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20 メールの内容
『ナッちゃん(撫子の事)こんばんは♡
明日、ウチの令奈と乙子ちゃん(、、、、、、、、)が二人でお出かけするらしいわね?
だから乙子ちゃんに伝えて欲しいの。
明日はとびきり可愛い女の子(、、、)の格好をしてきてねって♡
もちろん令奈にも乙子ちゃんに負けないくらい可愛い女の子の格好をさせるわ♡
きっととっても楽しいお出かけになるわよ♡
ちゃんと伝えてね♪
じゃないと、令奈だけが女の子の格好をする事になるわよ?
それじゃあよろしくね♡』
「・・・・・・」
令からのメールを一言一句漏らさず読んだ紳士クンは、そのまま言葉を失った。
そしてすがるような目で撫子を見上げ、震える唇で声をしぼりだした。
「ど、どうしよう、お姉ちゃん?」
それに対する撫子の答えはこうだった。
「とにかく、今日は寝るわよ。明日の事は明日考えればいいのよ」
動揺する紳士クンを待つ事なく、夜は無情に深まっていく。
そしてロクに眠る事もできず、
令太とのお出かけの日を迎えてしまうのであった・・・・・・。




