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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅲ  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンと二人の占い師 
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1 お姉ちゃんに報告

 「で、結局令太とは今一つ仲良くなれなかったの?」

 令太とお出かけした夜。

自分の部屋でその日の出来事を紳士クンから聞いた撫子は、

お風呂上がりの髪をタオルで拭きながら言った。

その言葉に頷いた紳士クンは、浮かない顔でこう返す。

 「うん、やっぱり、僕みたいになよなよした男とは、

仲良くしたくないんじゃないかな・・・・・・」

 「そう?でも色々話もできたんでしょ?

それなら前よりは仲良くなれたって事じゃない?

それにあんただけ女の子の格好で行った事も、

令お姉様の企みだって令太は分かっているんでしょう?」

 「うん、そうなんだけど、

僕がこれからも仲良くしてねって握手しようとしたら、

握手はせずに逃げるように帰っちゃったんだ。

これって、やっぱり僕とは仲良くしたくないって事じゃないかなぁ?」

 「きっと照れたのよ。

あの子あんまり友達居なさそうだし、改めてそんな事言われて、

素直になりきれなかったんじゃない?」

 「そ、そう、かなぁ?」

 「ま、あんたが思うほど嫌われてはいないと思うわよ?

そんなに嫌いな相手なら、

そもそも休日一緒にお出かけしようなんて思わないだろうし」

 「そ、そう?」

 「そうなの!だからウジウジ悩むのはやめなさい!

いきなり仲良くなろうなんて思わないで、コツコツ距離を縮めていけばいいのよ」

 「う、うん、そうだね。ありがとうお姉ちゃん。

ところで、(しず)()さんは元気にしてる?しばらく会えてないけど」



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