表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦う生産職  作者: 雷炎
王城編
43/93

ボス戦

◆◇5階◇◆


どう見てもボス部屋だな。


突撃ー!(乗り込め〜)

「「「「「おー(わーい(*^◯^*))」」」」」


ボス部屋に突入しました。


《挑戦者のボス部屋への侵入を確認。》

《ボスバトルを開始します。》


部屋は扉のあった場所以外出入り口がなく真っ白な壁と円形床、それに中央に描かれている巨大な球体だけだった。


「まさかあれがボスとか言わないよな?」

「いや幾ら何でも大き過ぎるから違うと思うよ。」

「絶対なんかあるけどね〜。」


谷内のその言葉に反応したわけでは無いだろうが巨大球体は突如輝いたと思ったら表面に複雑な模様が浮かび上がってきた。

恐らく立体的な魔法陣と思われるそれは青く光ったと思ったら線以外の部分が半透明になって中が透けて見えた。

中には真っ赤な血の様な石が中央にありドクンドクンとまるで心臓の鼓動の様に…って


「あれ賢者の石とか言わないよな。」

「それな」

「はよ鑑定しろや」

「松山早く」

「早く〜」


罵倒されながら『解析』!


--------------------

【劣化賢者の石】

【ランク】幻想級(ファンタズマ)


【品質】B

賢者の石の錬成に失敗して出来た不良品。劣化でも核として使えば危険度B以下の人造系モンスターなら性能をフルに発揮できる。


製作者:■■■=■■■■

--------------------


「劣化品だってよ。」

「じゃあそこまで気を張らなくても大丈夫か。」

「Bランクまでの人造系モンスターなら性能フルで作れるって。」

「「「「「………」」」」」


気が付けば中の劣化賢者の石はどんどん鼓動を早めて今にも生まれそ『死神鎌』(斬!)うって…え?


「いや何やってんの⁉︎」

「なんか生まれる前にやっちまった方が楽だろ?」

「さては貴様ヒーローの変身中に攻撃する派だな?」

「その通りだ。」

「奇遇だな。俺もだ。」

「そんな事よりあれどうすんの?」

「あれ?」


見れば真っ二つに切られた劣化賢者の石は切り口から赤い雷を伴って周りの立体魔法陣の残骸を溶かして混ぜて吸収して進化っぽい光放って…


「どう見てもヤバい奴じゃねぇか⁉︎」


その胴体は青いドロドロとしたスライムの様なもので出来ており、背中?からは5本の触手が伸びてそれぞれの先端には立体では無い魔法陣が赤く光っている。本体?の中央には劣化賢者の石が紫色の雷を放ちながらエネルギーをためている様だ。


《エラー、えらー、error、エrrあー、ボす画魔法生命体(ホムンクルス)から、暴走陣(タイラントルーン)niへン煌さre真下…87÷6%15$+〆9=7》


「思いっきり暴走したじゃねぇか!」

「んな事よりやるぞ!」

「お前のせいだろうが!」


Qyuriiiiiiiiiiiiinnnnnnn!


触手の先端の魔法陣から大量のレーザーが発射された。

「やっベ!レーザーとかありかよ!よけろ!」


ステータスのお陰で目で追えるし、体も動くが体力的にそんなに持たない。


「切り落とすぞ!」

「「おう!」」


左右から来たのを屈んで避けて上から来たのは加速して通り抜けるそして目の前には赤く光る魔法陣が……

「チャーンス![一刀両断]!」


根元とまでは言わないが本体との接続の切れた魔法陣は輝きを失わ…無いで一点にエネルギーが集まっていき…


それ(自爆)はないだろう!《風衝撃(ウインドインパクト)》」


咄嗟に自分に魔法をぶつけて吹っ飛んで避けた。あってよかった『風耐性』


「2本切ったぞ!」

「こっちも!」

「離れろ爆発すんぞ!」

「「!!」」


ドオォォォォォン!×4


「クロー!山本!」


「脱出」

「うおっ!どっから出てきた。」

「《影落とし》で俺と山本を影の中に沈めてお前の影に逃げた。」

「最近よく思うんだけどお前暗殺者なのに魔法の方が使いこなしてるよね。」

「なんか来るぞー!」


Qyuaaaaaaannnnnnnnnnnn!


核の劣化賢者の石から出た紫電が全身から滲み出て新たな触手が生成される。背中から出た触手は今度は魔法陣ではなく槍の様に変形し、残った本体も人に近い形となった。多分元の魔法生命体(ホムンクルス)はあんな感じの形だったのだろう。なんというか


「千手観音像(槍)だな。」

「気持ち悪い〜」

「クロ、行けるか?」

「おう、《影沈》《接影》」

「はっや、おしみんな時間稼ぎするぞー。松屋今何倍?」

「次で256倍だよ。」

「溜めすぎだ!もうやっちまえ!」

「うん。128倍《炎柱(フレイムピラー)》」


ジュッッッ!


「へ?」


溶けた。いや融けた。なんか真っ白な柱が暴走陣を覆う様に発生したと思ったら核とか諸々まとめて融けた。


《異常発生モンスター【連鎖進化 暴走陣(タイラントルーン)】の討伐を確認しました。経験値とアイテムが支払われます。》

《ダンジョンのシステムにより経験値贈呈を一時保留状態とします。》

《MVPが決まりました。個体名アマネ=マツヤにMVP報酬として【連鎖陣杖 リンクルーン】を贈呈します。》


「なにこれ?」

最後のアナウンスについてはまた次回


【設定コーナー】

ダンジョン『勇者の試練』について

『勇者の試練』とは先代勇者が自分達の後輩を鍛えるために作ったもので、彼らは1000年前の時点でまた勇者召喚が行われることを予測していました。

このダンジョンは勇者を鍛えるためにあるので成長チートで楽をされても困るのでチート持ちの勇者を普通に鍛えられる様にする為一度ダンジョンから出ないと経験値が入らずスキルレベルも外に出るまで上がらない様になっています。

また、ダンジョン内で死亡してもそれまでにダンジョン内で得た経験値が1/4になりますが傷等を完全回復してダンジョンの前に転送されます。

ついでに中はインスタントダンジョンなので他のグループとかち合う事もありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新作です

【DRAGON SLAYERS】

不定期のんびり更新

【終焉世界英雄譚】

Twitter始めたんで良ければどうぞ

【雷炎のTwitter】
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ