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3話 サラ 考えなし。


 …………


 えーっと。



 勢いで王都出ちゃったけど……どうしよう。


 これですぐに家に帰ったら……恥ずかしいし。

 というかアルクスさん達にまで出るって言っちゃったから帰りにくいなぁ。


 あれ? もしかして私……自分で自分の首絞めてない?


 い、いや大丈夫だしっ!

 私ちゃんと旅で女磨く気だったし。


 ……はぁ。


 お金はお兄ちゃんがこないだ竜素材売って『お小遣いだ~』っておかしな額を私のギルドの口座に入れてくれたから大丈夫だけど……手持ちはあんまりだしなぁ。


 ん? あれ?

 ……王都もう出ちゃったよ??


 ………ん~~……お金……


 まぁいいや。

 とりあえずギルドがありそうな街に行けばなんとかなるよね。


 気配気配……っと。

 ……一番近い街っぽいのはあっちか。


 でもなんか気分乗らないし、あっちの方向よりもこっちの方向の方が行きたいから、こっちの街にしよ。


 しゅっぱーつ!



***



 ……徒歩しんどい。


 私も浮遊術とか使えたら楽なのに。

 あ~……誰か転移で連れて行ってよ~。


 …………


 はぁ~……一人旅って心細い。


 ……ほんと寂しいんですけど。



 …………


 ……


 …


 うん!

 今日は帰ろうっ!


 うん! 私頑張った!

 よし、帰ろう。


 ちょっと磨けた。大丈夫!

 フンス!




 ?



 …………あ~。

 この気配は……襲われているのかもしれないなぁ。


 距離……走れば間に合いそう……かな。

 うん。

 じゃあ行くしかないよねっ!



 サラ! 久しぶりに本気で走りますっ!



***



 まちなさぁーーーいっ!

 こんの山賊共ぉーーっ!!


 止まるの大変だからそのままキーックっ!


 あらよかった。

 商隊はまだ無事そう。


 さてさて、じゃあチャチャっと懲らしめちゃいますか。


 フッフッフ。

 貴方達なんて、お兄ちゃん特製短剣を使うまでもないわ。

 竜の小盾は……かなり痛いわよ。


 あ、商隊さんロープない?


 ありがと。

 ちょっと借りるね。


 ふふふふん。


 ていていてーい!


 フフン。

 ちょろいちょろい。



 あ~いいのいいの。

 無事で何よりですよ。


 で、この人達どうします?

 私的にはあんまりひどい事はしたくないんだけど……


 そう。よかった。


 えっ? でも解放しちゃっていいの?

 いいんならいいけど。


 え? 移動する間の護衛? 私が?


 ……う~ん。


 まぁ、私のわがまま聞いてくれてヒドイ事してないってのもあるし……目的もできるから……いいかな。


 うん! 手伝うっ!


 ほら早く行こうよ

 私はサラよ! よろしくね♪


 人と話せるって楽し~♪



 で、どこに向かうの?

 1、2、3……5人連れ?

 というか何してる人達なの?

 あなた若そうだけど何才なの?


 って、あれ?

 ちょっとまって。


 あなた達あっちに向かうのよね?


 なんかこの山賊みたいな気配が待ち構えている気がするんですけど?


 ん? あれ?

 というかこの山賊達、山賊みたいに臭くないんですけど??


 …………


 あれ?

 もしかして山賊じゃないの??


 あれ~?

 なんかおかしい気が? 本当に商隊?

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