本当にあったギャラクシーな話9 あかんかった自動通訳機
あかんかった動通訳機
宇宙人のテクノロジーで、小型のイヤホンのような形状をしている。マンガやSFでお馴染みの自動通訳機(翻訳機)である。
この機械さえあれば、銀河共通語どころか英語も中国語も勉強しなくて良い!と世の学生(と、ビジネスマン)諸氏を狂喜させた…が、細かなニュアンスを伝えるには至らず、性能のほうはいまひとつだった。
メリルとアランが使ってたフーリア製の翻訳機では翻訳機と言いながら、「感情までも汲み取って臨機応変に意思を伝える」便利な機械であるのに対し、この通訳機は、最近に出た国産の試作品で「単語と文法から直に変換する」という理想と現実のギャップが出た。つまり2000年初頭のパソコンで行っていた機械翻訳と大差ないのだ。
AIを用いた最近の
翻訳機能と比較してもずいぶんな先祖がえりである。この通訳機を使って会話を行うには少々慣れが必要。主語・述語を端的にはっきりと、余計な修飾を行わずに話すことが肝心。文学的表現なんてもってのほかだ。表現豊かな日本語は美しくもあり、厄介でもあるのだ。
美月とミィの間で、日常会話を翻訳→結果を更に翻訳→更に翻訳…と繰り返して、何度目の翻訳で元の内容からかけ離れた結果が出るかを楽しむ。という遊びが流行したが、よほど暇だったのだろう。
それからしばらく経って、
今回の護衛対象は少々変わった宇宙人だ。なんというか、ザックリと地球的に解りやすく説明すると「おフランスでポエミーな感じ」といった所だろうか?余計な修飾語が多すぎて自動翻訳機から聞こえる彼の言葉がまるで解からない。
「もっと翻訳機向けに解かりやすく簡潔に話してくれますか?」
とお願いすると
「ワタクシはそれは鼻モグラがフレビットゥーノの穴に落ちるような|それらの|死がワタクシのあるようなので、出来ません」
とのお答え。なんか途中は解からないけど、そんなお下品な言葉遣いは出来ないザマス的な意味と勝手に受け取った。
違うかもしんないけど。ミィと顔を見合わせてため息をつく。
「なんでこんな変なのの相手させるんですか!」
と、後ほど隊長に問い詰めたら
「ほら、翻訳機使って変な変換して遊んでたじゃない。美月君ならあの変な言葉でも慣れで解かるかなーってね。結局、なんとかなったでしょ?」
なんてしれっと言われた。
もう二度と宇宙の機械で遊びません!きっと…。でも、面白いんだよなぁ。宇宙の機械って…。
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