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ケンカ。

智夏が大河と学食行くといってから俺は


はっきり言ってすねてる。


今は子どもっぽいとか関係ない。


マジでへこむ。


本当にへこむ。


たぶんこれは人生最大。


ていうか今までそんなにへこむことってなかった。


だから今回はそうとう答えた。


屋上の風が心地よい。


四時間目をサボって今は昼休みに入る直前。


…ぼーっといろいろのことを考える。


だいたい出てくるのは智夏の事。


…情けねぇ…。


こんな自分にもイラついてくる。


その時。


「翔太っ!!」


声の主は智夏だった。


「やっぱりここに居たんだ」


ニッコリと微笑む。


…やべぇ、可愛い。


「あのさ…今日大河と学食行っても良い?」


やっぱりそのことか。


がっくりと肩を落とす。


ちょっとやりすぎかってくらい。


「…行ってくれば」


「え?」


「行ってくればいいだろ?別に」


口調が冷たくなる。


…こんなこといいたいんじゃねーのに。


もっと良いたいことあるのに。


口が勝手に動いてゆく。


「…俺には関係ねーし」


…何言ってんだよ、俺…。


「…ホントに良いの?」


「あぁ」


智夏のちょっと悲しそうな顔。


しかし、返事はそっけなくなる。


「あたしは…翔太と食べたいんだけどな…」


「え?」


俺の疑問を解決することなく智夏は屋上を出て行った。


妙にイラつく。


智夏にじゃない。


良いたいことが言えない自分自身に。


「…んだよ…何なんだよ…」



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