感動の再会?
「あっ!いたいた【剣星】さーん!」
「ん?」
あれから約1時間、俺たちは漸く【剣星】クロードの発見に至った。
いや言い訳させて貰うとこの城馬鹿みたいに広いんだよ。しかも俺たちあんまり城の中とか見て回らなかったし。お陰でめちゃくちゃ時間がかかった。漸く話せる。
「お前ら確か勇者御一行の中にいた奴らだよな?俺になんか用か?」
「実は『カクカクシカジカ』でして。」
「「いやそれで伝わるわけないだろ。」」
「成る程そういうことか。」
「「「通じた⁉︎」」」
『便利系特殊スキル『カクカクシカジカ』を獲得しました。』
「まじで⁉︎」
「おお、その様子じゃスキルを会得したみたいだな。因みにそのスキルの習得条件はそのスキルを持っている人に伝えたいことを『カクカクシカジカ』で説明することな。」
そんなふざけた方法で得られるスキルもあるのか。
「「クロードさん!」」
「なんだ?」
「「『カクカクシカジカ』!」」
………
「ゲットしたぜ。」
「俺も。」
「おしじゃあお前らの話はわかった。面白そうだから協力してやるよ。…それじゃあまず俺のことは知ってるだろうからそれぞれ自己紹介してくれ。」
「「「『カクカクシカz「それはやめろ頭が疲れる。」』…はい。」」」
「そんじゃ俺から。名前は松山相太。職業は『創造刀師』という謎職、多分前衛です。」
「見山健斗です。職業は『大槌使い』ですけど『結界魔法』と『回復魔法』が使えるので後衛です。」
「黒沼隆です。職業は『暗殺者』で斥候職です。」
「うんなかなかバランスが良いな。………うん?黒沼?……………………………………モシカシテたか坊?」
「えっ?なんでその呼び方を?確かそれって爺ちゃんしか言わなかった気が……………。」
「…」
「…」
「「はあぁぁぁぁぁ⁉︎」」
「は?なんで爺ちゃん?確か数年前に死んだだろ?」
「いや俺『転生者』だし。」
………
「「「はあぁぁぁぁぁ⁉︎」」」
「まあそれは置いといて。」
「「「おいとくなぁぁぁぁぁ‼︎」」」
『感動の再会ですね。』
何処が⁉︎