剣星の本気
すいません!予約投稿ミスらました。いやぁ大分遅いけどドクターストレンジ観てたら忘れてました。( ̄▽ ̄;)
鎧袖一触
【剣星】の強さを表すのにこれ以上相応しい言葉は無いだろう。
俺たち勇者組は【剣星】の戦い振りを観て唖然とした。
何をどうやったらあんな風になれるんだと言いたくなる様な戦いを繰り広げられると自分達の到達点がこれ以上と言われてもなれる様な気がしない。
「まだです。」
「「「「「えっ?」」」」」
「【剣星】の本気はこんなものではありません。まだ世界に変化が起きていませんし。」
テザール先生がかなりおっかないことを言ってる。
「ですがBランク以下の魔物は大体いなくなりましたので、これからが【剣星】の本気でしょうね。」
ここまでは本気では無いとおっしゃる。
◆◇sideクロード◇◆
敵もボチボチ減って来たからそろそろ本気出すか。
「いくぞ…『緋天剣』」
俺が剣を天に向かって掲げると天は紅く染まった。
その瞬間戦場の魔物のうち霊体タイプの魔物は一瞬で消滅し、それ以外の魔物は一切の魔力を用いた活動を封じられた。
『緋天剣』…発動者が戦場と定めた範囲内の全ての生物の魔力を強制的に封印する。尚、発動者及び発動者の指定した者は影響を受けない。
「それじゃあいくぜ[紫電一閃]!」
目の前の水妖大蛇を紫電を纏った剣で切り飛ばしながら次の獲物に狙いを定める。[紫電一閃]は剣に雷を纏わせるだけの技ではなく、その効果は発動者にまで及ぶ。つまり発動者は雷速移動が可能となる。更にこれにいくつかの技を併用すれば…
「[瞬光閃舞]からのー[鬼装天鎧]!」
自らの速度に光速を掛ける[瞬光閃舞]と鬼の怪力と防御力を与える[鬼装天鎧]を併用すればもはや光速以上の速度で動く要塞と化す。
手始めに先程切り飛ばした水妖大蛇の奥にいた赤翼竜の首をはねる。続いて光速で奥にいた赤兎大熊の心臓を貫き、奥の方で群れている深淵狼に向けて地面から山を生やす[大山鳴動]を放ち、空からやってきた古代火竜に向けて跳躍しながらその翼を切り裂いて叩き落した。岩石巨人の拳が空から降って来たら素の斬撃で切り飛ばしてコアを貫く。死霊大魔術師が俺が緋天剣を発動する前に召喚したアンデットの群れは[火砕龍]で発生した熔岩を放って燃え尽きさせた。
これを暫く続けていたら賢い魔物(Sランク以上)は勝つのは無理だと悟ったのか撤退を開始したした。俺は無駄な殺生は好まないので去る者は追わず、その場に残ったイマイチ状況把握能力の低い魔物の残党狩りを戦場にやって来ていた冒険者に任せて戦闘を終了した。
まだ1つしかスキルを使えなくてスッキリしなかったが、まぁいいだろう。