表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もよりがシュジョーを救う法  作者: @naka-motoo
13/307

第13話 純喫茶アラン その2

 高校に入り、自転車で通学するようになってから行動範囲が急に広がった。

 わたしが目を付けたその”純喫茶アラン”は、日々の自転車通学の際に微妙に遠回りをしながらコツコツと探し回り、久々に発見した新しい店だ。

「ところで、”純喫茶”って、何だろう」

 古風な感じと少しだけ甘美な響きのその言葉。

 しかも、その店は駅前ロータリーの目と鼻の先のごちゃごちゃしたビルの地下にある。すうっと下に続く階段。その地上の入り口のところに、純喫茶アラン、と書かれた小さな看板が置いてある。その看板には「ブレンド350円」の表示。安い。

「よーし」

 わたしは勇気を振り絞って階段を降り始める。

 すとすとすと、と階段をリズミカルに降りることで緊張感を和らげようとするわたし。我ながらいい精神構造をしてると思う。

 降り切って、ふっ、と眼が合った。

「いらっしゃいませー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ