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Ishikawa Family国際結婚物語 加筆修正版  作者: 石川パパン


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8/9

「この日本人、頭ぶっとんでる!」ベトナム美女が語るWEB私小説の衝撃

国際結婚や国際恋愛、ましてや外国人同士のネット恋愛の話は、ありふれた国際恋愛の話ではない。


トゥイが日本人男性の私とのネット恋愛について友達に話したところ、友達からは「本当にそれが事実なの?」と驚かれ、「嘘だー」とまで言われたそうだ。


これは、国際恋愛が持つ非現実的なイメージが影響しているのだろう。


それに加えて、彼女の周囲にはそのような恋愛観を持つ人々が少なかったため、彼女の気持ちを理解してもらうことが難しかったのかもしれない。


つまり外国人同士のネット恋愛は、信じてもらえないのである。


たしかに会ったこともない外国人同士が恋に落ちるなんてあるのか?


何を寝ぼけたことを言ってるんだと思われる方もいるでしょう。


私も自分が体験するまではネット恋愛なんて、あるわけないと思っていた。


昔の映画で、トム・ハンクスとメグ・ライアン出演の「ユー・ガット・メール」の作品があって、顔も見たことのない男女がインターネットのメールを通じて知り合っていく内容だ。


私とトゥイはLINEでメールするし、自分たちの写真を送りあっているし、LINE通話も毎日している仲である。


まだ会ったことはないけれど、お互いの声も知っているし、写真だけとは言え、お互いの容姿も知っている。


私にしてもトゥイにしても、LINEでのメールだからというのもあるのかもしれないけれど、ストレートに自分の言いたいことをぶつけあえる関係だと思っている。


普段使っている言葉が同じ言葉ではないため、全部が全部、お互いに理解できるわけではない。もちろん間違った理解をしてしまう時もある。


私はトゥイとのメールをするのに、ひとつだけ心がけていることがあった。


それはトゥイを笑わせることだった。


外国人でもあるトゥイは、当然、笑いのツボは日本人とは違うことは重々承知である。


それでも声を出して笑うことは、国や文化を問わず共通した人間の感情であると私は強く信じている。


例えば、様々な国のコメディー番組では、ユーモアのセンスは異なっても、観客が共通して抱く微笑みや笑いには、言語や文化の違いを超えた普遍性が感じられる。


このような共通点を意識することで、私はトゥイとのコミュニケーションにおいても、より楽しいやり取りを目指しているのだ。


私はなるべくユーモアを心がけてLINEメールをするようにしていた。



ここから先は、20代のベトナム人女性のトゥイ視点で書く。


わたしはベトナムに住んでいるトゥイ。


とある日本人男性からLINEメールが送られてくる。


彼は変なメールばかりしてくる。


わたしは彼のメールを読んでは笑っていた。


毎日のように笑っていた。


あまりにも毎日のように笑っていたら、トゥイのお母さんがスマホを見て笑っているわたしを見て、頭がおかしくなったと思ったらしい。


「トゥイ、どうしたの? あなた、毎日、スマホ見て笑ってるけど、頭大丈夫か?」


なんて、すごい心配してきた。


そして、とうとう日本人男性の彼とネット恋愛していることがバレた。


トゥイは隠し事するのをやめて、彼とのことをトゥイのお母さんに話した。


トゥイのお母さんは、相手が外国人だったのでとても心配した。


妹にも彼のことを話したら、「応援するよ」と言ってもらえた。


そんな出来事があった矢先、彼が突如として私たちの出会いに関する体験を赤裸々に描くWEB小説を執筆することに決めたと言いだしたのだ。


この決断には驚かされた。


公開された内容によって他の人々に私たちの物語がどう映るのかを気になった。


私たちの恋愛のドキュメントが、新たな視点や感情を呼び起こすきっかけになる可能性があるでしょう。


たぶん、この日本人は頭ぶっとんでる。


わたしはWEB私小説をフォローして読んでいる。


妹も友達もこのWEB私小説は知っている。


20代のベトナム人女性のトゥイ視点 完




「トゥイ? 妹も友達もこのWEB私小説を知ってるの?」

「うん、教えたよ。トゥイは隠し事しない。秘密しないから」

「そうなのか。トゥイの妹も友達も知っているのか」

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