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戦う生産職  作者: 雷炎
煌炎皇編

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69/93

開戦

FGOの2部4章を半日足らずで終わらせたせいで虚無期間に囚われたりプリヤコラボする別ゲー始めたりパワポアートに目覚めたりモデリングに目覚めたりしてるけど私は元気です。マリオメーカー楽しい。

〜決戦当日〜


昨日まで空を覆っていた雨雲が嘘かのように空は青く晴れ渡り海の果てまで見渡すことが出来る。流石に【煌炎皇(ブレイズ)】のいる場所

離れすぎていて目視することは叶わないが、水平線の彼方に薄っすらと空へ登っていく黒煙が見える。おそらくあれが【煌炎皇(ブレイズ)】の放つ認識阻害効果を持つ煙りなのだろう。


そして俺たちはドワーフの国の海岸に陣取って戦いの始まりを今か今かと待ちわびていた。そして待つことしばしば、遂にその時がきた。

騎士聖(ホーリーナイト)】こと龍人の国の騎士団長グレイ=テスタワンドが最前列の前に立ち、声を上げる。


「これより我々は【煌炎皇(ブレイズ)】を討つため一丸となって戦いに臨む!例え普段は仲が悪くいがみ合う者たちであっても今この時だけはどうか力を貸して欲しい。…発破をかける必要は無さそうだな。貴君らの顔を見ていて戦意が足りぬと思うものはいないだろう。だからこそ完結に締めさせてもらう。」


そう言って【騎士聖(ホーリーナイト)】は一度声を切り、腹の底から大声を上げる。


「勝つぞおぉぉっ!!!」


「「「「「「「おおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!」」」」」」」



海岸を震わせる莫大な量の雄叫びが響いた。


「それではこれより進軍を開始する!全軍所定位置まで進めぇっ!」


とうとう【煌炎皇(ブレイズ)】討伐の為の進軍が始まった。だが、軍の集まる海岸線にふねの姿は見えず、それに類する物も見受けられない。だがこれこそが正しいのだ。そうこうしているうちに先頭部隊が海へ向かって駆け出し海面に片足を突っ込んだ。

そして彼らはそのまま海上を駆けた(・・・・・・)

魔法族の国がドワーフの国との共同開発で生み出した新型魔道具【水歩のお守り】の力である。【水歩のお守り】は装備者に装備中にのみ『水上歩行』のスキルを授け、水上でも問題なく歩くことを可能とする魔道具である。材料としてかなり希少な素材が要求されたが、ドワーフの国はそれを全軍に行き渡る分まで集めることに成功した。

そして全軍が海上を進みある地点に到着したところでその歩みを止めた。


「では議長、お願いします。」


「うむ。」


戦闘力が高いわけでも無いのに何故か付いてきていた先日話を取りまとめていた議長が懐から銀色の水晶を取り出す。


「これを使えば【煌炎皇(ブレイズ)】は目と鼻の先。そうそう逃げる事は出来ないでしょう。それでも行きますかな?」


当然だ。軍のあちこちから声がする。


「…本当にありがとうございます。

それでは…“世界よ!廻り巡りて循環せよ!【廻廊の水晶】にて導かれよ!”《座標相転移(ワールドキャスリング)》!」


議長のもっていた銀色の水晶が砕け散ると、本来先代の勇者達でも一人は握りの者にしか使えなかった世界の座標を入れ替える大魔法が発動した。


煌炎皇(ブレイズ)】討伐軍の人々は光に包まれ、気付けば黒煙がもうもうと立ち昇る海の中にポカリと開いた穴の前に立っていた。


穴の周囲は海水が触れたそばから蒸発しているが、何故かその水蒸気は上空に登っていくこともなく穴の内部へと吸い込まれている。


穴の中、中央付近には黒煙に包まれていて見づらい事この上ないが、真っ黒な球体が浮かんでいた。

そして、それを見るや否や最前列に飛び出して来た一人の男が居た。【七罪天魔王 シン】である。


「あれが【煌炎皇(ブレイズ)】か…。」


「シン殿、頼めますか?どうやら今は休眠状態か何かの様ですが熱量は健在のようだが。」


「ああ、勿論だとも。」


そう言ってシンは背中の武器群のなかからゆっくりと巨大な斧…【侵食樹海森林斧 クリフォト】を引き抜いた。


「いつかこんな日が来るんじゃないかと思っていた。

僕は【傲慢(驕る者)】だからいつも鼻っ柱をへし折る何かが付いて回るから。」


引き抜かれた大斧を真上に振り上げ構えを取る。


「だけどおまえに対しては(傲慢)だけじゃなくて(強欲)が、(色欲)が、自分(暴食)が、(怠惰)が、(嫉妬)が、そして何より(憤怒)が怒っている。」


そして最高の一撃をもってして戦いの始まりを告げる。


「だから、お前は()が絶対に倒す!」


シンの背中にくくりつけられていた数々の特典武具達がきらめき出し空中に整列する様に浮かび上がる。


「『祖は万物侵す邪悪の斧(侵食樹海森林斧)』」


“ガギイィィィィィン!”


海面を駆け一気にあの中へと飛び出したシンが全力で払った大斧の一撃は【煌炎皇(ブレイズ)】の表面に大きな亀裂を付けた。そして攻撃はこれで終わりでは無い。


斬りつけた傷口からぴょこりと小さな芽が出た。その芽はぐんぐんと成長しながら蔓と根を伸ばし【煌炎皇(ブレイズ)】を絡め取る。張り付いた根は傷口から溢れた熱に焼かれながらそのエネルギーを吸収し、蔦も葉を茂らせたかと思うと一気に周囲の黒煙を吸い込みだす。

ドンドンと成長を続ける根と蔦は、やがて枝を伸ばし幹が生まれ完全に【煌炎皇(ブレイズ)】を飲み込んだ。それでも成長は止まらず遂に樹と呼べるにまで成長すると、今度は葉を生やし始めやがては花を付ける。


「『煌炎樹(ブレイズツリー)』」


やがて海上には【煌炎皇(ブレイズ)】を栄養とする巨大な大樹が発生した。

新作の方がUVとか追いついて来てるのを見てやっぱ短期間での投稿は大事なんだなとしみじみ思う。

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新作です

【DRAGON SLAYERS】

不定期のんびり更新

【終焉世界英雄譚】

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