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6 ムニュムニュのモシャモシャ
さっき令太の胸に感じたふくよかな果実の感触が、伴兆太郎の胸にもあった。
そして令太にはなかった、モッサリ茂った胸毛の感触も・・・・・・。
「おほゎあああああっ⁉」
令太の時よりも三割五分増しくらいの驚きの声を上げる紳士クン。
下手をすればそのまま失神してしまいそうだったが、
そんな紳士クンの意識を揺り起こすように、伴兆太郎は叫んだ。
「どうだ!ちゃんと女になってるだろう⁉
お前は女体が好きなんだろう⁉どうだ⁉ほれほれ!」
ムニュッ、ムニュッ、ムニュニュウッ。
伴兆太郎の胸のふくらみの感触が、紳士クンの掌一杯に広がる。
そして元からあったらしいモッサリした胸毛が、
紳士クンの指の間にアクセントを与えた。
ムニュムニュッ。
モシャモシャァッ。
「ぎゃああああっ!」
正しい断末魔の声が存在するなら、
それはまさしくこれですというような叫びを上げる紳士クン。
と、そこに、その様子を傍らで見ていた令太が割って入ってこう叫ぶ。