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第1話 爪切り勇者と失禁エルフのワンニャンペット大集合

 はじめまして。ニャンポットです。

 今回は、友人と縛りで小説連載書こうということになり、投下してみました。


 今回の縛りは爪切りです。

 ……頑張りました。感想か評価もらえるともうちょっと頑張れそうです。


「んあ?」

 目を覚ます。

 まず最初に感じたのは濃い草木の香りだった。

 目覚ましのアラーム音に気づかぬまま熟睡してたらしい。俺はベッドから身体を起こし、背伸びをして辺りを見回した。

「ちょ、ちょ待てよ……」

 そもそも俺はベッドに寝ていたはずだ。はずなのだがまずベッドに寝てなどいなかった。

 辺りは草木に覆われた樹海で、少し遠くにはこっちをガン見してくるグルルグルル鳴くでかい犬やら猫やらが牙を光らせてる。

 俺はというと昨日の夜に爪切りをしながら寝てしまったらしく、後生大事に爪切りなんぞを握っているだけだ。



 とりあえず、ここどこだよ。



 とりあえず夢っぽいが、ちょっと遠くに居る犬やら猫やらは俺を食べちゃいたいらしく、俺のイケメンフェイスをロックオンしたままの状態でよだれがだらだらだ。


 ……犬?

 …………猫?


 実際そんな可愛らしいものではない。

 ワンちゃんの方は、俺の背丈ほどの胴を持ち、俺の背丈よりはるかにでかく、犬ってよりは狼だ。

 ニャーちゃんのほうは尻尾が3本くらいあるし目だって3つ付いてる。背丈はワンころと同じくらい。でかい。


 ここが夢なら、さしずめ俺は村人Aだな。装備は爪切りと高校の制服と昨日買って部屋で履いてたバッシュ。着たまま寝たからしわくちゃじゃねえか俺の馬鹿。

 グルル。

 犬ころが近づいてくる。そういえばここは明晰夢の中なんだからある程度俺の自由に世界がいじれるはずだった。

 ファンタジーの世界なんだから魔法の呪文くらい使えてもいいだろう。

「炎の魔法だ!」

「しかしMPが足りない」

 俺の頭の中に声が響く。嘘でしょ。そこはご都合主義で使えてくれよ。しかしMPってなんだよ。マッチョポイントか。細身の俺にそんなポイントたまっちゃいねえよ。

 グルル。グルグルル。

 うぉマジもうグルルが近すぎる。女の子なら見つめ合えば恋に落ちれる距離。グルルだから奈落の底へ。

「逃げるぜ!」

 村人に魔物倒せとかマジ無理ゲー。三十六計逃げるになんちゃら。ダッシュでぬかるんだ地面を蹴る。




「しかし周り囲まれた!」

 いくらバスケ部期待のエース(自称)の俺と言えども四足歩行の現役スプリンターに勝てる要素なんてなかった。夢の中だからか大分速く走れたつもりなんだけど。

 グルルが近づいてくる。はい、終了です。夢終了のお知らせです。

 でもなんか明晰夢って言うのだろうか、さっきから自分の思うがままに身体が動くし、五感が普段通りに働いているような気がする。

 こんな夢さっさと死んで醒めやがれ。一方で働くアラームを鳴らし続ける謎の第六感。

「ー!!」

「ん?」

 左後方、そう遠くないところから女の悲鳴がした。ような気がした。振り返る。

 そりゃあいるよね。いますわ。いました。

 しかも村人Bってカンジの女だ。両手に持っていたんだろうな、小枝やら果物やらを足下に落としてワンころとニャーころを見てびびってる。

 すげーリアルに。だっておしっこ漏らしてんだもの。夢ならその辺の描写いらないでしょ。キャーこわーいって美少女が言ってれば絵になるでしょうが。

 尿漏らすとか。

 さておき視線をワンニャンペット大集合の方へ戻す。

 グルルたちが女の方に首を振る。そしておそらくロックオン。男よりはやわこい女の方が上手そうに見えるんだろう。いや、別に失禁美女は太ってはないんだけどさ、ね、あんじゃん、胸とか。

 俺も高校生。多感です。考え方が達観していると幼馴染みにはよく言われますが、高校生なんです。




 おっぱいでかいすな~。



 さておき。


 グルルが少し軌道修正して駆ける。みるみるうちに女との距離が詰まる。ふと違和感。俺はこれと鬼ごっこしてたんだよな?

「誰か助けて!!」

 はい、きましたーきましたわ。よく漫画で耳にするよね、その後に正義のヒーローが現れるんだよ。さぁご都合主義のマイドリームよ、具現化しろ。

 体躯は2メートルくらいあって、その体躯ほどのクレイモアを背中に背負って、金髪ギンギンの勇者様を!!

「誰か助けて!!」

 ……はい裏切られたー2回も裏切るとかないわー。

 天丼とか王道やってんじゃねえよ天丼裏切るパターンでひな壇芸人がイジってドッカンドッカンの方が面白いじゃん進行の仕方がベタすぎんだよつまんねーなチクショウ。

 ……畜生。誰かって俺しかいねえじゃねえか。

 ってか叫ぶ暇あるなら逃げろ。無理ゲーだからって諦めんな少しは抗え馬鹿。

 ふっ、と脱力してから、俺は女とグルルの中間あたりを目がけて駆けだした。

 木の枝が頬を、制服ごと腕を、草が足を、何より立ち向かう魔物への恐怖が俺の心を切り裂く。

 だからって四の五の言ってられないでしょうが! 俺は奴らに一矢でも報いてやろうと右手を堅く握りしめた。

「痛ェ!!」

 あまりの痛みに一瞬よろけた。

 そういえば爪切りを未だ後生大事に持っていたのだ。この何にもならない爪切りを。

 一歩。

 痛みをこらえて惰性で踏み出す。

 身長175センチメートル、体重62キログラム。一般的か若干背の高い分類とされる高校生ですよろしくお願いします。

 一歩。

 趣味はバスケットとお琴を少々。寝る前の爪切りと小顔ローラーが俺の10歳からの慣習です継続は力なり。

 一歩。

 座右の銘も継続は力なりです。続けていればバスケだって絵だって音楽だって実を結ぶと信じています。小説は継続よりもセンスだと思っています。

 ……一歩!

 犬と猫が近づいてきた。その距離目算5メートル!

 だから夢の中にいる神様……俺が継続して貯めてきた爪切りパワーを……。

「勇者様よろしく立派な大剣にしやがれ馬鹿あ!!」

 右手に握った爪切りが光る。そしてーーー。

「こなくそぉぉぉおおおぉお!!」

 薙いだ。

 横一線に固く握りしめた右手を、左懐から右上空へと、薙ぐ。

「おおぉお……おお!?っとぉ!?」

 右手の勢いで、かと思ったがそうじゃない。

 右手に今まで感じたことのない重さが俺の天高く掲げた右手げんこつを地面にたたきつけようとするのだ。

 右手を見る。

 ……なんだこれ。

 爪切りが、いや、爪切りだったそれは俺の身長ほどの大きさと変化して、また外見に見合う重量となって、かろうじて俺の右手に収まっていた。

 ワンニャンは俺の爪切りソードの、いや名前は後で付け直すとして、爪ブレイドの一閃で身体を二つに切り裂かれた。

 しかしここでやっと発動するご都合主義夢補正、光る微粒子に変わって空に溶けて消えていったみたい。


「重たい! 重てぇってば!」

 俺は地面に突き刺さる爪カリバーをなんとか引き抜こうとするもちょっと無理っぽい。

 部活仲間の中でもトップクラスに力はないんだ。RPGで言えば盗賊タイプだし。もういいや。元は爪切り。後でどうにかしよう。

 とりあえず、失禁女が無事かどうか確かめよう。

 振り返る。ワンニャンがいた近く、女はいた。一見無事っぽかった。

 ブロンドウェーブで、服装がワンピース、というか攻略本に載ってる魔術師のローブみたいなのを着ている。

 けど腰を抜かして内股三角座り手をお尻より後ろに置いてあるバージョンのためにパンツがモロ見えだった。とりあえずパンツは履いているっぽい。そして耳長い。

「だ、大丈夫っすか?」

 少しだけコミュ障なのは内緒だ。

「あ……はい。だい、じょうぶ」

 これまた綺麗なクリスタルボイス。こんな声の人とカラオケ一緒に行ったら一発で惚れるレベルだわ。そして耳長い。

「立てます? ……あぁ~、その……ごめん」

 相手は漏らしちゃってんだってことを速攻忘れるトリ頭に嫌気が差す。いや、夢だからいいんだけどさ、夢の中でも気配りできなかったら夢から覚めてもできなさそうじゃないか。

 耳長クリスタル(失禁)は顔を真っ赤にして、俯いた。そりゃきついすわ。幼稚園の通園バスで隣の女の子のリュックの中にゲロぶちまけた俺より辛いわ。

 俺は、今着ている学校制服の上を彼女に投げた。

「ローブ脱いで、それ腰に巻いとくといいっすよ。とりま家に着くまでは我慢してくだっさい」

 耳長クリ……あぁもう面倒くさいから言うわ。多分エルフだわ。

 エルフの女は、こくりと頷いて俺の上着を受け取った。俺は背を向けて準備ができるのを待つ。

「……あれ? うっそ?」

 と待っている間暇なので爪ボンバイエが刺さっているところにまで行ってみると爪…切りがなかった。いや、あったわ。爪切りは元のサイズに戻ってぬかるんだ土面に転がっていた。

 結局さっきの巨大化はなんだったのか、夢パワーなのは間違いないけど急にデカくなったり戻ったりいまいち使い方が分からない。

 ……またワンニャンと会うことを考えて、爪切りが爪切りのままだったとして……俺はぞっとして考えるのをやめた。

「もう、いいですよ」

 エルフさんが言うので俺は振り返ると、まぁどう見てもどうかしているコスチュームのエルフさんがいた。

 変に動くと見えちゃうチラリズム。

「ありがとうございました。お強いのですね」

「あ、はは。あれはまぐれっていうか……」

 どう見てもまぐれです。ありがとうございました。

「それより、その格好はどうにかしないとね。家まで送ります」

「あ、はい。ありがとう、ございます」

 顔を赤らめて言うエルフ女。フラグ? ねえフラグなの?

 とりあえず俺は小枝と果物と両手に抱え、ズボンのポケットに爪切りを突っ込んで、彼女の後を追う。


 この時点では、まさかこれから1週間後に神と称される魔物と戦うことになるとは想像もしていない俺であった。

 お目汚し失礼しました!

 主人公がえっちなことに興味津々ということなのですが、できるだけ下品な方向には持って行かないように注意して書いてます!

 皆さんの目に余るようになったら注意していただきたいです。


 続きも頑張って書いていきます。

 爪ソードの名付け親、そして主人公の名前www 募集してます。


 これから細々とやっていきますので、ある程度距離を置いての友好関係を皆さんと築いていけたら嬉しいです。

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