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戦う生産職  作者: 雷炎
大軍統鬼編

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58/93

大軍統鬼

書けたーーー!

SIDE:【大軍統鬼 ドミネーション】


ドミネーションは怯えていた。あらゆる魔物の中でもトップレベルに優れている四つ文字の地位まで上り詰めたと言うのに高々人間(?)ごときに一瞬にして首を飛ばされたからだ。

本来ならただの小鬼指揮者(ゴブリンリーダー)で一生を終えるはずだったゴブリンはなんの因果かその指揮能力を持ってして森の王者たる赤兎熊(ラビットベアー)の亜種である鮮血兎熊ブラッドラビットベアーの少数討伐に成功し、世界より【指鬼(しき)】の2つ名を与えられついには神龍や色獣と言った【魔獣】と呼ばれる超位存在を除けば魔物の最高位に至った。

そこに至るまで数々の戦いを超えてきたドミネーションに慢心がなかったかといえば嘘になるがそれでもああもたやすく暗殺を許される様な腑抜けた生き方をしてきたわけではない。だと言うのに先程眼前に唐突に現れたあの黒い人と思しきナニカはいとも容易くドミネーションの首をその一刀の元にはね飛ばしたのだ。

ドミネーションが2つ名持ちとなり世界から与えられた能力(スキル)は『軍勢強化』、『万軍支配』そして究極(アルティメット)スキル『軍体化(レギオンボディ)』である。『軍体化(レギオンボディ)』は軍隊を1つの生命体と見做し軍全体が受けたダメージを好きな部分に代わりに受けさせることができる。ヒーラーへのダメージを前衛に肩代わりさせ傷ついた前衛をヒーラーが回復し、更には魔力まで必要としない所から徴収して再分配を可能とする。先程の攻撃は余りにもダメージが大きかったので代えのきく前衛の中でも特に弱い役職を持たないゴブリン達に許容限界までダメージを肩代わりさせたのだ。

軍体化(レギオンボディ)』の面白い所としてダメージを肩代わりさせた相手の命を対価とすれば本来の許容量を超えたダメージを肩代わりさせることが出来るのである。


そしてもう1つの特性として『軍体化(レギオンボディ)』を持つ者は自らが率いた軍隊(レギオン)の数に応じて全ステータスを向上させると言う凶悪な効果も持っていた。


SIDE:【負働皇(アルティメットニート)】タケ


敵の大将の首をブラリの嬢ちゃんがはね飛ばしたかと思えば唐突にクラス持ちですらない雑兵のゴブリンどもがわんさかと死んで肝心の大将からは平気で首が生えてきやがった。

恐らくあの親玉の能力はダメージの分散…いや肩代わり能力か。しかも首をはねられても発動するとなると配下が全滅するまでは殺せそうにねぇな。


「おい、腐食の!取り敢えず雑魚片っ端から片付けるぞ!」

「貴方に言われなくてもわかっていますわ!」

「んじゃさっき言った通り俺は右からいくわ。」

「ふん、精々死なない様に気を付けるのですわ!」


(こいつやっぱツンデレじゃね?)


まあいい。さっさといくか。


貯め(チャージ)はざっと5ヶ月って所か。まあ、なんとかなるだろ。」


さっさと片付けて酒場で倒れるまで酒飲んでやる。


「『制限解除(労働契約)Lv6:非完全戦闘行動モード(重労働解禁)』」


全身に力がみなぎってくる。5ヶ月振りにステータス制限から解放されて体が軽い。


《Lv6の制限解除申請を受諾しました。連続非労働時間12,983,591秒。解放時間制限計測………18,000秒間制限が解除されます。》


5時間か、まあ妥当だな。ただ毎回思うのだが秒じゃなくて時間と分で教えてくれないだろうか。お陰で『演算』のスキル取得しちまったよ。


《表示形式変更申請を受諾………許可されました。》


「マジで!?」


《残り時間4時間58分02秒です。》


ヤバイ驚いてたら時間失う。


「んじゃいくぜ!『雷光化』[如意聖光突き]!」


腕を雷に換えて無限に伸びる突きで前衛から後衛まで一気に貫く。小鬼治癒術師(ゴブリンヒーラー)の集団を狙ったからこれで多少は回復も減らせて…


「うわっ面倒くせぇ…」


ヒーラーやクラス持ちの個体はピンピンしてやがるし逆に周囲の雑魚が一斉に死んだ。どうやら軍隊内のダメージならどこにでも移し替えられるらしい。単純な攻撃だと他の奴に移されて終わりだ。


ならこれはどうだ?


「『時間窃盗(タイムスティール)』」


未だに伸びたままの腕で適当なヒーラーを掴んで時間窃盗(タイムスティール)をやってみたが上手く行った。どうやらダメージ以外の物は移せないらしい。

時間窃盗(タイムスティール)の餌食になったヒーラーはその身が灰となり朽ち果てるまで時間を奪われたから一瞬で塵になった。


「『可能性の腕(パラレルハンド)』」


俺の肩から無数に生えた“もしかしたら俺がこうしたかもしれない”と言う可能性の動きを具現化して周囲のゴブリン全てに叩きつけて時間窃盗(タイムスティール)を発動した。


「『時間貯蓄(タイムカウンター)』………しめて2953年か、割と溜まったな。」


いつもの様に集めた時間はスキル内に貯蓄してさっさと次の場所を目指す。

後ろには俺の攻撃から逃れたゴブリン達を他の冒険者共が狩っているがダメージを受けても他の雑魚へと飛ばされてしまうせいで思うように倒せていない。

ふと反対側を見てみればそちらでは腐食の奴が周囲一帯を汚染しながら突き進んでありあいつの射程圏内に入ったゴブリンは物凄い速度で肉体が腐食して死んでいく。流石裏の2つ名“汚染王”、環境なんて一切気にしないとばかりに周囲を汚染しながら突き進んでいく。

あれ後で教会の奴らが総出で浄化するんだよな………




この後魔力が尽きるまで浄化作業をやらされる双神教の奴らに敬礼!

先日活動報告にもあげましたが、しばらく忙しくなるので再来週の投稿は休ませて頂きます。m(_ _)m

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