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箱入り娘の実態!

作者: 七瀬
掲載日:2020/03/22





___私は、6歳の時に知らない男に誘拐された!

勿論! 私の両親も警察に連絡して、必死に私を探してくれたのだけど、、、?



 ・・・私を、見つかる事は出来なかった。







___私の名前は、『マリー・フィルスター』 現在36歳、小さな部屋に隔離

されているわ!


あれから、30年という歳月が過ぎてしまった...。

4畳半程の小さな地下にある部屋で、ずっとこの男に隔離されている!




 当時は、警察もすぐに私が見つかるモノだと思っていたらしいの。

それは、私の両親も同じだったと思うわ!



 だけど? 何時まで経っても、、、犯人から身代金を要求してこないし!

それに、私が誘拐された所を誰一人見ていないの! 目撃者が1人もいない

となると、、、? 警察も動きようがないんだって!


 私は、この男と顔見知りだったわ!

よく、私が行く公園のベンチで一人座っていたのよ!


 私のお母さんは、この男を知らないと思うの...。

大人がいない僅かな時間に、この男が現れるからよ。






___当時も、この男の事を誰も知らないから疑われる事はなかったの!

この男の名前は、『ジョセフ』歳は現在、50歳を超えていると思うわ!

身長も187㎝あるとジョセフが自分で言っていた、ガタイのイイ男よ!

白髪交じりの髭と薄くなってきた髪、身なりは不潔といった感じだわ!

お風呂にも3日に1回しか入らないと言っていたしね! 臭いもするのよ。


 ___ジョセフは、女性にまったくモテないような男よ!



 ジョセフはね? お母さんがいないの! ずっと、お父さんと二人暮らし

だったらしいわ! だけど? 仕事もしないし! 家では朝からお酒を飲ん

で暴れるような父親だったらしいの! ジョセフは、毎日お父さんに暴力を

受けていたわ! 幼いジョセフは、ずっと父親の暴力を耐え続けてきたのよ!


 でも? ジョセフの唯一の味方になってくれた女性がジョセフを助けてく

れたのよ! その人が、後に、、、ジョセフの本当のお母さんだと彼が知る

事になって! ジョセフは母親を殺してしまったの!



 ・・・ジョセフが言うには、、、?

この家の、何処かにお母さんの死体が眠っているらしいの...。






___私の両親は、今でも私を探してくれているわ! 

数年前までは、、、? 小さな部屋の中で、何の情報もないこの部屋で

ずっと一人で居たのよ! 食事も一日に1回だけ! お風呂も3日に1回

お風呂に入れるのよ! 私はやせ細ってしまい歩く事もままならなくなっ

てしまったのよ!


 殆ど、外に出る事を許さない彼は、私を外に出す事を嫌っていたから。

私は、運動も出来ず狭い部屋にずっといるからこの痩せこけた体には筋肉が

まったくつかず、少し歩くだけで息切れするほど、、、。



 もし? 私が外に出る事が出来た日は、、、?

夜中の森の中だけだったわ! ジョセフには、この家以外に別荘があった

みたいなの! 



・・・といっても? 人から借りている別荘でね!

とっても、その人はいい人なのか? ジョセフの事を信用して無料でこの

別荘を彼に貸しているのよ!







 この別荘に居る時は、私の心も少し気持ちが落ち着くの!

ずっと、あの狭い部屋から解放されるからよ!


 しかも? 別荘に居る時だけは、ジョセフは私を自由にしてくれから!




・・・だけどね? 私は逃げようと思った事はないわ!

はじめのうちは、何回か? 脱走も試みたけど、、、?


 その度に、ジョセフに捕まり罰を受けるのよ!

ジョセフのあの大柄な体格と威嚇するような鋭い眼つき。

ジョセフの放つ乱暴な言葉で、私の心はボロボロに壊れてしまったのよ!


 誰の助けも来ない! 私は絶対に元のあの生活に戻る事は出来ない!

パパやママに、もう会えない!!!



 ・・・私は、ずっとそう思っていたのだけど、、、?







___ある日、ジョセフは私を別荘に残して、、、。

車で、“用事が出来たから俺はココから離れるが、明日の朝までには必ず

帰って来るから! お利口にしていろよ!”と言って、夜中のうちに車で

出て行ってしまったの!



 もちろん! 私は、逃げようと思えば逃げれたはずだけど、、、?

もし? また、ジョセフに見つかったらという“恐怖”で逃げる事が出来

なかったわ! 







 でもそこに、一台の車がやってきたの!

そう! この別荘の持ち主のイーランという男性よ!


『・・・・・・』

『・・・君は? ジョセフは、何処にいるんだい?』

『・・・・・・』

『君の名前は、、、?』

『・・・マリー、マリー・フィルスターよ! 私を助けて! あの男に

誘拐されたの! お願い! 警察まで私を車で乗せていって!』

『・・・えぇ!? 誘拐!? ジョセフがか!? なんてことを、、、!?

分かった! わたしの車に直ぐに乗りなさい! 警察まで君を連れててあげるよ!』

『・・・ありがとう。』





___私は、こうして! 30年ぶりに家に帰る事が出来たわ、、、!

パパやママにも、やっと会えたのよ!


『___パパ! ママ!』

『・・・マリー、マリーなの? マリー!!!』

『・・・無事でよかった!』



パパとママは、随分と年を取っていたわ!

そして、私が6歳の時に産まれたばかりの妹を見て! 叫んでしまったの!


『・・・ローリー、ローリーなの?』

『・・・お、お姉ちゃん! 会いたかったわ~!』

『私もよ~』







___私が、家族との再会を喜んでいる頃、、、。

ジョセフは、別荘に戻ってきた所を警察に捕まえられたの!


 ジョセフは、誘拐犯、少女監禁として! 40年間刑務所に入る事に

なったの!


 ジョセフが、刑を終えて出てくるころには、、、?

90歳を超えているわ!


 もう、私は安心だと思えたの!

今からは、30年分の空白の時間を家族と少しずつ埋めて行きたいと

思っているわ! 



 長い長い、“私の監禁生活はこれで終わったのよ!”

あの私が居た、ジョセフの家の地下にある小さな部屋は、もう取り壊さ

れてなくなってしまったわ!



___新しい人生を、私は歩んで行くのよ!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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