表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/110

3 神様にお願いした

 そんな彼女、いや、彼に気付いた紳士クンは、身を起して声をかけた。

 「令・・・・・・太、クン、どうしたの?こんなところで」

 すると令太は紳士クンの傍らに腰をおろし、

そのガラスのように透き通った瞳で紳士クンを見つめながら言った。

 「お前に、話があるんだ」

 「話?一体、何?」

 小首を傾げて尋ねる紳士クンに、令太は少し間を置き、ゆっくりした口調で言った。

 「俺、女になったんだ」

 「え?えぇっ⁉そうなの⁉」

 紳士クンの言葉に令太は頷いたが、目をそらしてこう続ける。

 「神様にお願いして、変えてもらったんだ、女の体に」

 「か、神様に?そ、そんな事できるの?

いや、でも、令太クンは女の子の格好をさせられるのを、

あんなに嫌がってたじゃない?

なのにどうして本物の女の子になっちゃったの?」

 取り乱しながら尋ねる紳士クンに、令太は再び紳士クンを見つめて言った。

 「だって、お前は、女の体の方が、好き、なんだろ?」

 「え、えぇ?ええええ??」

 令太の唐突な言葉に思考停止状態におちいる紳士クン。

それはそれで間違いない事実だったが、この状況でその言葉を飲み込むのに、

紳士クンの頭が追い付かなかった。

が、令太はそんな事には構わず、紳士クンの右手を取り、

その小さくて色白な掌を自分の胸にあてた。すると、


 フニュッ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ