凄技ブルーシート学園
というわけで、こちらの作品(?)は2023/04/16にバーチャルVtuber、「いかがやサイと」さんのツイッチ配信にて、出されたお題に対して15分で短編を書くという企画に参加したものとなります。
お題は「凄技ブルーシート」。
この世界にあるもので一番有名なシートとはなんだろうか。
そう、「ブルーシート」である。
青色のシートはありとあらゆる者達の尻に敷かれ続けてきた。
そして、尻に敷かれ続けてきた結果、自我を持ち。
そんな自分達から脱却しようと尻を敷かれたブルーシートがより集まったのがブルーシート学園である。
これはブルーシート達が人間に反旗を翻す物語である。
ブルーシート学園1年青組。
ここには未来有望な反骨精神の塊のようなブルーシート達が椅子に座っていた。
ガラリと扉が開き、丸まったブルーシートが入ってくる。
講師だ、他のブルーシート達は椅子に思い思いの形に座っている。
講師は、チョークを自らの丸まった部分の隙間に差し込み、文字を黒板に書いた。
黒板にはミミズののたうったかの様な文字が書かれる。
その様子を見て、椅子に座っていたブルーシートが思い思いに体を丸めたり、机を叩いたりして音を鳴らす。
恐らく喝采なのだろう。
ブルーシートが文字を書く、この時点で凄技であると考えて良いだろう。
その様子を真似しようと椅子に座るブルーシート達はそれぞれがそれぞれのやりたいように自身にシワを作ったり、講師と同じようにペンを挟ーーしまった、バレた。
窓にワラワラと集まってくるブルーシート達がこっちを見ている。
目はないのに見ていると言うのも変なはなーー
✳︎
「午後のニュースです、本日未明、ブルーシートの欠片を喉に詰めたジャーナリストのーー」
完
というわけで如何だったでしょうか。
まぁ、ジャーナリストとホラー展開です。
後味悪い話結構好きなので、私。
因みに作者は入るのが少し遅れた所為で、当初、サイとさんが書いていらっしゃった凄技ブルーシート道場がお題だと思っていました。
そんなこんなで読了お疲れ様でした。
また、次回お会いしましょう。