幻想文学
ちゃんとした作品ではございませんが、申し述べたかったことなのです。
年末の都会の雑踏を歩きながら考えた。
どんな小説を、僕はいったい書きたいのだろうか?
途切れ途切れのジングルベルの中、『幻想文学』という言葉が響いてきた。
まだ東京に『文壇』があったころ、幻想文学を描く「御三家」との評価の定まっていたのは、吉行淳之介さん、色川武大さん、筒井康隆さんであった。
実は吉行さんとはお電話を介してであるが何回もお話しもさせていただき、こみいった内容の相談も受けていただいたこともある。いずれ、吉行さんとのやりとりは小説の形にしたいとは思ってる。
また、不思議な偶然であるが、吉行さんが亡くなった直後、僕は筒井さんのお宅にご挨拶に行った。
ご挨拶する必要があったのだが、これもやはり、いつか小説にしたいとも思ってる。
色川さんには、昔、中野だったか高円寺だったか「文芸講座」みたいな集まりがあり、当時の先輩の奥さんが文学が好きだったこともあって誘われ、参加させていただいた。
思えば、学生の頃に愛読してた、五木寛之さんや、野坂昭如さんにはお会いしたことはない。
もっとも、大阪のローカル放送に野坂さんが出演なさった時は必ず見てたし、酔っぱらって、ぼろぼろに近い野坂さんを笑って拝見したことは忘れられないのだが‥‥
やはり、縁のあった方々に敬意を表して、『幻想文学』を書いてみようかとも思う。
ただし、ハードルが圧倒的に高く、あおぎ見ることを長年続けたせいもあり、現在、首のあたりが少々痛い。
読み飛ばして笑っていただければ有難く存じます。




