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Ishikawa Family国際結婚物語 加筆修正版  作者: 石川パパン


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7/9

運命は自分で掴む!40歳、行動することで手に入れたベトナムの彼女との絆

私は日本人男性であり、英語とベトナム語のスキルが全くなく、ベトナム人女性トゥイとのメッセージのやり取りに大変苦労していた。


その際、言葉の壁は思った以上に高く、毎日のコミュニケーションが一つの挑戦となっていた。


トゥイから送られてくる英語のメッセージは、Google翻訳を駆使して日本語に変換していた。


しかし、訳文を読むたびに、意味を取り違えてしまうことが多々あった。


返信文を日本語で打ち、Google翻訳で英語に変換する。


トゥイに英語のメッセージを送るも、「意味が分からない」と返される時も一度や二度ではなかったのだ。


人によっては、ここで諦めてしまう人もいるだろう。


しかし、私は諦めなかった。


根気よくメッセージをトゥイに送り続けていたのである。


しかし、あっけなく終わりとも言えることが発生した。


「英語で送るの難しい。もうダメだ」

「わたし、日本語少し、分かるね」

「え?」


これは私にとって願ったり叶ったりのチャンスだった。


「日本語分かるの?」

「少しね」

「ひらがな、カタカナ読める?」

「はい、読めます」

「まじか! じゃあ、ローマ字の日本語も読めるの?」

「はい、読めます」

「ローマ字の日本語で送ってもいい?」

「大丈夫ですよ」


トゥイはローマ字の日本語でのやり取りに応じてくれたのだ。


この返事に私は有頂天になった。


英語もベトナム語もダメな自分が、唯一、話せる日本語で外国人女性と会話できることになったからである。


過去、私はトゥイとの英語のやり取りで、とんでもない勘違いをしてしまったことがある。


トゥイと英語で正常にコミュニケーションがとれなかったことが原因で、自分の心も、トゥイの心も大変つらい思いをさせてしまったことがあった。


私は英語ができないから、英語の文章はどうしても翻訳頼みになる。


翻訳は、いつも正しい翻訳をしてくれるとは限らない。


時には勘違いさせてしまうような翻訳になる場合もある。


外国人と恋愛している人は、誰しも経験していることは言葉の壁だと思う。


相手に伝えようとしても伝わらない。


相手が伝えようとしていることが自分は理解できない。


ジレンマがジレンマを生み、いつしか心が消耗していく。


トゥイがもしも日本語が分からなかったのならば、私はトゥイと話すのに、相当な苦労をしたことだろう。


また、トゥイも日本語が少しできたから私と話せたのであって、もしも日本語ができずに英語オンリーだったら、途中で私とはメールできないとなったかもしれない。


トゥイが私に言った言葉がある。


「わたしたちは外国人同士だから、なかなか理解しあえない。わたしたちの関係はもろく、すぐ壊れてしまうだろう」


そうだろうな、と私も思う。


生活も文化も違う。


ましてや会ったこともない同士の外国人がLINEでメッセージのやり取りをする。


しかも私は40歳を越えており、真剣な出会いを探している日本人男性である。


20代の若い女性からしたら、そんな男性は恋愛対象外、恋人候補圏外にされてもおかしくない年齢である。


年齢について年が離れているのもあって、私が心配している旨のメッセージをトゥイに送ったことがあったが、トゥイは「大丈夫」と言ってくれた。


もしも、「ダメだ」と言われ、メッセージの返事がトゥイからなかったのならば、このWEB私小説は生まれていなかっただろう。


私は外国人とのネット恋愛経験者として語りたい。


あなたが英語が話せなくて、それでも外国人の異性と出会いたいのならば、Google翻訳でも何でもいい。


外国人とコミュニケーションできるあらゆる手段を使って、出会うための行動を起こせばいい。


外国人の中には、日本に興味があって日本語を学んでいる外国人もいるかもしれない。


住んでいた経験のある外国人もいるかもしれない。


私は運よく日本語の話せるベトナム人女性と出会うことができただけ。


でも、英語もベトナム語もできない自分は外国の女性と知り合うなんて無理だと、自分自身にブレーキをかけて生活していたら、今の私はいなかっただろう。


行動を起こすことができたからこそ、トゥイと知り合うことができたのである。


私は声を出して言いたい。


外国語ができるにこしたことはないけれど、外国語ができなくても本気で出会いを求め、行動を起こすことができるのならば外国人女性と出会うことができるのである。


このような展開になれたのは、自分が自分の限界を勝手に作らず、突き進むことができたからだと思っている。


もしも、私と似たような環境で、将来、幸せな結婚をしたいと考えている人がいるのならば、どんどん出会うための行動を起こして欲しい。


経験者は語る談ではないけれど、私はトゥイと毎日、LINEで連絡している。

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