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戦う生産職  作者: 雷炎
王城編
9/93

異世界でも勉強

刀の担当の教官の人は一人だけでタツマど言うらしい。なんでも東の果ての『和の国』と言う島国の出身で刀の扱いにおいては騎士団長を凌ぐらしい。

『和の国』って多分江戸時代の日本みたいな国なんだろうな。


うちのクラスに刀の使い手は俺ともう一人女子の山本里奈(やまもとりな)だけだ。

こいつは剣道部の部員で結構強い。(具体的には県内トップクラスだったはずだ。)

俺達二人は元々剣道をやっていたから基本的な動きは問題なかった。


と言うわけで早速新しく覚えた技能を試すことになった。


「[炎纒]!」


俺がそう唱えると刀が火に包まれた。


「うわっ!」


思わず俺は驚いて叫んでしまった。

そりゃそうだいきなり自分の持っている物が火に包まれたら誰だって驚ろくもの。

どうやら炎纒は刀に炎を纏う技のようだ。


「それ熱くないの?」


山本が聞いてきた。


「意外なことに全く熱くない。」


「炎纒は自分の触れている物に炎を纒わす技で応用すればこんなこともできる。」


タツマさんはそう言うと体全体に炎を纏った。


「「おー」」


「このように体全体に炎を纏うことで自身の攻撃力の近接を得ることができる上に炎を纏うために物理攻撃を受ける可能性を減らすことができる。属性によって能力も違うので自分の持つ技能はしっかりと身につけておくように。」


「「はい!」」


そんなこんなで他の技能を試していると昼食の時間になった。


「では時間も良いので今日はここまで。午後からは座学の時間なのでしっかりと休んでおくように。」


「「はい!」」


訓練が終わった後は昼食を取ってから座学の授業が始まった。

座学の授業は異世界の歴史についてで結構面白かったけど座学自体あまり好きではないので簡単にまとめるとこうなる。


人族:多くの人口を生かした多種族との協力を行い友好を深めて貿易を盛んにする。


エルフ族:精霊との繋がりを利用して精霊と多種族の繋がりを作った。


ドワーフ族:高度な鍛治技術で大陸全土の技術革新に大きく影響を与えた。


獣人族:その凄まじく高い身体能力で建築や建造といったドワーフの技術を形にするのに大きく貢献した。


魔法族:古代より伝わる高度な魔法技術を用いて魔道具の作成など生活水準の向上に一役買った。魔王が現れたために王の名前を魔王から魔法王に変えるはめにあった。


こんなところかな?

そんなことはどうでもいい。次の授業は魔法だ!


「ではこれより魔法の授業を始めます。」


よっしゃあ!ついに魔法の授業が始まったぜ!他の奴等もウキウキしているのがわかる。ってそんなことより今は先生の話だ。


「今日からあなた達に魔法を教える宮廷魔術師長のテザールです。しばらくの間よろしくお願いします。」


「「「よろしくお願いします。」」」


テザール先生は見た目二十代の金髪紅眼の女の人で意外と若くて驚いた。


「それでは授業を初めて行きます。まず魔法とは…」


授業が始まったけど長いからまとめると

魔法というのは魔力と言う世界中どこにでもある目に見えないエネルギーのようなものを使って神秘を起こすものだそうだ。先代勇者の一人が言った『火のないところに煙を立たせる力』と言うのは言い得て妙だそうだ。

魔法にはいくつか種類があり、まず属性魔法という火、水、土、風、光、闇、無、爆、氷、鋼、嵐の11個の魔法の総称のことを指すものがある。最初の火、水、土、風の四つは基本四属性といい一番持っている人が多いそうだ。次の光、闇、無はちょっと希少で持っている人がいない希少属性だそうだ。最後の爆、氷、鋼、嵐は基本四属性の上位属性で各属性のスキルレベルを最大にしないと覚えられないので大抵先天的なものだそうだ。俺の持っている『雷属性』は特殊な風の派生属性らしい。(ちなみにうちのクラスは全員何かしらの属性魔法を持っていた。)

次に特殊魔法があってこちらは先天的に現れることが多く。後天的に覚えることも稀にあるそうで、どれも強力なものが多いそうだ。俺の持っている付与魔法もこれに当たる。

特殊魔法はまだ解明されていないことも多いのでそれはまた今度だそうだ。

あと魔法にはランクがあり下から順に

最下級魔法

下級魔法

中級魔法

上級魔法

最上級魔法

王級魔法

聖級魔法

帝級魔法

星級魔法

神級魔法

となるそうだ。最も今世界最高峰の魔導師でも帝級魔法までしか使えず星級や神級は存在するにはするが人の身で到達するのは不可能と言われている。

魔法は大きく分けてこれだけだそうであとは追い追い教えるそうだ。


さあ実戦だ!


「全員意識を体の内側に向けてください。体の中に普段感じているものとは違うものを感じたらそれを体中に張り巡らせてください。」


早速試してみる。

…………………………………………これか?

………おお、なんかへその辺りに妙なものを感じるぞ。

これを体に張り巡らすと。

試しに血管に流すイメージで…

おっ!こうか。わかるとだんだん流しやすくなってきたな。


「みなさん素晴らしいですね。普通は最低でも一週間はかかるのにまさか五分もかからないとは驚きです。

魔法は自分のイメージに従って発動します。魔法のスキルレベルと言うのはその人のその時点での限界を示すものであって特定の魔法しか使えないと言うことはありません。今体を巡っている魔力に働き掛けて体に自分の持つ属性に関することを何かやってみてください。それとこのフィールドには特殊な結界が張られているので気にせずにやってみてください。」


と言うわけで早速やってみることにした。俺は上位属性の雷魔法を持っているから早速やってみよう。

魔力を練ってこうしてああしてそんでこれを空に向けて飛ばして…


ドン!ゴロゴロ!


「…へ?」


びっくりした。まさか一発で成功するとは思わなかった。


「あ、あの…」


「はい?なんですか?」


「今何をやったのですか?」


「見ての通り雷を落としました。

いやーまさか一発で成功するとは思わなくてびっくりしました。」


いやほんとにびっくりしたよ。小学校の頃に理科の授業で習った雷の仕組みを実践したらほんとにできちゃったから。

みるとテザール先生はわなわなと肩を震わせてからいきなり叫んだ。


「びっくりしたのはこっちですよ!なんであなたスキルレベル1で雷属性の上級魔法が使えるんですか!普通それは最低でもスキルレベルが5はないと使えないんですよ!」


え?まじで?じゃあ今なんで俺今使えたんだ?


《雷属性上級魔法の行使を確認。個体名ソウタ=マツヤマの雷魔法のスキルレベルが5になりました。》


「あっ!今雷魔法のスキルレベルが5になりました。だから使えてもおかしくないですよね?」


「もっとおかしいです!普通そのスキルレベルになってからでないとその魔法は行使できないんです!あなたの場合は順番が逆なんです!だいたいなんですか。なんでいきなりスキルレベルが4も上がるんですか!?」


はぁっ…はあっ…


一気に喋ったせいでテザール先生は息も絶え絶えだ。


と言うかそんなふうにまくしたてられてもわからないんだから答えようがないじゃないか。


そんなこんなでその日の魔法の授業は終わった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【名前】ソウタ=マツヤマ

【種族】人族

【年齢】16

【職業】創造刀士

【レベル】1


【魔力】1200/1200

【物攻】1000

【物防】600

【魔攻】700

【魔防】500

【俊敏】800

【運】30


【称号】

《異世界の創造刀士》


【加護】


【スキル】

職業(ジョブ)

『創造Lv1』『改造Lv1』『構造理解Lv1』『フルレシピLv-』


特殊(ユニーク)

『言語理解Lv-』『進化Lv1』


上位(エクストラ)

『魔剣術Lv1』『魔刀術Lv1』『二刀流Lv1』『雷魔法Lv5』『氷魔法Lv1』『雷耐性Lv1』『収納Lv6』


通常(ノーマル)

『格闘術Lv2』『火魔法Lv1』『水魔法Lv1』『風魔法Lv1』『光魔法Lv1』『生活魔法Lv3』『付与魔法Lv1』『鑑定Lv3』『隠蔽Lv1』『看破Lv1』『火耐性Lv1』『水耐性Lv1』『風耐性Lv1』『光耐性Lv1』『付与耐性Lv1』『料理Lv3』『洗濯Lv3』


【技能】

[一閃][抜刀][瞬歩][炎纒][雷纒][氷刃][光刃][クロスシュラッシュ][フレイムソード][サンダーソード][アイスソード][ホーリーソード]

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新作です

【DRAGON SLAYERS】

不定期のんびり更新

【終焉世界英雄譚】

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