第5話。現実逃避
読んで頂き有難う御座いまする。
わんわん
姉ちゃんはスマホで彼氏に電話してる。
俺と距離をとって電話してる。
俺は警察を呼ばれるんじゃないかと心配してる。
姉ちゃんがこっちに来た。
スマホを俺の方に出して、
「代わってて。」
俺は
「もしもし。」
「もしもし。玲奈の彼氏のリュウジだ。おじさん、そこ何処。」
「揚山の県道31号線から外れた所。」
「よく分かんねぇ。揚山にきたらまた電話する。」
「分かった。」
「おじさん、殺したらしいな。」
「ああ。」
「狂ってるよ。おじさん。ソイツは喜多川会の米村だぞ。」
喜多川会は聞いた事があった。
急に怖くなった。
自分がした事が。
警察に自首しよう。そう思った。
「米村って言われても知らない。ただ必死だった。」
「今から揚山に来る。15分で来れる。」
「10分で来い。」
俺は状況が怖くなりこの彼氏のリュウジの声に圧倒されてたから強がった。
「おじさん、度胸があるのか無いのか分からんな。」
見透かされている。俺の強がりを。
「早く来い。」
俺は更に強がった。
「分かったよ。言っとくがな、おじさん、お前の為に来るんじゃ無いんだよ。玲奈の為だからな。分かっとけよ。」
そういって電話は切れた。
俺はタバコを吸った。
姉ちゃんもタバコを欲しがり
姉ちゃんもタバコを吸った。
2人で黙って吸った。
警察が来るんじゃ無いかと。怯えた。
来たら来たでこの不安から解消される。
警察に捕まったら
情状酌量されるはず。
それか無罪だ。
そう自分に信じこませ警察が来るのを願ったが、
県道を外れたこの道に警察が来るはずは無い。
姉ちゃんのスマホが鳴った。
リュウジからで
「おじさん、揚山の31号線に来てるけど。」
俺はリュウジを俺たちの場所に来れるよう話した。
すぐに軽自動車が来た。
リュウジだ。
背が高く体がデカい。
「玲奈、大丈夫か。」
玲奈は泣いていた。溢れんばかり泣いていた。
リュウジはずっと玲奈を抱いている。
俺はタバコを吸った。
タバコを吸い終わっても2人は抱き合ってる。
「君がリュウジか。」
俺はまた強がった。
「おじさん、アンタな。」
リュウジも少し俺にビビってる。
リュウジは背負ったリュックから白い粉と注射器とペットボトルの水を出した。
ゴソゴソとしはじめ、注射器を玲奈の腕と自分の腕に刺していた。
「アンタもヤッタがいいぞ。保たないぞ。」
次回もご期待ください。
チキンボールでキャッチボール。




