表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦う生産職  作者: 雷炎
王城編
41/93

ダンジョン

師匠が勝って終わった所で騎士さんによる今回の決闘の解説だ。


「とは言いましても大体のことは決闘中に皆さん聞いているようなので聞いてないであろう所を解説させて頂きます。

まず、テザール様の使った魔法は『虚魔法』と呼ばれる魔法で『無魔法』の上位魔法ですね。能力は文字通り虚無などを司る魔法で対象を何も無い異空間に飛ばす《虚無穴(ボイドホール)》、光や魔法を含めた凡ゆる物を吸い込む重力点《暗黒力点(ブラックホール)》そして最後に使った魔法に関してなのですが、これは我々にも秘匿されている物なので申し訳ありませんが説明できません。


続いて団長が用いた宝具についての解説ですね。あの宝具の名は『形なき有形武具(イレギュラー)』、本来この世界には存在しない物質で出来ていると言われています。

能力は『所有者が念じた通りの凡ゆる武具に個数制限なく変化出来る』と言ったもので単純なように思われますが団長の持つスキルと組み合わせるとかなり強力な武器になります。


最後にクロード様の持つ神器に関してですね。厳密には宝具でも神器でもありませんがそこは一旦省かせて頂きますね。

神器の名は『原初の摂理納めし劔オリジン・プロビデンス』。その力は『星職者が使用した場合に限り【言霊】の力を得る』と言うものです。

【言霊】の力と言うのは見て頂いた通り口にした言葉を実現させる力です。この効果は今のところ上限が確認されておらず、どれだけの力があるのかは未だ未知数です。


とまあこう言った感じで解説して参りましたが何かわからない点がありましたら後で個別に聞きにきて下さい。

それではこれよりテザール様より重大発表を行います。」


いつのまにか気絶していたはずの騎士団長もテザール先生も傷ひとつなく立っていた。


「皆さん!先程の我々の戦いから得たものはあったでしょうか?あれが今私達に見せられるこの世界の強者達の姿です。

皆さんもいつかは我々を軽く超える様な強さを求められることでしょう。それには訓練だけではまるで足りません。そこでこれから皆さんにはダンジョンに挑戦して頂きます。」


はい?


「期間は全員が攻略出来るまで、戦いに必要な事は全て教えました。明日より四人以上でパーティを組んで挑戦してください。場所はここ(・・)です!」


ここって言われてもここただの訓練場でしょ?


「《解錠(アンロック)》」


ドン!


その魔法の発動と共に地響きが始まったかと思えば地面には巨大な魔法陣が展開され、何かが出てくる。


「地に祀られし霊殿よ、新たなる英雄達を迎え入れ、次の世代へと繋ぐ礎となれ、時は来たりて道は拓ける《ダンジョン解放》!」


ドオォォォォォン!


特大の衝撃と共にそれは現れた


4つの精密な彫刻に囲まれて中央には光輝く魔法陣、柱の間はしめ縄の様なもので繋がれており、時折柱と柱の間で金色の火花が飛び散っている。魔法陣の上にはステータス鑑定の時に使った球と同じくらいサイズの赤い球が浮かんでいる。

世間一般でイメージするダンジョンとはかけ離れた姿をするダンジョンの入り口と思わしき物を見て唖然とする中テザール先生が話しを続けた。


「これこそが皆さんに挑んでいただくダンジョン、その名も【勇者の遺産】です。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新作です

【DRAGON SLAYERS】

不定期のんびり更新

【終焉世界英雄譚】

Twitter始めたんで良ければどうぞ

【雷炎のTwitter】
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ