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プロローグ

高校生の暇人が書いたものなので、至らぬ点がたくさんありますがどうぞ寛大な心を持って拝読していただきたく存じます・・・・

 プロローグ


 『ハヤク・ハヤク・・・・“ワレ”・・ヲ・・・ダセェェェェェェェ!!!!』

・・・・・・

とある閉ざされた、いや、閉ざされているかどうかもわからない、まるで空間のようなものの中、“マチ”があった。町ではない。街でもない。確証はないが“マチ”だとわかった。そこはまるで、そう、例えるならば『墓』そのものであった。『侘しい』その一言に尽きた。またこの場所はひどく奇妙だった。江戸時代初期の建物があると、その隣には平安時代の建物や、はたまた中世ヨーロッパ時代の豪邸がある。

そしてもっとも変なのはこの『感覚』だ。

[気味が悪い]・・・違う。もっとも適切な言葉はそう・・・“死への誘い”。

そう思わせるだけの何かしらの“力”がこの“マチ”にはあった。

そんな奇怪な“マチ”の中に少年と少女がいた。

この二人はこの異常な空間の中でまるで蛍の光のようにぽつんと異色を放っていた。

少女は、もはや体に力が入らないといった様子で、手をだらりと下げ、目はほとんど焦点が合っていないようだった。横になってまさに死に掛けていた。否、消えかけている。

少年もまた[何かの爪痕]によって、腕が裂傷を負っていた。その腕からは血ではなく、粉のような“なにか”がさらさらと零れ落ちていた。

少年は緩慢な動作で少女の頭を自分の膝の上に乗せた。

そして膝の上にいる少女の額に手を当て何かを始めた。それは・・・・・“謳”


ちかにとうたし五月雨に あたしき種の産声を 日輪は咏 わが錦にて 声を携えん

はしにたうたし月光の 司るは 生れいずるイノチに・・・・・


額の上にある手がぼんやりとした光を放つと

少女は薄っすらと眼を開け、謳っている少年のほうを向いて力なく、

「ねぇ・・・私・・・・消えちゃうよね」

それを聞いた少年は“謳”をいったんやめると静かに首を横に振り、

「いや、消えない。消させない。それにおまえ死んでしまえば、お前のあのときの目標はどうなる?」

そんな言葉を聞いた少女は半ば透けている手を少年の顔に当てて、

「死ぬ、ねぇ・・・・・私は友達を救えなかった。

・・・・・あの時私が気がついていればよかった。

悔やんでも仕方がないことはわかってるけれど・・・悔やんでしまう。

それに私がへまをしたせいで怪我を負わせちゃった・・・・」

少年は少女の言葉をまるで教会の神父のように静かに聴いていると、

その神父は神父らしからぬ言葉をつむぐ。

「うるさいごちゃごちゃ言うな。お前が死ぬと後片付けが大変なんだ。

局長にも色々小言をもらうから・・・・面倒だから生きろ」

少女は口元をフッと歪ませ呆れた口調で、

「そんな・・・」

「うるさい、馬鹿」

「・・・・・でも平気なの?体を構成している神珠の“木”が無くなっているんだよ?」

「大丈夫だ・・・・・・」

少年は少女の体を上からまるで今にも飛んでいってしまいそうな羽を包み込むようにやさしく抱きしめた。少年の“謳”が静かにゆっくりと謳われる。


そしてこれはまだ序曲・・・・・


これからバシバシいってみよー!!

感想などもじゃんじゃん書いてくださいねー。

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