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戦う生産職  作者: 雷炎
王城編

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今後の方針

「「「「「………」」」」」


【剣星】の戦いが終わってから暫く全員が黙ったままだった。


「はい、それでは【剣星】の戦闘が終了したので今日はこれまでとします。皆さん各自部屋に戻って下さい。夕食はいつも通り19時からです。」


テザール先生がそう言ったのを皮切りに一人また一人と部屋を後にした。俺もクロとミヤと一緒に部屋を出た。


「なあ。」


「なんだ?」


ミヤが何か聞いてきた。


「俺たち使命としては世界救わなきゃいけないらしいけどもうあの人一人でよくね?」


「「それな」」


なんかもう【剣星】の戦い見てると俺たち勇者の存在意義ってなん何だろうと思えてくる。


「つうかあんな人外としか言えない様な人が居るのに勇者召喚しないといけないって邪神ってどんだけ強いんだよ。」


「「確かに。」」


「このまま行くと俺たち勇者の成長率とか知らんけど大分やばくね?」


「んじゃどうする?」


「まだ魔物との戦闘はやらないからレベル上げはできんぞ?」


確かに騎士団長からも「今は戦闘に耐えられる丈夫な体を作れ」と言われてるし、この城よくあるラノベの異世界と違ってガッチガチに警備が厳重だから抜け出したところで帰れなくなるし。こうなったら魔物を倒してのレベリングは無理だ。


「じゃあそうしよう。」


「ああそうするか。」


「えっ?ちょっとお前ら何でそれで通じてんの?」


俺とクロが頷き合っているとミヤがツッコミを入れてきた。


「そりゃあレベリングが出来ないファンタジー世界でやることといえば」


俺はクロを見ながら息を合わせて (「せーの」)


「「スキレベ上げと知識収集に強者から技術会得」」


「おし、やる事は決まったな、。じゃあ具体的にどうするかだが」


「ここは偉大なる先達(ラノベの主人公)に倣ってだな」


「いやいやいやちょっと待て一体全体どういう事だってばよ?」


俺とクロの会話に割り込んできたミヤを見ながら「なんだこいつ?」みたいな目で見る。


「いやちょっと待て。あれ、これ俺がおかしいの?何でそんな「あっこいつアホだ。」みたいな目で見てくるの?ここはファンタジー初心者の俺にもちゃんと説明しろよ。」


「さっき語尾がおかしかったのは置いといて仕方ないからこのソウタ大先生がファンタジー初心者のミヤ君でも理解できる様に説明してやろう。」


「調子乗んな」


「あっはい」


ミヤが額に青筋立てたのを見てちゃんと説明することにした。

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