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戦う生産職  作者: 雷炎
煌炎皇編
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煌炎始動

怠い!でもblender楽しい!

本能寺は「なろう系わし」が全てを持っていった。あと本物信長はよ。

煌炎皇(ブレイズ)】を飲み込みそれを栄養として成長する大樹はその内に完全に【煌炎皇(ブレイズ)】を留めることに成功した。


「…これは…やったのか?」


「いや、まだだ。」


“ジュウゥゥゥゥゥゥゥッ”


煌炎樹(ブレイズツリー)』の内部から白い煙が上がり火の中に水を投げ込んだ様な音が辺り一帯に響き渡る。


“ピシッ”


大樹の全面がひび割れ一気に炭化していく。

ひびは物凄い勢いで広がり遂に大樹全域にまで及んだ。


「来るぞ!構えろ!」


“ボコッ”


大樹の内側から這い出る様に紅い人型が出て来る。それはまるで母親の胎から子供が這い出て来る様でもあり、その全身は闇よりなお黒く代表にはマグマの如き紅い線が全身を駆け巡っている。それはとても幻想的であり、だが人々に本能的な恐怖を感じさせている。


『…焼却ヲ開始シマス』


“ジュッ”


刹那


瞬きをするよりも一瞬の後に海が消えた(・・・・・)


「はっ?」


それは誰の叫び声だったか


海上に展開していた討伐隊は一瞬にして海底より2000m上空に投げ出された。


「うわああああっ!?」

「きゃああああっ!?」

「落ち着けっ、落ち着けぇぇぇっ!!」

「魔法部隊!風魔法を展開!落下速度をさげろおおおっ!」

「飛べる者は周囲の者を助けろっ!」


突如空中に投げ出され討伐隊は大騒ぎだ。それでも流石は精鋭部隊。高所恐怖症の人を除いて殆どの人が即座に落ち着きを取り戻し対処にあたり始めている。


「何が起きたソロモン?」


『周囲数百キロに渡って海が完全に蒸発しました。それにより我々は海底へと落下しています。』


「まじか。海を蒸発させるとかモーゼの上位互換かよ。んであのやばそうな人型は?」


『【煌炎皇(ブレイズ)】の人型形態です。この状態では先程の黒煙球よりは黒煙の密度が下がるので僅かながら『解析』が通ります。現在の解析結果がこちらです。』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【 前】煌炎皇

【種族】煌炎皇

【年 】

【職業】煌炎皇

【レベ 】4 07


【魔 】

【 攻】

【 防】

【魔 】

【魔防】

【  】

【 】


【 号】


【 護】


【スキル】

職業(ジョブ)

薪尽火滅(マッチ)』『■火連■(■■レッド)』『■火■原(■■ァ)』『■目■炎(■・■イ■ル)』『死灰■■(■・■■■)』『統炎精(サラマンダールーラー)


【技 】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あれ黒煙だったのかよ…にしては硬度と密度がおかしいだろ。それに何よりレベル上がってない?」


『はい。対象こと【煌炎皇(ブレイズ)】は封印されている500年の間に星を巡る命の廻廊よりエネルギーを吸収し続けていた様です。その吸収量が閾値を超えたことにより今回の復活をなし、その余剰分によりレベルが上がった模様です。ですがステータスから焼け落ちている弊害としてレベルによる補正が低下しているようです。』


「成る程な。」


統制を取り戻した討伐隊は全員が無事海底に着地し、轟音と共に着地した半焼した大樹が絡みついた【煌炎皇(ブレイズ)】と対峙した。


「奴に攻撃する隙を一瞬でも与えるな!進めぇっ!」


途端に各国より集いし超常の力を持った戦士たちが攻撃を加える。


「『原初の神の願いし一撃(プライマルクラッシュ)』」

「『我は包天せし雷害神(キュムロニンバス)』」

「『祖は壊天を願いし隼(荒天廃塵盾)』」

「『零刻之一刀(カスミガリ)』」


ある者はかつてこの世界の創生時に一人の神が願いし一撃を


ある者は大陸1つを包み込む積乱雲を生み出した害神の権能を


ある者は大空に在りながらも世界を憎みし隼の力を


ある者は動き出す前にて斬り終わる埒外の一刀を


どれもそれ単体で国1つ程度であれば簡単にどうとでもなる程の至高の一撃が【煌炎皇(ブレイズ)】に殺到する。


だが


『…『薪尽火滅(マッチ)』』


燃えた。


原初の神が願いし一撃が、

雷の害神の権能が、

壊天願いし隼の力が、

時より速く放たれる一刀が、


その悉くが【煌炎皇(ブレイズ)】のたった一言によって起こされた現象により燃え尽きたのだ。


そして【煌炎皇(ブレイズ)】はまた呟いた。


薪尽火滅(マッチ)』と。


たったそれだけ。たったそれだけによってもたらされた被害は先程とは比べ物にならなかった。


“ボウッ”


火が灯る。先程の攻撃に対してではなく今度はそこら中に人や物かなど一切関係なく燃えた。


「ああああああああっ!?」

「あづい、だずげでぇ」

「くそっ!そこら中で燃えてやがる!」


燃えた人と燃えなかった人に規則性はほぼなく、強いて言えば【煌炎皇(ブレイズ)】の近くにいた者程燃えている比率が高い。

燃えたのは人だけでなく、海底の岩山や、打ち上げられた魚など、生物非生物問はずあらゆるものが燃えていた。


「これが唯一判明している【煌炎皇(ブレイズ)】の能力、『薪尽火滅(マッチ)』か。…成る程これは確かに妬ましく(・・・・)羨ましい(・・・・)、そして…憎たらしい(・・・・・)。」


「シンさん?」


唐突に呟き始めたシンさんのことが気になり、戦いの最中だと言うのに思わず声を掛けてしまった。


「ん?ああ、ソウタ君か。いやちょっとね。ここまでの力に対処するためには嫌だけどこれを使うしか無いと思ってね。」


そう言ってシンさんはゆっくりと右腕をたった今『薪尽火滅(マッチ)』を使ってから微動だにしない【煌炎皇(ブレイズ)】へ向けてこう呟いた。



欲しがりの右手(グリードハンド)



みんな来週はサマーウォーズ見ようね?お兄さんとの約束だぞ?(純粋な眼差し)

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新作です

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【終焉世界英雄譚】

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