説明します
「いいか、まず俺たちがこれからやることはこの3つだ。」
1.スキルレベル上げ
2.知識の収集
3.強い人と戦って強くなる
「1から順に説明していくぞ。
まずスキルレベル上げだが、これは読んでるラノベややってるゲームの種類的にお前は知らないだろうが、この世界には人そのものだけではなく各人が持つスキルにもレベルが定められている。
そして数多のラノベの法則性や実際に試したことからしてこの世界のスキルは『努力成長型』だ。
この『努力成長型』はそのスキルに沿った行動を繰り返すことによってレベルが上がる。基本的にレベルってのは高けりゃ高いほど良いってのは何処のラノベでもゲームでも共通だから恐らくこの世界のスキルレベルもそうだろう。
例を挙げるなら俺が魔法訓練で雷を落とす魔法[招雷]が正にそれだな。あれは地球の知識込みだけど雷の仕組みを理解し実現させたことが努力と判定されたのだと思う。」
「俺も部屋で木製の短剣でも素振りしてたら『短剣術Lv.2』になってたから間違い無いと思うぞ。」とはクロの談
というわけでスキルレベル上げの大切さはわかって頂けただろうか?
「成る程理解した。んじゃ次の知識収集ってのは?今俺たち授業で勉強してるじゃないか。」
「それは…「おっとそこからは俺が説明を引き継ぐぞ。流石にこれ以上喋られたら俺のセリフがなくなるからな。」…っち、わかったよ。」
俺は渋々クロに変わった。
「というわけで俺のターンだ。
まあ面倒だから簡単に言うと授業で学ぶ知識だけじゃ全然足りないんだよ。
テザール先生の話を思い出してみろ。先生は短期間で知識を詰め込むって言ってたから恐らく必要最低限の知識だけだ。それ以外の知識は自力で学ぶしか無い。
魔物や魔法、スキルなんかの知識な。」
「必要性は理解したが、そんな大量の知識を俺らが覚えきれるか?」
「お前『魔獣狩人3』の村クエの登竜門の魔獣の名前と特徴言ってみ?」
「『迅王牙』だろ?身体に雷纏っててそれ溜めてぶっ放してくる。それがどうした?」
「この世界の魔物の知識ってのは多分それと似たようなもんだぞ?」
「おしわかった任せろ。」
どうやら解決したようだ。
「んじゃ次強い人との戦闘だが、これは単純に俺たちはまだ圧倒的に実力が足りないのはさっきの《剣星》の映像を見て理解しただろ?その圧倒的な力量差を埋めるためには今よりも多くの訓練をする必要がある。しかも圧倒的格上との訓練だ。」
「なんで圧倒的格上に限るんだ?」
「文字通り相手とこちら側の力の差が天と地ほど離れていれば俺たちが全力で…それこそ殺す気でいってもそれほど隔絶した相手なら手加減した上でいなしてくれる可能性が高いからだ。その方が俺たちも全力でやれるってもんだろ?
それに強い人からの方が学べることは多いだろうしな。」
「なんほど。…んで?誰に教えを請うつもりだ?流石に騎士団長さんとかは無理だろうし。」
「ああ、俺もそこだけはまだ考えてなかったんだが…」
クロとミヤは頭を悩ませる。
「そんなん決まってんだろ?」
「「ん?」」
「【剣星】クロードに学ぶんだよ。」
「「はぁ⁉︎」」
俺の発言にクロとミヤは目を丸くした。
「実際これが一番効率がいいだろ。ほらさっさと頼みに行くぞ。」
「「ええー。」」
というわけで俺たちは《剣星》クロードに師事してもらう為に探しに行くことにした。