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Ishikawa Family国際結婚物語 加筆修正版  作者: 石川パパン


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『もしベトナムの女が…』嫉妬深い彼女への予想外すぎる私の返答とは?国際恋愛のホンネ

私は日本人男性の中でも変わり者の部類に入るかもしれない。


周囲の一般的な傾向から逸脱した行動や考え方をすることが多い。


たとえば、友人の少なさや独特な考え方など、周囲からは変わり者と見られることが多かった。


トゥイから「あなたは友達がたくさんいるのか?」と質問された時、私はあっけらかんと「友達はいない」と答えたのである。


その瞬間、トゥイは悲鳴に近い絶叫で「えー!」と叫んだ。


日本とベトナムは文化も違えば考え方も違う。


日本には友達が誰もおらず、ひとりぼっちで過ごしている日本人がいる。


過剰オーバーな感じで言ってしまったのだけれど、私はたくさん友達がいるわけではない。


だからこそ、ベトナム人女性のトゥイと出会い、まるで唯一の話し相手がトゥイだけのように、頻繁にLINEでメッセージを送ったり、Skypeの通話をしている。


それは一見、非常にまめな男性にも思えるのかもしれない。


けれども、それは私の交友関係のせまさ、決まった行動パターンだからこそできるのだろう。


日本人の中では変人の部類に入るかもしれない。


私は意図を明確に伝えるために、相手に対して率直に質問を投げかける傾向がある。


例えば、相手の感情や意図を考えずに、そのまま率直な言葉で質問することが多い。


こうしたコミュニケーションのスタイルは、誤解を生む場合もあれば、逆に真意を早く伝える利点もある。


今回もトゥイに直球の質問を投げかけた。


「トゥイは嫉妬深いのか?」

「うん、嫉妬するよ」

「もしも私がベトナムに行って、ひとりでカフェでベトナムコーヒー飲んでいたらどうする?」

「心配だよ。ベトナムの女があなたに話しかけてくるかもしれない。ベトナムの女性は美人や綺麗な人がたくさんいるから」

「でも、英語もできないし、ベトナム語もできないから大丈夫だよ」

「日本語話せるベトナムの女もいるから」

「そうなんだね。でも、ひとりでベトナムのカフェに行けないよ。怖いよ」


私は英語もできなければベトナム語もできない。


そのため、ひとりでベトナムを歩くなんて、とんでもない。ひとりで出歩くなんて考えられなかった。


「トゥイがいつもいっしょにいるから大丈夫だよ」

「そうだよね」

「でも……」

「でも?」

「トゥイとあなたがカフェにいて、トゥイがトイレ行った隙に、ほかのベトナムの女があなたのところにきて、電話番号書いた紙を渡してきたらどうする?」

「うーん」


先ほど私は変わり者だと自ら述べた。


だからなのだろうか。


普通ではない返答を私はしたのだ。


「トゥイの電話番号教えるよ」

「えー! そしたら、もしベトナムの女から電話がかかってきたらトゥイがでるの?」

「うん、そういうことになるね。そして、3人で話すか?」

「トゥイは帰るよ。2人でデートすればいいよ」

「それは怖いよ。トゥイとはLINEやSkypeでずっと話しているから、信頼関係あるけど、いきなり初対面に近いベトナムの人に2人だけで会うのは怖いよ」


こうした会話を通じて、私はトゥイとの絆の深さを再認識し、言葉の端々にお互いへの信頼と愛情が込められていることに気づいた。


私たちの交流は、ただの会話以上に互いの気持ちを理解し合う重要な時間となっていた。


私とトゥイはかなりヤキモチをする。


私にしても、トゥイからLINEの返事がなかなか帰ってこなかった時に、「ベトナムの男性と会っているのか? 私のことは遊びだったんだね。今までありがとう」と送ったこともある。


そのたんびに、私とトゥイは信じる、信じないの口論となり、トゥイを泣かせてしまう時もあった。


私とトゥイが、恋愛でよくある喧嘩をした後、トゥイは体調を壊して風邪をひく。


私は風邪をひいたトゥイが心配でLINE通話をした。


「もしもし風邪大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ」


と言いつつ、トゥイは鼻声で鼻水の音がジュルジュルと聞こえてくる。


「すごい鼻水の音が聞こえるよ」

「うん、すごい鼻がでる。ティッシュを鼻に入れたよ」

「うん、もう寝た方がいいよ」

「いやだよ。あなたと話したいよ」


なおもトゥイの鼻水のジュルジュル音が聞こえた。


「鼻からでる鼻水でココナッツミルク作るといいよ」

「えー!」


そう言うと、トゥイはクスクスと笑い出した。


「日本だと、みんな鼻から鼻水だしてココナッツミルク作って飲んでる」「えー! 本当に?」

「本当かどうか分からないけど、たぶん、、、」


私は、たびたび嘘をつく。


最近は私が冗談のような嘘を言った時、トゥイは嘘だと分かっているみたいである。

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