表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々Ⅲ  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンと令太クン
36/110

9 令太の行きつけ

 令太につれられてやって来たのは、こじんまりとした、

しかし上品で高級そうな洋風のレストランだった。

誰でも気軽に入れそうな雰囲気のファミレスとは違い、

選ばれたお客しか敷居をまたげないオーラが、

その荘厳(そうごん)(たたず)まいの木製の扉から漂っている。

 こんな雰囲気のお店に来るのが初めての紳士クンは、

傍らに立つ令太に不安げな声で尋ねる。

 「ここ、何か高そうじゃない?僕、あんまりお小遣い持ってないよ?」

 それに対して令太は、事もなげにこう返す。

 「俺が出すから気にしなくていいよ。

それにここは個室の席があるし、学園の女どもが来るような店でもねぇから、

知り合いと会う心配もねぇだろ」

 そう言って令太はその扉を開け、ためらう事なく店の中へ入る。

 (そんな事まで気遣ってくれてるんだ・・・・・お、男らしい!)

 令太の言動に逐一(ちくいち)男らしさを感じ、感服する紳士クンであった。

 店の中に入ると、

ホテルマンのようにビシッとスーツを着こなした中年の紳士が、

柔らかい笑顔で令太と紳士クンを迎え入れた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ