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明智翔子

『希望光帝』と『暴鮫闇龍』の元ネタは遊〇王ゼア〇の『希望皇ホープレイ』と『海咬龍シャークドレイクバイス』ですWWWWWW




もちろんZW-ネタも出そうとは思ってます...。

この日...


俺と義元は喪服(中にはちゃっかりそれぞれの服を着ているが)を着て通夜に出た。


凌牙「(すまない...俺...護れなかった。)」


カズヤの死に顔を見て俺は呟いた。




今回の射殺犯は義元の仕業でないことが分かった。


だが...


今回の死で俺の中には新たな復讐の火種が生まれようとしていた。



義元「とても、優しく方だったのですね?」


凌牙「まぁな。


あいつは―」




??「なんで...なんで死んでるのよおおおおおぉっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


振り返ると喪服を着た少女がカズヤの棺桶にしがみつき泣きわめいていた。




俺は彼女を知っている...。

*********



数年前...


俺は友人二人とバンドを組んでいた。


カズヤともう一人......。




それが『明智翔子』だった。





俺は生きる希望を失っていた翔子に歌を教えた。




翔子は歌が上手かった。


曲はいつもマイナーな歌手のカバーばかりだったけど俺たちは楽しかった。


カズヤがドラムを叩き、俺がギターを鳴らし、翔子が歌った。


あの頃の俺たちは本当に輝いていた。








でも、ある日翔子がプロにスカウトされた。


あの日、俺たちはバンドを解散した。



またいつか一緒にバンドを組もうと約束して...。






しかし、結末は残酷だった。


翔子が所属していた事務所が膨大な借金で潰れた。


翔子とは連絡がつかず、俺は彼女が売られたことを悟った。



悔しくて...たまらなかった。




俺の心に闇の種が芽吹いた...。



*********


凌牙「翔子...。」


元気で健康そうだった彼女の顔はやつれ、肌には所々痣ができていた。


翔子「....凌牙?

凌牙なの?」


凌牙「よかった、俺の癖を覚えてくれていて...」


義元「癖?」


俺は翔子と話すときは必ずうなじをかきあげる癖があった。



翔子「...カズヤ、死んじゃったね。」


凌牙「ああ。」


翔子「でも...嬉しかった。


凌牙が生きてくれていて...。」


翔子は笑った。


香水の中に混じってうっすらとイカ臭かった。


翔子「ちょっと...縁側で話そうね。」


翔子は俺の体の変化にはお構いないようだった。




*********


義元に弓を構えて狙撃ポイントに待機してもらうと俺たちは縁側に腰掛けた。


翔子「凌牙...」


凌牙「教えてくれないか?


お前が空白の時間で何をしていたのかを...。」


翔子「うん....。」


翔子は頷いた。




*********

(回想)


翔子「倒産ってどういうことですか!?」


社長「すまない!」


社長は頭を下げた。


社長「借金の支払いが追いつかなくて...今日が期限なんだ。


かなり危ない人たちから金を借りてるんだ。


逃げろ!」


翔子「え...」



借金取り「もう遅い。」


私は借金取りに借金のカタにされた。


連れて行かれた先はなんでもありの無法地帯だった。



私は体を売って借金を返そうと努力した。


でも...もらえるお金はほんの少し。



借金ばかりがどんどん増えていった。


凌牙やカズヤが綺麗と褒めてくれた私の体は商売道具になって汚れてしまった。



毎日...誰もいない陰で泣いた。




そんなある日、私はカズヤが死んじゃったことを知った。



私は悲しかったけど、彼らに許可をもらって今日だけ解放されたって訳...。





*********


翔子「私...馬鹿よね!


あんなスカウト断らなくて!


おかげで私はもう...」


凌牙「翔子。」


翔子「あ...」


俺は翔子の冷たく白い手を握った。



翔子「(久しぶりの凌牙の手.....理由は分からないけど女の子になったんだ。)


手...温かい。


薄暗い世界の温もりと全然違う...。」


凌牙「お前はこのままでいいのか?」


翔子「え?」


凌牙「俺が...助けてやる。」


翔子「ダメだよ!殺されちゃう!!!」


俺は手をしっかりと握った。


凌牙「俺はもう来るしんでる翔子を見たくない!


俺は翔子に...もう一度綺麗な太陽を見てもらいたい!!!」


翔子「凌牙...」


と、その時。


俺の足元に矢が刺さった。


文矢らしい。



『怪しい男が数人こちらに来ていますわ。


急いで引き上げましょう!』


俺は喪服をかなぐり捨てるといつもの小悪魔ドレスになった。


凌牙「逃げるぞ!」


翔子「え?きゃっ!」


俺は翔子を抱き上げると屋根に飛び乗り、義元と合流した。


義元「連中は全員狙撃しましたわ。


でも追っ手の気配がしますわ。」


凌牙「分かった。


義元、翔子を頼む。」



義元「私にお任せ下さい....ですわ!」


義元は数十人に分裂すると一人は翔子を抱き上げ一斉に散らばった。



凌牙「ククク....」


俺は下種な笑い声をあげた。


凌牙「覚悟しときな!!!」



俺は真っすぐに借金取りの住む地区に向かった。



*********




ここは計算もお手上げの無法地帯。


怪しい者しかいないこの場所に事件は起こった。



地区の頭領は部下の知らせで窓を開け、ぎょっとした。



あちこちの建築物が壊され、屍が転がっている。


頭領「何が起きた!?」


部下「謎の女が次々と無法地帯で殺戮を行っています!


無法地帯というのを逆利用されたようです!


グッ!!!」


部下の腹に刃が飛び出、部下は絶命した。


直後、頭領も手足を切り落とされた。




何が起きたから分からないと頭を巡らせていた時、ヒールの音が鳴り響いた。


凌牙「よぉ、翔子が世話になったなぁ。」


頭領「お前は...『バーチャルスレイヤー』のチャンプ...『織田凌牙』!!!」



例え姿が違っていても、握る鮫の剣が全てを物語る。


凌牙「翔子の借金を帳消しにしろ。」


剣が頭領の脇腹に刺さる。


頭領は泣きわめいたが誰も来ない。


凌牙「助けが欲しいか?


悪いがここに住む人間はみな死んだ。」


頭領「!!!」


凌牙「借金取りからはちゃんと承諾書をもらった。


な?


あんたのサインが必要なんだよ。


口使ってサインしてくれないかな?


ちゃんと助けてやる...約束だ。」頭領は泣きながら口を使って羽根ペンでサインをした。


凌牙「サンキュー。」


俺は何の躊躇もなく頭領の首に剣を振り下ろした。


凌牙「あの世へ行く手助けだ。


俺に感謝しろよ。」


俺は無法地帯を出ると仕上げにあちこちにばらまいた爆弾を爆破した...。




*********


凌牙「翔子。」


俺は義元の胸に抱かれた翔子に承諾書を見てた。


凌牙「君はもう自由の身だ。」


翔子「凌牙....ありがとう...」


翔子は涙ぐんでいた。


翔子「悪い方法で借金を踏み倒したってのは分かってるのに...私もそこに足を踏み入れたから反論できないよ...。」


凌牙「ゴメン。これくらいしか俺にはできなかったんだ。」


翔子「ううん...でも...嬉しい。」



翔子は笑った。


翔子「ありがとう...ありがとう!!」


と、その時。


翔子が消えた...。




*********



翔子「ここは...?」



翔子は愛宕山にいた。


遠くから声が聞こえてきた。



??「本能寺の掘ってどれくらい深いのかしら?」


部下「わかりません。」





翔子「このやり取りって...!!!


大変!あの人...明智光秀を止めなきゃ!!!」



翔子は走ってくる少女...明智光秀と思わしき人物に飛び掛かった。


光秀「な!何をする!」


翔子「あんた光秀よね?」


光秀「いかにも」


翔子「謀叛だけは止めて!」


光秀「!!!」


翔子「そんなことをして何になるの!?


あなたがやらなくても誰かがやる!


あなたはまだ頑張らなきゃ!!」



光秀「ええい!うるさい!!!」


光秀は頭突きを繰り出した。


頭同士がぶつかり翔子と光秀は気絶した。




*********


間もなく義元の腕に翔子が戻ってきた。



全く違う姿になって。




義元「明智...光秀?」


翔子「あれ?...私...明智光秀になってる!?」


凌牙「そんな感じで俺も織田信長になったんだ。」


翔子「そうなんだ...。」




こうして...信長、光秀、義元の三人が集結することになってしまったのだった...。

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