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今の俺は、やはり父と母を敬愛しており、それは間違いないのだが、仮に『俺 物語』という俺の生まれから始まる長編映画三部作を、かなりリアルに基づいて、例えば、
『俺 物語ビギンズ』が第一部作からあるとしたら、
俺は、それは、始めから、もう恥をかきまくりの、うまくいかないことだらけのスタートで、もちろん、俺は、望んで、そうなったわけではなく、つまるところ、魅せる映画にはならない、というか出来ないと言った方が正しい…。
かといって、何も語れることのない半生か?と言えば決して、そうではないのだが、様々な意味でキワドイ半生なのである。