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Ishikawa Family国際結婚物語 加筆修正版  作者: 石川パパン


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ベトナム人彼女が激怒!Skypeつなぎっぱなしで発覚した「秘密の行動」とは?

自宅のWi-Fiに接続したiPhoneを使って、Skypeを通じてトゥイと定期的に通話をしている。


例えば、勉強の合間に気軽に連絡を取り合ったり、気になることがあればすぐに声をかけたりしていた。


こうした習慣を通じて、遠く離れた場所にいてもお互いの存在を身近に感じられるように工夫している。


1日休日だった時、私はトゥイにある提案をしてみた。


「これから勉強しないといけないから、Skypeは繋ぎっぱなしにするけど、お互いに好きなことをしていよう。何か用がある時に声だして私を呼んでいいから」

「分かった。あなたに用がある時、話しかけるね」


こうして、私とトゥイのSkypeは繋いだままの状態で放置することになった。


私のSkypeのスピーカーからは、トゥイの家の隣に家で飼われているニワトリのコケコッコーの鳴き声が聞こえたり、トゥイのお母さんの親戚の小さな娘が、無邪気に歌っていたり、騒いでいたりする声が聞こえてくる。


まるでトゥイの家にカメラを設置し、家族の様子や声を盗み聞きしているかのように感じられ、少し奇妙な気持ちになった。


例えば、彼女の家の騒がしい声や鶏の鳴き声、家族の会話がまるで自分の家にいるかのように耳に届いてきて、不思議な感覚だった。


いつもは私と日本語で話してくれるベトナム人女性のトゥイも、時々、家族とベトナム語で会話している声が聞こえた。


日本語以外のトゥイのベトナム語は、まるで彼女の話し方や声のトーンが全く異なる別人のように感じられ、特にケンカをしているかのような荒々しい口調に聞こえることもあった。


長年日本に住んでいる私にとって、ベトナム語の発音やリズムは難しく、それが強調された声として伝わると、まるで違う人格が話しているかのように感じた。


おそらく普通にベトナム語でしゃべっているだけだと思うのだけど、日本人の私からすると、非常に発音の難しいベトナム語は、未知なる言語だったのだ。


一方、私はひとりで家にいたというのもあり、時折、勉強する際に声を出しておぼえようとするため、日本語で言葉を発していた。


すると、

「あなた! 誰と話してる?」

「はい?」

「あなたは今誰と話してる?」

「誰とも話してないよ」

「だって、日本語で誰かと話している声が聞こえた」

「いや、勉強のために声をだしてただけだよ」

「女と話しているのかと思った」

「そんなわけないでしょ。大丈夫だよ。心配しないで」

「うん、分かった。トゥイはこれから昼寝するね」


ベトナムは日中気温が高くなるため、暑い時間帯は昼寝をする習慣のあるベトナム人がたくさんいるらしい。


日差しがなくなり、紫外線の恐怖がなくなった夜の時間帯に、ベトナム人たちは活動的になるみたいだ。


「トゥイは昼寝してね。私は女と話すかな」

「あなた! 今、何て言った? 女と言ったか?」

「何でもないよ」

「トゥイ聞こえたよ。もう気になって昼寝できないよ」

「大丈夫、大丈夫、トゥイは昼寝していいからね」

「もう昼寝できないよ。トゥイは嫉妬するんだからね。トゥイがほかの男と会って話してもいいのか?」

「それは嫌だよ。女と話すのは冗談だよ」

「うん」


トゥイは私と連絡がとれない時、私がほかの女性に連絡しているんじゃないかと思っている時がある。


私がいつもよりも遅い時間帯にSkype電話した時、「ほかの女と電話していたから、トゥイに電話するのが遅くなったのか?」と言ってきたことがあった。


私は日本人女性ではなく、相手は外国人であり、ベトナムの女性とネット恋愛をしているんだなと改めて思うのだった。


私も人のことは言えないけれど、非常に嫉妬深い一面がある。


トゥイにしても嫉妬深いと言っていた。


お互いに嫉妬深いからこそ、良いバランスがとれているのかもしれない。


また、私は冗談なのか何なのか分からない嘘をつくことも多々ある。


トゥイから「今、何をしているの?」と質問されて、「今、空を飛んでいる」と答えたことは一度や二度ではない。


それに加え、私たちは長距離恋愛の間、多くの時間をSkypeで繋がりながら過ごすことを選び、それぞれが別の作業を続けつつ、必要な時だけお互いの名前を呼び合って会話を始める。


それは、互いに距離を感じさせず、安心感を得るための自然な習慣として定着した。


勉強に集中しながらも、ふと気になったことやちょっとした質問があれば、すぐ声をかけてコミュニケーションをとることができる。


ただ、夏になり部屋がむしむしするので、私は上半身裸になって部屋にいる時が多い。


Skypeテレビ電話の時に、トゥイから「何で裸なの? 裸で何しているの?」と聞かれたことは一度や二度ではない。


そのたびに私は、「トゥイには秘密のことをしている」とうそぶく。


トゥイは「秘密なんて嫌だよ~」と怒るのだった。

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