織田凌牙
こんにちは(^-^*)/ダレつつある小説家目指す聖霊奏者エアトスです。
今回はマジキチ要素やエロ描写がある小説となっています。
興味ある方はティッシュペーパーのご用意をお忘れなく。
司会者「決まった~!!!
『バーチャルスレイヤー』!
地方大会を制したのは!!!
【復讐の牙】の異名を持つ男!!!
『織田 凌牙』だ!!!!」
ワ~ッと会場から歓声が上がる。
俺...織田凌牙は切れ長の目で会場を見渡した。
復讐の牙という異名は俺の過去にある。
五年前...俺の妹が何者かによって殺された。
元々血の繋がった家族は妹しかいなかった俺はその死に怒りを覚えた。
調べに調べ抜き、その犯人は俺の住む地区の『バーチャルスレイヤー』チャンプということを突き止めた。
その時から俺はこの身を復讐に捧げてきた。
俺の剣は怒りと復讐で黒く染まり、対戦相手を完膚なきまでにたたきのめし、そいつの心の闇を剥き出しにさせた。
そして三年前、チャンピオンを罠に嵌め、怒涛の攻撃で完膚なきまでにたたきのめし、大勢の観客の前で奴のやったことを暴露した。
チャンピオンは警察に捕まり、無期懲役を食らい幽閉された。
俺の復讐はそこで終わった。
妹の墓に行き、その報告をした。
それから俺はバーチャルスレイヤーに全てを捧げるようになっていった。
国内大会でもどんどん成績を伸ばし今は国内三位にまで上り詰めた。
だが俺の心の穴は埋まらない...。
自販機で適当にコーラを買った俺はベンチでコーラを飲み干した後、俺はいつも寄ってく寺...本能寺へと向かった。
俺はいつもそこで座禅をして精神を統一する。数ヶ月前に再建された時に禅宗の僧侶が住職になった。
寺に着いた俺は座禅を組み精神を統一する。
目を閉じて心を鎮める.......。
??「敵は本能寺にあり!皆の者!
かかれ!!!!!」
凌牙「!?」
慌てて目を開けるとそこには多くの旗が...間違いない。
日本史でやった...明智光秀の旗か!
俺は本堂に走ると、そこには赤い髪の美少女がいた。
とても焦っているようだ。
??「何事だ!?」
少女は背の低い少女に尋ねた。
??「明智光秀が謀叛を企てたようです!
信長様!」
.....は?
信長ってあの織田信長だよな!?
って今はそんなこと考えてる暇ねぇか。
と、走っていると!?
凌牙「!!!!!」
信長「きゃああああああああ!!!」
俺は信長と呼ばれた少女と激しく激突し、景色が暗転した....。
*********
気がつくと俺は寺の縁側で腐ったように眠っていた。
凌牙「ケッ。変な夢を見ちまった。」
俺は髪についた汚れを払うと歩き出した。
凌牙「よう!爺さん!景気はどうだ?」
俺は住職の爺さんに声をかけた。
住職「おぉ、こんな可愛らしい女の子が座禅に来るとは...精進しなさい。」
凌牙「おう!........!?」
今なんか嫌な予感したけど...ま、いいか。
俺は運動靴を履くと走り出した。
凌牙「久しぶりに水族館にでも行くか...。」
水族館...そこは俺が始めて鮫に出会った所だ。
*********
まだ幼子だった俺は孤児院の院長に連れられて水族館に行った。
そこで俺はホオジロザメを見た。
荒々しく強い鮫に俺の目は釘付けになった。
院長「鮫は日本の神の中では守護神なんだよ。」
凌牙「守護神?」
院長「君はずっと一人で妹を守っていたんだね。
君は鮫だ。
鮫というのが君にしっくりくる。」
院長はそういうと俺に鮫と竜をあしらった一振りの白銀の剣を渡した。
凌牙「わぁ!こいつすげえぇ!!!」
院長「その力は絶対に妹を守るために使うんだぞ?」
凌牙「分かったよオッサン!
俺、鮫になるよ!!」
*********
凌牙「だが俺はこの力を復讐と怒りに染め上げてしまった。
フッ...罪な男だな。
俺は.....。」
ホオジロザメと睨み合いすると暇になった俺は野外の出店でソフトクリームを買った。
なぜか店員のチャラ男がサービスしてくれた。
何かやらかしたか?
*********
ソフトクリームを舐めながらふと思った。
俺、いつ髪染めたっけ?
こんなに桃色っぽい髪...センス悪いなぁ俺。
やべっ。クリームをこぼしちまった。
しゃあねぇな...。
もったいないし指で掬うか。
ぷにゅっ
あれ?俺こんなに胸露出してたっけ?
いや、むしろ気になるのは.......。
なんでこんなに胸がデカイかということだ。
俺は焦った。
凌牙「(とにかく、落ち着いて...まずはソフトクリームを食べよう。)」
俺はソフトクリームを食べ切ると慌てて水面に顔を映して.............衝撃を受けた。
凌牙「俺が........信長になっているだと!?」
*********
俺は家に帰ると再度鏡を見て確認した。
試しに頬を抓ってみると...。
凌牙「イデデデデ」
冗談じゃねぇ。
この姿で織田凌牙と言ってみろ。
怪しまれるに決まっている。
ああ.....俺の名声はどうなる!?
復讐のために生きてきた俺は!?
俺は...泣いてしまった。
声も...姿も...何もかも変わっちまった。
凌牙「シャワー浴びよう。」
心すらズタズタの俺は浴室に向かった...。
*********
俺は裸になるとシャワーを浴びた。
男って恐ろしいもんだな。
正直今、女である自分の裸にドキドキしてるんだから。
なぜか棒が残ってるのは解せないが...。
なんとかシャワーを終えた俺は自分が着ていた服を見た。
懐かしい気分がした...。
*********
あれは妹が死ぬ一週間前のこと。
妹「凌牙~♪見て~♪
じゃーん♪
小悪魔風ファッションだよ~♪」
元々スタイルの良かった妹に小悪魔ファッションはピッタリ似合っていた。
妹「ありがとう♪凌牙♪
こんなに高い服買ってくれるなんて♪」
凌牙「ああ。防水性や防泥性が高いからね。
虫食いや着すぎの擦り切れの一切ない高価な服なんだから大切にしろよ?」
妹「うん♪」
*********
凌牙「懐かしいなぁ...」
俺は気がつくと泣いていた。
凌牙「いけね。復讐の牙の名が廃れてしまう。」
涙を拭くと俺はその服を着直して...興味本位で妹が大切にしていたロングブーツを取り出して履いてみた。
チクショウ!ハイヒール歩きづらい!
イラッとくるぜ!!
*********
なんとか履き慣れてきた俺は街中を歩いてみた。
なんだろうか。スカッとする...。
この勢いのまま、行きつけのカードショップ『LOVEカ』(深海魚のラブカとかけているらしい。)に入った。
客の多くが俺を見ているなか俺はいつものようにカードを買うことにした。
『バーチャルスレイヤー』は最新技術で作られたバーチャル空間で自分の武具に備わっているホルダーに専用のカードをセットして戦うスポーツ。
カードには武具をサポートする能力が備わっていてそのつよさによって戦局が大幅に左右される。
カードは使い捨てだから常に新しいカードを買わないといけない。
選手には多額の給料が支給され、充実した生活が保証されるがバーチャルのダメージは現実世界のダメージに直結するため死傷者が後を絶たないのが実状だ。
凌牙「いつものパックが欲しい。
店長。」
店長「....は?」
凌牙「『真の鮫は海底に眠る。』」
これは俺と店長が取り決めた合言葉だ。
知っているのは俺と店長しかいない。
店長「え?...ひょっとして...凌」
凌牙「静かに。
これには事情がある。」
俺は店長の耳元で事情を話した。
凌牙「内緒だからな。」
店長「分かってるって!」
店長の兄さんは俺の幼なじみ。
中学からずっと一緒だった...。
店長「はい。これがお前のためにとっておいたパックだ。
お前のためにとっといたんだからな!」
店長(カズヤと言うホストクラブのホストもしているイケメン)は珍しいパックをおまけしてくれた。
凌牙「サンキュー。
こいつもサービスしとくよ。」
俺はカズヤの頬にキスをした。
カズヤ「ウゲエェッ...。
お前のかと思うと気持ちワリイ...」
凌牙「う!うるせぇ!!!
勘違いすんなよ!
ノリでやった訳じゃねぇんだからな!!!」
俺は恥ずかしくなって店を飛び出した...。
*********
凌牙「クソッ。男の目線が次々と俺の胸に.......」
ファッションだから仕方ないんだが...。
男「ヨーヨー彼女~♪」
振り返るとチンピラが数人来ていた。
凌牙「なんだよ?」
男「俺たちと遊ばない?
絶対楽しいよ~♪」
凌牙「...うぜぇ」
男「...は?」
凌牙「うぜぇって―」
男の胸倉を掴むと。
凌牙「言ってんだよ!!!!!」
男たちの集団に投げつけた。
やばい。信長の体マジ怪力出せる。
男「ヒッ....わああああああ!!!!!!!!!!」
男たちは一斉に散り散りになった。
凌牙「めんどくさいし水族館行くか。」
*********
夜の水族館はいい。
ライトによって照らし出された綺麗な魚は神秘的だ。
ポケットから先程買ったパックを出して開封してみた。
凌牙「チェッ。ついてねぇな。」
いつも欠かさず買っているパックはいつものようにカブった。
俺は興味本位でおまけのパックを開封した。
それが俺と現代と戦国時代を交錯させる戦いの序章だった...。
今回は戦いと青春をテーマにしようと思っていますが...暴走する可能性大です。
でも頑張りますので応援よろしくお願いします。