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【小ネタ】ついったー再録詰め。7

●冬の季節イベントと言えば




「節分だね」


「節分だな」


「数ある季節イベの中でも格段に心にやさしいイベントだね」


「というか取り上げられないことのが多いしな」


「恋愛に繋げにくいしバレンタインに喰われるしね」


「だからこそ俺らはこうしてのんびりできてるわけだが」


「節分サマサマだよね」


「節分とかぶっちゃけ二次元では影薄いと思ってたけど、まさかリアルでの心のオアシスになるとは」


「人生には何が起こるかわからないね……」


「二次元みたいな三次元に転生するなんてことも起こるしな」


「……ハッ、なんかこれフラグ会話な気がする……!」


「何唐突に不吉なことを」


「こうして気を緩めたところに奇襲かけられそうな気がする」


「奇襲て」


「いやだっていつものパターン……」


「やめて。やめろください」


「いやでもこういう会話になったから大丈夫かも?」


「と思わせてっていうパターンもある」


「否定したいの肯定したいのどっちなの」


「あんたの意見に一理あると思ってしまった時点でどっちもありそうだからイヤだな……と思っているところだ」


「過去の事例には事欠かないからね……」


「でもまあさすがにないだろ。無いということにしてくださいお願いします」


「誰にお願いしてるの」


「こう、なんか、神的なやつ?」


「頭大丈夫?」


「直球に酷いな」


「いやだって神とか言い出すから」


「そういう気分の時もある」


「どんな気分ですか」


「とりあえず超常的存在に縋っとけ的な気分」


「まあなんかとりあえず神様に祈っとこうっていうのはわかる」


「つまりそういうことだ」


「思ったより君の精神が荒んでたらしいことは理解した」


「それはアリガトウ」




(オチなんてない。この二人で豆まきも恵方巻食べるのもないと思うのでこんなもん。もしやるなら、鬼=二次充を阻害するあらゆるもの、として全力で豆まきしてそう)






●年明けのとある日のふたり




「すごい。すごい寒い。雪とかふざけないでほしい」


「真顔で言うなこわい。気持ちはわかるけど」


「今年一番の寒さを何回更新するつもりなの? クリスマスでもあるまいし雪とかいらないよ……」


「クリスマスなら雪降っても歓迎なんだ?」


「そんなわけないよ何のイベントのフラグ?って感じだし」


「それは確かに。というかまさに今日のこの記録的な積雪がイベントの前兆な気がしてならない」


「引きこもったら回避できると思う?」


「真剣な顔で言うなよ。肯定したらマジで休むだろあんた」


「欠席一つでイベントが回避できるなら安い気がした」


「寒さで思考回路極端になってるだろ。そんなに寒さ弱いなら防寒もっとがんばったらいいんじゃね」


「がんばってこれだよ。ヒートテックもホッカイロも駆使した後だよ」


「見えないところでがんばってたんだな……悪かった」


「万が一色事めいたイベントに突入しても雰囲気がぶち壊しになる程度には着込んでるよ!」


「テンションおかしいぞ」


「だって寒い。……君がさりげなく風上に立ってくれてるのは気づいてるけどそれでも我慢できないくらい寒い」


「……。そういうのは気づいてても言わないもんだろ」


「そういう気づかいをさりげなく発揮できちゃうからハーレム主人公を脱却できないんだよって教えてあげないといけないかなって……」


「言っとくけどここまでするのはあんたが相手だからであって、」


「その発言がもうアウトだよ」


「俺も言いながらアウトだって気づいた」


「君のそれ、無意識だからこわいよね……。強制力を感じる。言われてるの私だけど」


「あんた相手じゃなかったら、やばいフラグにしかならないからな……」


「ルート確定的なやつだね……。ところで話は変わるけど、何も言わずにこのボタンを押してほしい」


「……。あんたこれお年玉ガチャだろ。1回限りの☆5確定ガチャを俺に回させていいわけ?」


「君の強運を信じてる」


「力強い目で言い切ったな。あんたがいいならいいけど」


「前回の確定ガチャが残念な結果に終わってるから次は君に頼もうと決めてたんだ……」


「半年前から決めてたなら仕方ない。とりあえず祈っとけ。……ぽちっとな」


「古い」


「あんたこの手のネタに厳しいよな。……ほい。お目当てだったか?――って聞くまでもないなその顔」


「ありがとう……ありがとう……。この御恩は必ず。具体的には避難場所提供者として返すね」


「めっちゃ具体的だな。別にいいけど。んじゃそろそろ速度上げるぞ。寒い中だらだら歩いてもアレだろ」


「やっぱ帰っちゃダメかな」


「ダメだろ」


「真面目だよね君」


「あんたはわりと仮病に躊躇がないよな」


「前世からそうだったもので」


「ああ……ゲーム発売日に休み取るタイプっぽいよな」


「ご明察。君はやることやってから取り掛かる優等生タイプっぽいよね」


「間違っちゃいないが素直に頷きづらい」



(「#気が向いたらかくリクエストボックス」にていただいた『雪をテーマに』というリクエストからつらつら書いてみたもの。ナチュラルに一緒に登校してるのは、多分コイビトっぽいことの一環としてとかじゃないかな)

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