3話
「うぅ・・・ぐっ・・・・・・はぁッ!!」
「おや、おきたみたいだね、恭子ー!お兄さんおきたよーー!」
だれだこのオバサン・・・恭子って何?ってかココどこだ?何してたんだっけ・・・
あぁぁぁ!そうだ咬まれた!咬まれたんだ!あれ?でも死んでない・・・???
どうなってんだ?アンなのに咬まれたら普通は一発お陀仏なはずだと思うんだが・・・
考えているとドタドタと音を立てながら三上さん(さっき玄関で会ったほう、多分下の名前が恭子)が部屋に入ってきた。
「あのっ!大丈夫ですか?なんかおかしいとこないですか?咬まれたところとか!」
「大丈夫だといっておろうに、印のひとつやふたつで騒ぎ立ておって」
なんでいるのー!ってか会話してるし!
「ん?印ってなに?」
そういうと三上さんは手鏡を渡して首を指してくる、首になんかあんの?取り合えずみてみる
あぁ、そういうことか・・・・・、俺の首にはハッキリと鱗の模様みたいのが首に巻きつくように出来ていた
「なにこれ・・・」
どうなってんだこれ、かなりやばそうなことだけはわかる
「印じゃといっておろうに」
いやだからなんの印かを聞いたんですが・・・
「あのー、三上さん、これはいったいどういったものなんでしょうか」
聞くと三上さんは顔を真っ赤にしてうつむく、アレ?なんか変なこと聞いた?
「アッハッハ、まだまだ子供だねぇ、アタシが説明するからちょっとでてな!」
え?三上母(仮称)も事情知ってる?霊能母娘ってことか・・・
それからは三上母に事情を聞いたのだが、まとめると
・あのでかい白ヘビは家につく神的なもの
・基本的には家に福を呼ぶものだということ
・気に入ったヤツがいるとそいつの家に移り住むこと
・オレについた印は蛇神の番にするという印だということ
え?どういうこと?いやいやいやいや!
百歩譲って3つ目まではいい!それっぽいのいるからね、有名どころだと座敷童子とか
でも4つ目ってなに!?番?ツガイ?つがい?
え?なにオレそういう目でみられてたの?
冗談抜きで乱暴されそうなんですが・・・性的に・・・、流石に蛇とヤるほど餓えてないです・・・・・・
あれ?でもココの家にいたってことはどういうことだ?
「あのー、なんであの蛇がココの家にいたんでしょうか」
「あぁ~、恭子が近所の祠にお供えなんかしちゃったもんだからなつかれちゃったみたいでねぇ~」
オマエノシワザカ・・・
まぁ過ぎたことは仕方ない、諦めて今後のことを考えよう。
「もうそろそろ入ってもよいかの?」
う~ん、どうしようか、まぁ実際することといえば隠居ってくらいだから割と暇ではあるんだが・・・
「お~い、おまえさま?」
でもどうすんだろ、ってか家に住むってどこに住むんだ?屋根裏?
「おまえさま!返事をせんか!」「おおっ!ビックリしたぁ、な、なんでしょう?」
気づくと蛇の顔が目の前に・・・やっぱり結構怖い・・・
「挨拶も済んだようだし、そろそろ帰ろうぞ?」
帰ろうぞ?って、あなたの家ではないのですが・・・まぁ逆らうと怖いしスルーしとこ
「ええ、そうですね、じゃあ今日のところはお暇しますね」
「あらぁ、ご飯くらい食べていけばいいのに」
「いえいえ、来る前に食べてきちゃってたので、機会があればご一緒しますんで」
「そぉ~?いつでもいらっしゃい!恭子もまってるから!」
「おかあさん!!」
はっはっは、微笑ましいな、ってか玄関の鍵かけてきたっけ?
ヤベ、あけっぱかも・・・
「あはは、じゃあ今日のところは失礼します」
なんかぐったり疲れた・・・いろんな意味で・・・今日はもう帰ったら寝ようかな・・・