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Ishikawa Family国際結婚物語 加筆修正版  作者: 石川パパン


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「幸運を」の一言から始まった!ベトナムの彼女との真剣なLINE交流

Google翻訳アプリを利用して、ベトナム人女性トゥイとのLINEでのコミュニケーションを開始した。


最初は言葉の壁が心配だったのだけれど、新しい出会いを求める気持ちが私を突き動かした。


日本人男性の私の英語が正しいかどうかは分からない。


ただ、トゥイとコミュニケーションを取りたい。


トゥイがどんな女性か知りたい。


それだけだった。


私は英語もベトナム語もできないのだけれど、それでも相手に本当に伝えたいという気持ちがあれば、何とかなると思っているタイプである。


私は片言の外国語でも十分に意志を伝えられると信じている。


以前、短いフレーズで現地の人々と意思疎通ができた経験から、言語が完璧でなくとも心が通じ合うことがあると実感している。


過去にロシアのホテルで急にトイレに行きたくなり、現地の言葉で必死に「トイレ、トイレ」と繰り返し叫んだことがある。


その時、ロシア人のホテルマンのが優しく私のもとに駆け寄り、意志が伝わった瞬間があった。


ロシア人のホテルマンが、私の腕を引っぱってトイレまで連れて行ってくれたのだ。


だから片言でも通じるんだ、何とかなると楽観的に思っている。


そんな精神だった私は、当たって砕けろではないけれど、ずいぶんと年の離れたトゥイとLINEでメッセージ交換していた。


「おはようございます。昨日は遅くなるまでLINEありがとう」

「どういたしまして。今日は元気ですか」

「私は元気です。あなたは?」

「今日はとても忙しかったです」

「あなたはそんな忙しかったんですね。疲れた時は寝るといいです」

「あなたは忙しかったんですか? 夜遅くまで起きてたんですか?」

「私は昨夜、遅くまで起きてました。夜更かしにはなれています」

「あなたは夜更かしになれていますか? すごい!」

「あなたは夜更かしに慣れていますか?」

「わたしは今、仕事をしていないので、よく夜更かしします。しかし、仕事をしていた時は夜更かしできません。昨日、わたしは妹と遊びに行きました。わたしは早く寝なければいけません」

「あなたには姉妹がいますか?」

「はい、います。わたしの妹は結婚していて娘がいます。 わたしはあなたにいくつか質問してもいいですか?」

「いいですよ」

「あなたはベトナムの友人がたくさんいますか?」

「まだ、ベトナムの友人はたくさんいません」

「あなたはどんな目的で外国人と出会えるようなサイトを利用しましたか?」

「私は真剣な出会いを探すため、外国人と出会えるサイトを利用しました」

「あなたは見つけましたか?」

「まだ、外国人と出会えるようなサイトを利用したばかりなので、今、探している最中です。しかし、来月には有料会員の期限が切れます」

「来月、期限が切れるのですね。あなたは真剣な出会いがなかった場合、どうなりますか?」

「真剣な出会いを探していたから、あなたにLINEを持っていますか? と聞きました。見つかるように努力したい」

「あなたに幸運を」

「ありがとう。あなたは外国人と出会えるようなサイトを何で利用しているの?」

「友人を探すためです」

「なるほど、あなたはたくさんの友人がいますか?」

「わたしは昔、たくさんの友人がいました。今は何人かの親しい友人がいるのみです」


こうして私とトゥイはLINEでお互いの家族のこと。


他愛のない会話をし始めた。


トゥイから写真が送られるたびに、私に心を開いてくれたようで嬉しかった。


しだいにトゥイのLINEを楽しみに待つようになったのだ。


国境を超えた出会いって本当に凄いなと思った。


よく自分は年をとったから出会いがないと嘆く人がいる。


けれども私は思うのだ。


日本だけに出会いを向けるのは出会いの可能性を少なくしている。


もったいない。


もっと世界に目を向けていいんじゃないかと思う。


40歳を過ぎた私が20代のベトナム人女性と知り合えたのだから。

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