決着
ステータス修正がめんどくせぇ!
MMD弄ったり復活したモンハンで遊ぶの楽しい。
いつもよりちょっと短いです。
【雷霊師】…ミヤ特有のユニークジョブでありその性質は霊体に特化していると言える。
SIDE:【雷霊師】ケント=ミヤマ
「まずは先駆け一発[ボルテックスインパクト]ォ!!!」
「グッ…ダガコノテイドノコウゲキナドキカヌワ!!!」
「そいつはどうかな?」
「ナニ?…ッ!?コレは!」
「俺の攻撃は全部霊体干渉能力付きだ。そんなもんで魂を押し固めて作った体をぶん殴れば当然こうなるよなぁ?『霊結分解』!」
「グオォォォ!?」
「お前のステータスはくっついてる魂の合算らしいからな。ひっぺがせば技の通りも良くなるってもんよ。そんでもってぇ『万霊宿身』!」
周囲に散らばったゴブリンの魂が成仏するよりも先にミヤに吸収されていく
--------------------
【名前】ケント=ミヤマ
【種族】人族
【年齢】16
【職業】雷霊師
【レベル】108
【魔力】685412/685412
【物攻】965084
【物防】927246
【魔攻】635709
【魔防】859432
【俊敏】782453
【運】30
--------------------
「こんだけ奪えばあとはこっちのもんよ!」
『万霊宿身』は周囲の霊体を根こそぎ吸収してそのステータスを自分の物とすることができる。だが気を緩めればそれら全てが放出されてしまうので意識をしっかりと持たないといけない。
「今なら使えるな!
祖は開闢の断片にして大いなる空の力、示せ、轟け、我こそが天の怒りと!《雷神貫矛》」
ミヤの眼前に莫大な量の電気エネルギーが収束し一つの矛を生み出す。
「使える様になるのは当分先だと思っていたけど最低出力ならコレでいけるなぁ!
吹き飛べ!《雷電開闢撃》」
全てを消しとばす開闢の一撃、その超劣化版の雷の矛が眼前の敵を穿たんと差し迫っている。
「ナメルナァッ!!!『斂■■剣』」
ドミネーションが何と叫んだのかを正確に聞き取る事は出来なかった。だがドミネーションに張り付いていた数千ものゴブリンの魂が一瞬で全て消失したことだけがわかった。
開闢の雷と数千の魂を圧縮して生み出した一撃、その勝者は…
「ワレノカチダ」
二つの一撃は相殺しあいその余波が全方位に撒き散らされた。だがその余波にミヤは耐えられず気を失ってしまいスキルで宿していたゴブリン達の魂もドミネーションの元へ戻って行く。その時──
「『我は死生を廻す者』」
「ガハッ!?」
ドミネーションの胸に見覚えのある禍々しい短剣が突き刺さっている。
「 」
「ナゼウゴケル!?」
いかに最上級職を持っていようと莫大な量の毒と首や全身を切られる感覚を受けて動けるわけがないはずなのだ。
「 」
「バカな…」
魂の核に当たれば一撃で相手を即死させる攻撃を受けてはいくらステータスが高くても意味はなかった。
そうして【鬼軍霊皇 ドミネーション】はひっそりと息を引き取った。
《【鬼軍霊皇 ドミネーション】の討伐を確認しました。》
《戦闘参加者に経験値を分配します。》
《対象は『準決戦級』であるためMVPが2人選出されます。》
《MVPが決まりました。》
《個体名ブラリ及びケント=ミヤマにMVP報酬としてそれぞれに【大軍統旗 ドミネーション】と【無名魂器 】を贈呈します。》
そのアナウンスを合図にブラリの前には巨大な紅い旗が、ミヤには空から降ってきた光の塊がそのまま取り込まれた。
同時にドミネーションの放った『報復絶刀』が効果を終了し、地獄の様な痛みから解放された冒険者達が各々の武器を天高く掲げ勝鬨をあげている。
戦いは終わったのだ。
────────────────────
《非通知アナウンス》
《星全体における魂魄燃焼量の閾値超過を確認。》
《燃料が一定値に到達しました。》
《【煌焔皇】が再稼働します。》
《緊急アナウンス》
《封焔海域の【煌焔皇】の封印の解除が開始しました。》
《【封焔海域】の消失が確認されました。》
《【封焔海域】の名称が【雲海大瀑布】に変更されました。》
《【煌焔皇】の再稼働を1級危険事項に認定します。》
《上位以上の神格の【神託】制限が解除されました。》
《予防案として【廻星機神竜 クロノス】、【色災七帝獣】七匹、【七罪天魔王 シン】、【万魔討滅猟精 キニゴス】、【大海母神鯨 パライナ】を【雲海大瀑布】周囲に配置します。》
《【煌焔皇】復活までの猶予は約半年です。》
ドミネーション戦終わったけどぶっちゃけ前哨戦なのでサクッと終わらせたかった。
--------------------
『斂鉄征剣』
自らが取り込んだ魂の中で死してなお自分に付き従ってくれる事を選んだ魂のみを力として放つ一撃。
───その一撃は王の証。人であれ魔物であれ万人を従え率い慕われた王のみが放つ一撃である。もしその一撃を放つことができたのならばその者は正しく王を体現していたのだろう。
--------------------
【裏設定】
ドミネーションのスキルは配下に依存していた物が多い。
『全軍統征』…配下全員の魂を吸収し、自分のステータスはを爆発的に増加させるスキルであるがドミネーションに吸収されるかどうかはゴブリン達全員に選択権があったが迷いなく全員が望んで吸収された。
『魂魄錬成』…生成された時点で錬成に使用された魂は意志を持っているがドミネーションが死亡した時点で自由意志を失い誰でも使える物となり敵の武器として使われることになる。だがこれも同じく使用されたゴブリン達は即座に錬成に使用される事を望んだ。
『斂鉄征剣』…上記の説明通り。