『鉄砲撃ちと釣り鐘とプレスマン』
昔、鉄砲撃ちが、イノシシを撃ちに山に入って、何の獲物もなく、山を下りる途中、すっかり暗くなってしまい、これは危ない、けものからはこちらが見えるが、こちらからはけものが見えない、早く山を下りなければ、と急いでいたところ、山の上から、大きな黒いものがゆっくり下りてくるのです。鉄砲撃ちは怖くなって、一発撃ちました。意外な音がしました。金属音です。相手は、巨大な金属の塊のようです。そんなことがあるでしょうか。そんなものが動くでしょうか。鉄砲撃ちはさらに怖くなって、鉄砲を撃って撃って撃ちまくりました。
全弾を撃ち尽くしたとき、金属の塊が近づいてきました。多分、友達になりたいとかではないはずです。鉄砲撃ちは、鉄砲で殴りかかりましたが、大きな金属音がしただけでした。ただ、金属の塊には、足があることがわかりましたので、胸に差していたプレスマンを足に刺すと、ぎゃっという声がして、金属の塊は動かなくなりました。
翌朝、鉄砲撃ちが、仲間を連れてその場所へ戻りますと、大きな釣り鐘がありました。みんなで鐘を押して、中をのぞいてみますと、大きな猿が死んでいるようでしたが、もとへ戻して、村に帰りました。
教訓:台所系の虫を紙コップで捕まえてしまい、 怖くて開けられなくてそのまま重しをする、みたいな話。違うかもしれないけど。




