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紳士クンの、割と不本意な日々Ⅲ  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンと足のない乙女
107/110

19 やっぱり生身がいいらしい

 「いや~それにしても、やっぱり生身の体はいいわね~。

ちゃんと生きてるって感じがするもの。

幽霊になってフワフワしてたら、

生きてるんだか死んでるんだかよく分からないもんね~」

 「いや、幽霊は完全に死んでますから・・・・・・」

 「いっそこのままこの子の体にとりついて生きて行くのもアリよね?」

 「なっ⁉それはダメですよ!

その体は華子さんのモノなんですから、ちゃんと返してください!」

 「分かってるわよ冗談よ。

それに人に取りつくのって結構体力が要るから、

こうしていられるのはせいぜい十分程度なのよ。

だからそれ以上取りついていようと思っても、

私の魂が勝手にこの子の体から抜け出ちゃうの」

 「だ、だったら、早い所華子さんの体から出て行ってください!」

 「つれない事言うわねぇ。

せっかく久しぶりに生身の体に取りついたんだから、少しは楽しませてよ」

 「た、楽しむって、一体何をするつもりなんですか?」

 紳士クンが恐れおののきながら尋ねると、愁衣は

「そうねぇ」

と言って妖しく微笑み、やにわに紳士クンにガバッと抱きついて来た。



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