襲撃
スマブラ買いたいけど買えないのでイカのフェスで我慢。
パタン、と本を閉じる。
取り敢えず感想としては最上級職への就職条件がとてつもなく鬼畜だということがわかった。要はその分野において頂点にいることを示すかそれ相当の偉業を成し遂げなければならないみたいだ。
…んで、俺は特殊職だからこの本はあまりあてにならないようだが敵として出会ったのならば多少は役立つだろう。
───最も相手が最上級職保有者だった場合に戦闘系だとまず間違いなく勝ち目はないが…
さて、ソロモン
『はい。』
特殊最上級職のページの一番最後に載っていたあれは何だ?
『【特殊最上級職】の中でも神の名を冠する【超位職】です。
【超位職】の情報は情報閲覧レベルが不足しているため完全には開示出来ません。
情報閲覧レベル差が1の場合は不完全な状態で開示されます。
【超位職】の情報閲覧にはLv5が必要です。』
聞きたいこと先回りして大体言われた。
じゃあ最後のあの職業は誰が持ってた職業何だ?
『先代勇者が一人『異法の勇者』が所持していた職業の一つです。』
一つってことは他にも持ってたの?
『『異法の勇者』は五重職持ちです。就いていた職業は
【■■之神】
【■■之使徒】
【異法定義者】
【渡界皇】
【■■神之■■】
の五つです。』
五重 ⁉︎しかも全部【特殊職】っぽい。
内三つは情報閲覧レベルが足りないということは【超位職】だし。
ソロモン。他の…
『緊急事態ですマスター』
緊急事態?
『クノール森林の奥地でゴブリンエンペラーが発生しました。現在王都を目指して進軍中です。敵はゴブリンエンペラー1体、ゴブリンキング5体、他ゴブリンのジェネラル、ナイト、ライダー、シャーマンなどを含む総勢5000の大群が進行中です。』
「ふぁっ!?」
『王都冒険者ギルドは既にこの事態を把握。王都内に存在する全ての冒険者への緊急依頼が発行されました。マスターのお仲間方は既に冒険者ギルドを目指して移動中です。』
「やばいぞ急げ!」
◆◇冒険者ギルド◇◆
「皆さんお集まりくださりありがとうございます!既にご存知かと思いますが現在王都を目指してゴブリンの大群が進行中です!発生地点には未発見のダンジョンが存在している模様です!ゴブリンの編成はエンペラー1体、キング5体、ジェネラル30体、他役職持ち含め計約5000体がいると思われます!
冒険者の皆様はランクごとに仕事を割り振るのでCランク以上の方々は3階へ!未満の方々は2階へ移動して係員の指示に従ってください!」
5000体の規模と聞いて冒険者達に不安が宿る。
「Sランク以上の冒険者はどうなった!」
「そうだ!今城には剣星がいるだろうが!あいつは何処だ!」
「Sランク以上の方々については“大死書”様、“禁忌の乙女”様、“不労”様が参加いたします!又、【剣星】クロード様につきましては《害神降臨》の兆しありとの事で城での待機が命じられています!」
「ロクでもない奴しかいねぇじゃねぇか!?」
「いや“不労”の旦那はクズだけどやることはやるぞ。」
「“乙女”様に踏まれたい!」
「寄るな“乙女”信者が!」
「毎度思うがそれは物理的に無理だと思うぞ。」
「“大死書”はなんで参加したんだ?」
「“王都が潰れたら本が読めない”からだとよ。」
「ブレないな…」
なんか色々聞こえてきたけど取り敢えずレベルは100を超えてるけど冒険者ランクはEだから2階へ移動。
◆◇2階◇◆
「Eランク冒険者の皆様方には前線へのポーションの補給を行なっていただきます!レベルに自信がある方は最前線へ方へ回すので後で職員に申請してください!
報酬は最前線への供給が大金貨2枚、通常の供給が金貨8枚となります!又、収納系スキル所持者の方は申告してください!大量に運べる分報酬が上乗せされます!」
ということなのでみんなと合流して申請してきた。全員レベルが100を超えていることを伝えたら凄く驚かれた。『無限収納』について話したら更に驚かれた。
「ではこちら最前線への輸送分のポーション2000セットです。既に一部の戦端は開かれているので充分に気を付けて行ってきてください。配達が済んだらまたここへ戻ってきてください。町の薬剤師が追加で作った分の輸送をお願いします。」
と、言うわけでまず目指すは最前線!
ギルド職員は全員が『真偽鑑定』というスキルを持っているのでステータスに関して嘘がつけないのでソウタ達のレベルなどはあっさり信用されました。