にそれぞれ声を上げる一刀たちであったが、その様子に炎蓮は面白げに口角をゆがめる。



「ほほう……中々面白そうじゃねぇか? で、誰なんだ。喧嘩沙汰になったオレの家来と言うのは? 」


「「「「「「え!? 」」」」」」


「だから、誰なんだよ? オイ、そこの眼帯男。その魏延って奴と喧嘩してるオレの家来はどこの誰なんだか答えろ! 」



 突然場に入ってきた彼女の言葉に一刀や桃香たちが目が点になってると、炎蓮は少しの苛立ちを交えて吾朗(廖化の真名)に尋ねた。



「……徐文嚮(じょぶんきょう)と名乗ってましたで、孫閣下。それに魏延はワシと趙子龍、そして陳叔至(陳到の字)の三人で何とか取り押さえましたし、徐はんにもこちらから頼んで一旦は大人しゅうしてもらってます。今こちらの方で沙汰待ちの状態にしてありますわ 」



 上座に座っていた事と、髪と肌の色で彼女が孫堅だと即座に判断したのであろう。吾朗は拱手行礼をすると共に神妙な表情でその人物の名を言う。



「ほほう~~!! てっきり度派手におっぱじめたかと思ったら意外だな? 独断で事を進めず主に報告するとはちゃんと己の分を弁えてるじゃねぇか? 廖化とやら、褒めてやるぞ。それにしても、流石は徐盛だ。次の孫家の武を担う一人だけはあるっ!! おい、今からオレをそこへ連れてけ!! 雪蓮や皆も来いッ!!話し合いならそっちの方がいいだろう?! 重ッ苦しい場でグダグダ話し合いをするのはオレの性分に合わないからなっ!? 」


 

 そう言って一方的に打ち切ると、炎蓮は共の者を従えず行き成り天幕の外に出る始末。この彼女の行動に周りの将兵も慌てて彼女の後を付いていく。無論孫家の三女孫翊も彼女の後をついていったが、その際一刀を思い切りにらみつけると、聞こえなかったが何やら二言三言と毒づく。そして、天幕の中には未だ呆然としたままの桃香たちだけが残されてしまった。



「え、えーっと……雪蓮さん、早いとこ私達も戻った方がいいですよね? 」


「そうね……色々とやらなくっちゃならない事が出てきたけど、取り敢えず私達も急いで戻りましょ? でないと……母様にシッチャカメッチャカにされるわよ? ウチの本陣…… 」



 そう言って雪蓮がため息を吐くと、桃香たちの脳内に我が物顔で南陽の陣の上座に居座る炎蓮の姿が浮かんでくる。本陣には一応留守居役に先程の星と彼女の副将の修史(陳到の真名)、そして翠や創宝(朱然の真名)がいるが、正直あの「江東の虎」に対応できるか物凄く不安だ。



「そうですね、私たちも逸早く戻りましょう! 一刀さん、蓮華ちゃん、愛紗ちゃん! 急いで戻ろう! 」



 そう桃香が言うと、一刀たち三人もそろってうなずき、この場を立ち去ろうとしたその時であった。



「あれ……? 何か忘れてるような? 」


「一刀さーん! 早くしないと置いてくよー! 」



 と、一人首をかしげる一刀であったが、桃香から呼ばれると「あっ、ゴメン。今行く 」と答えて彼女の後をついて行った。さて、その「何か忘れてるような」と一刀に言われた「何か」であるが……。



将軍(ジィアンジュン)!(王手)」


「ひゃわわわ~~!! 」


「はぁ……子敬、これでお前の十連敗だぞ? どうした? 私に勝る逸材だと吹聴してた割には全然勝ててないじゃないか? 」


「こ、公瑾ざま゛ぁ゛~~! これは何かの間違いです!! そう、間違いなのですっ!! (ぱお)はまだまだ本気を出していませんってば~!! 」


「ほほう……いつになったら本気を出すのやら? 」


「うううう~!! 」


「ねぇ、朱里ちゃん。この魯粛さん、口の割には…… 」


「う~ん、象棋(シャンチー)の実力と実際の能力は違うんじゃないかな? はぁ~あ、桃香様たち早く来ないかな~? 」


「うん、そうだよね。早く来ないかな…… 」



 と、周瑜こと冥琳の天幕において、孫家の新米軍師の一人である魯粛こと(ぱお)が雛里に象棋での勝負を挑んだものの連敗記録を更新しており、その様子に冥琳は呆れ顔でため息を吐けば、朱里は未だ迎えに来ぬ自分の主を待ち侘びていた。余談であるが、二人が自陣に戻れたのは炎蓮の使者が冥琳を迎えに来た時であった。


 






 


※1:孫堅の三女孫翊(そんよく)の字。


※2:約四時間。


 ここまで読んでくださり真に感謝。最初の幕間ですが、昨年の秋に書きあがっておりました。元は昔「Airily Steps」の管理人まーちん様に桃香と星、そして蓮華のCGを描いて貰い(18禁です)、それに対する感謝の念を込めてまーちん様を旅の絵師役で自作品に登場させて見ました。実に度外道な手段で荒稼ぎをした及川君。鬼ツン猫耳軍師に対するリベンジの一環です。


 今回のメインは炎蓮と雪蓮の話し合い……だったんですけど、中々CVイメージがつかめなかったので、執筆ペースが全然はかどらなかったです。先日「孫後の血脈」でCV公開が解禁となり、孫家陣営のCVイメージが掴めたから一気に進めることが出来ました。孫翊こと美蓮を出しましたけど、CVは風音様です。自作品での孫権・孫翊・孫匡の三人は風音様一人三役のイメージでやってます。


 さてさて、次はどのような展開にするか? 頭の中がグルグル回っております。着陣早々やらかした焔耶の事、そして徐盛って誰? と思う方も居るかも。徐盛のイメージですが、孫呉の血脈や英雄譚に登場する「とある人物」にしておりますが、もしかすると後で設定練り直しかも。(汗


 それでは、また~!! 次回も更新できるといいんだけどなぁ……50歳まであと5年に差し迫った不識庵・裏でした~。

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