勉強週間・4日目:…と思いきや
20話から22話までのタイトルの勉強週間に講義内容を付け足しました。
「さあやってまいりました勉強週間4日目です。今日はこの世界の歴史についt『緊急事⁉︎発生!緊急事態発生』…って何事ですか?」
なんだ?急に警報らしき物が鳴り出したぞ?あっ誰か来た。あれはテザール先生の部下の人だっけな?名前は確か………何だっけ?
「大変ですテザール様!」
「フラム!何事ですか⁉︎」
そうだフラムさんだ。そんな事より何があったんだ?
「現在この城に向けて『絶対強者』【剣星】クロードが接近しています。その為城下町を含む王都全域に第一級防御結界『夢幻世界』を展開しました。」
「なっ⁉︎」
なんか知らない単語のオンパレードだな。【剣星】クロードって誰?『夢幻世界』って何?
「ともかく急いで勇者様達を避難させなくては!恐らく【剣星】の目的は勇者様達でしょうから。」
「テザール先生。その【剣星】って人はそんなにヤバイんですか?」
名田が代表で質問した。流石委員長
「ヤバイなんてもんじゃありません!Sランク以上の冒険者は人でありながら天災と同じ扱いです。ましてや【剣星】のランクはSS。下手に対応を間違えれば軽く王都が滅びます。」
(マジすか。)
これがクラス全員が思った事だろう。この状況じゃ流石に軽口を言い合う余裕は無いのかいつもはうるさい女子グループもだんまりだ。つかちょっと青ざめてるな。
「とにかく急いでこの部屋を離れますよ!王都に近づいてるならどうせこちらの位置は魔力反応で割れてるでしょうからなるべく安全な避難部屋に移動します。」
避難部屋とか完全にこういうのを想定してるんだろうな。
「皆さん荷物は持ちましたね?それでは移動しまs“ドォォォォォン!”「「「「「「うわぁぁぁ⁉︎(きゃぁぁぁ⁉︎)」」」」」」
うわぁびっくりした。
…しかたないじゃん。だっていきなり部屋の壁が吹き飛んだんだから。
そして吹き飛んだ壁の穴から一人の青年が出て来た。
そしてその人を見たテザールさんが分かりやすいほどに青ざめていた。
「おっ!お前らが召喚された勇者達か。…うーん肉体面はまだまだだが精神面ではそれなりの奴はいるみたいだな。」
その『その精神面がそれなりの奴』とは俺を含む一部のこの状況でも落ち着いている人のことだろう。
「おっと自己紹介がまだだったな。俺の名はクロード…【剣星】クロードって言った方がわかりやすいか?」
そう名乗った青年はほんの少し前に王都に接近中と言われたばかりの天災、SSランク冒険者【剣星】クロードその人であった。