生徒会日誌その四、俺と生徒会バンドとはなんたるか?
ギターにはいくつか種類があることを知っているだろう。フォークギター、アコースティックギター…たいていこれは所謂POPミュージックには合わないだろう。
例えば某ゆるゆる系けいおん部アニメで、フォークギター片手にJAZZを弾き始めたとしよう。全然盛り上がらない。わけわからん英語の歌詞歌ったり本当なにがしたいんだか…という状況が今の生徒会執行部である。
あ、暑い…汗が目に入り視界が霞む…。ピックを握る手にも汗が滲む…。なんだこの青春の1ページは…リア充か俺は…
ということはなく、あいもかわらずクーラーの効いた生徒会室なうである。
「はあ…まったく…」
ため息しか出ない。言い方を変えればただ呼吸をしてるだけだ。
いやずいぶん変わったな!
夕方…生徒会室には俺以外誰もいない…
夏の夕暮れというのは美しいものである。それを見ているだけで青春に1ページを書き込めるかのように…いつまでも暮れない紅の空が続く…
別に暮れないと紅をかけたわけでは断じてない。
「てか、1人でなにを考えてるんだか…」
虚しい独り言がこれまた虚しく響く。
生徒会バンド…俺たちの文化祭での出し物である。
でも、フォークギターでバンド(笑)です。とか言われてもなー
「1人で考えるのはやめよう!とりあえずあの人に聞こう!」
俺は生徒会室のエアコンを消し、夕日が眩しい生徒会室を後にした。