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Ishikawa Family国際結婚物語 加筆修正版  作者: 石川パパン


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3/11

「嘘はつかないで」ベトナムの彼女が語った結婚観に40歳独身男は…?

私とベトナム人女性のトゥイは、昔ながらの文通を思わせる外国人との交流の場で出会った。


顔も知らない相手に好奇心を抱きながら、私たちは次第にLINEを通じてメッセージを交わす仲になった。


この新たな出会いは、私の日常に色彩を加えていく。LINEは画像を送ることができる。


日本とベトナム。


遠い地に住んでいる私とトゥイは、写真や画像を送り合うようになっていた。


「ベトナムのインターネットの回線弱い。あなたに写真を送りましたが遅いです」

「ベトナムのインターネットって弱いんだね。日本のインターネットは安定しているかな」

「日本はインターネット早いね」


そんな他愛のない会話をしていたのだけれど不思議な気分だった。


だって私は日本人で相手は外国人なのだから。


英語もベトナム語もできない私が、翻訳ソフトで会話している。


語学力0の私がベトナムの女性と会話している。


冷静に振り返ってみると、私が言語の壁を越えて異国の女性と深いコミュニケーションを築いているという事実は、驚くべき出来事であると感じる。


思わず自分の頬をつねってみたのだけれど、スマホの画面にトゥイのLINEメッセージ通知が、小刻みに知らせてくれた。


嘘ではない。現実なんだ。


LINEの会話はとぎれることなく続いていく。


いつしか私とトゥイの会話は結婚観の話になっていた。


私は、異国の地で育ったトゥイのような女性が、結婚相手に対してどのような価値観や期待を持つのか、非常に興味を持っていた。


この異なる文化背景を持つ彼女の意見は、私自身の結婚観に刺激を与えてくれるものになるのかもしれない。


ある日、トゥイは私に向かって「私が結婚について考えていることをあなたは知りたいと思いますか?」と問いかけてきた。


その瞬間、彼女がこのテーマをどれほど重く受け止めているのかを感じ取った。


私は「知りたい」と答えた。


すると、


1:私に嘘はつかない。私に対して正直でいて。

2:浮気しないこと。

3:尊敬しあい、喜びや悲しみを共有できること。


トゥイの結婚観をLINEメッセージで送ってきた。


それは、ほとんどの女性が結婚相手に求める内容だった。


日本人も外国人の女性も結婚相手の男性に求めることは同じなのかもしれない。


全国共通という感じかな。


「わたしの言っていることは分かるでしょう?」

「うん、分かるよ。分かる」


私も恋人に嘘をつかれるのは嫌だし、浮気されるなんてあり得ない考えだ。


同じものを見て笑い、喜び、時にはいっしょに悲しむ。


それが愛し合う男と女なのだと思っている。


外国語が全くできない私でも、その気になれば外国人女性と知り合うことができるのだ。


40代の日本人男性の私と20代のベトナム人女性のトゥイがLINEのやり取りをしている。


この日、日本時間の午前2時30分までLINEで話した。


途中、睡魔に襲われながらも話したのだ。


「もう、十分に遅い時間です。わたしは眠い。また会いましょう」

「はい、またLINEで会いましょう。おやすみ」

「おやすみ」


私は外国人女性とLINEで話すのが楽しくて、ついつい眠いのをがまんしてメッセージのやり取りに没頭してしまった。


まさかこの時、将来的に彼女との関係が私の人生において特別な意義を持つようになるとは、全く予想もしていなかった。


この出会いがその後の私の人生を変えることになる。

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