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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅲ  作者: 椎家 友妻
第一話 紳士クンと令奈チャン
18/110

11 怖くて目を逸らした訳ではない

 翌日、内心は不安で一杯ながらも、

紳士クンは姉のアドバイスを実行する事にした。

授業中、背後に令太の視線を感じたので、

紳士クンは振り返り、そんな令太の事を、

自分の思いつく限りの精一杯怖い顔で睨みつけたのだ。

その顔が怖かったのかどうかはさておき、

令太は紳士クンの視線にあからさまにうろたえた様子だった。

 (あれ?何か令太クン、結構ひるんでる?

やっぱりお姉ちゃんの言った事は正しかったのかな?)

 そう思った紳士クンは、より一層目元を怖く(と、本人は思っている)して、

令太を睨みつける。

すると令太は紳士クンの視線に一層うろたえ、逃げるように目をそらした。

 (やった!令太クンを睨み負かした!)

 そもそもこれが勝負なのかどうかもわからないが、

紳士クンは心の中で令太を打ち負かしたという達成感に酔いしれた。

そして、

 「蓋垣さん!授業中によそ見をするとはどういう了見ですか!」

 エシオニア学園で一番怖いと言われる学年主任の木比(きび)(しの)先生に、

厳しいお叱りを受けたのでした。



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