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2話

「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」

どうしてこうなったんだ・・・こんなはずでは・・・こんなはずではなかったのに・・・。




 五 分 前


 三上さん家に挨拶にいこうかな・・・そろそろ8時だと思うし、あんまり暗くなるとアレだしなぁ・・・

幸い今の季節は夏だし、8時でもそこまで暗くはないからね、暗くならないうちに挨拶にいっておいたほうがいいだろう。


三上さん家の明かりはついてるな、よし、在宅なのは確認

チャイムを鳴らすと声とともに三上さんが出てくる

「は~い、いまでま~す」


  瞬間 


 時が止まる


 別段三上さん自体になにかがあったわけではない、見た目は10台?で美人な方だとは思うが時が止まるなんていうほど絶世の美女というわけではないし、実際に時間が止まっているわけでもない、

 問題は彼女の後ろだ、後ろというよりは背後の床、問題はそこにあった、

一言で言うならでっかいヘビ、ニシキヘビ?ばかいうな、アレはこんなにでっかくない、

どのぐらいでかいかというと目の大きさが人と同じくらいでキミドリ?色、顔の大きさも人と同じくらい、体色は白で体長は・・・廊下の先まで繋がってる・・・

 ヤダ・・・帰りたい・・・

 絶ッッッ対に本物のヘビではないし(本物だとしたら今頃B級映画張りのパニックが三上さん家で繰り広げられていたであろう)、かといって作り物でもない(こっちみて舌をチロチロしてる)。

『『三上さーーーーーん!なんか憑いてますーーーーーーッ!』』

思わず叫びそうになるがグッとこらえる、あんなのの不興を買えば下手したらそのままさっくりヤられちゃいそうだもんね、自分の命には代えられん、三上さん、御免なさい、貴方のことは多分忘れません。

とりあえずは穏便に帰りたいし、気づいてないフリで誤魔化してとっとと退散しよう!


「今日そこに越してきた白井です、コレ引越しそばです、よろしくお願いします」

「あっ、はい、どうも」

キャーーーーー!なんか近寄ってきてるぅーーーーーー!急いで帰りたい!けどあからさまに不自然だとばれる!ばれたら・・・終わる ライフ的なアレが・・・


「今日のところは用事があるのでこれで失礼しますね」

「あっはい」

「おい」

キィエアァァァァァァ!シャベッタァァァァァァァァ!やばい、コイツ喋れるレベルのヤツだ、無理無理無理無理!

超怖い!だって喋れるヤツってロクなのじゃない!

え?動物系は大丈夫?バカいうな、あれは動物じゃなくて化け物です

ってことで気づいてない(ふりしてる)しとっとと退散!後ろ向いて歩き始める

「おいといったろう、待てというに」

いやぁぁぁぁぁ!

こんなにも絶望的な[しかしまわりこまれてしまった!]は人生でも初体験です。

でもまだ!まだ気づいてる素振りは見せてない!ボロはでてない!大丈夫!

多少不自然だがこけたフリをしてさりげなくヘビを避ける、

シュルルルルルル

「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」

流石に無理!だって巻きついてきてんだもん!物理的に干渉してきてるぅ!

「やめて!わたしに乱暴する気でしょ!はなしてぇ!」

「ちょっと!なにしてるんですか!?」

オィーーーーー!三上さん!あなた見えてるんですか!?

「たすけて!たすけてぇ!」

「別にとって食おうというわけではないのだ、少しくらいおとなしくせんか」

え?ヘビって獲物食べるときに絞め殺すよね?私今現在進行形で巻きつかれてるんですが、

「まぁ食いはせんが、見えてるようだしな、こんなところでは珍しいし印くらいはつけとくか」

ガブッ!

「「キャーーーーーーーーーーーッ!」」(←私と三上さんの悲鳴)

なんか咬まれてるし!首はアカン!ってかなんか入ってきてる!?なにこれ怖い怖い!

ってか段々意識が・・・・・薄・・・・・・れ・・・・・て・・・・・・・・・

「大丈夫ですか!?ちょっと!へb・・・さん・・・・・にして・・・・・」

最後に感じたのは三上さんの声と体に巻きついた挙句に首に咬みついて来ているヘビの感触だった・・・


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