勉強週間・3日目:人の種類
「今日の講義は昨日魔物について勉強したので今日は人類についての勉強です。」
今日は人類の種族等について学ぶらしい。
「人類は主要な物でこの様に分けられます。」
そう言ってテザール先生は昨日の様に空中に文字を書き始めた。あれ、どうやってるんだろう?
空中に書かれているのは以下の通りだ。
【人族】【魔獣族(獣人族)】【森人族(エルフ族)】【鉱山族(ドワーフ族)】【魔法族(魔族)】【龍人族】【巨人族】【小人族】【妖精族】【精霊族】【神族】
()の中のは通称であって正しい名前ではないらしい。
「この様に表しましたが、人口的な意味で主要な種族と言えるのは【人族】から【龍人族】までで、【巨人族】から【神族】までの種族はかなり確認されている数が少なく、大体が隠れ里に住んでいると思われます。
あっ【神族】だけは例外で此方はただ数が少ないだけです。普段は地上ではなく天上の世界にいるらしいです。
また、【人族】から【龍人族】までの種族は人口がかなり多いので先日にも説明した、『種の駒』を各種族の王が持っています。
これら11種族は
かつて(1000年以上前)は争いが多かったそうですが、『邪神』の出現により「あっこれ争ってたら滅ぶわ。」となったので各種族間の戦争を神に誓って禁止したそうです。」
『種の駒』の所で再び笑いそうになった俺は悪く無いと思う。
「それとこれは裏話ですが、邪神の依り代となった者が魔王と名乗ったせいで一時期『魔族が邪神を召喚した』と言う勘違いが広まった為、千年前の戦争時一番ブチ切れていたのは魔族だったそうです。」
うん、何の関係も無いのに敵が自分達の種族の王様と同じ名前を名乗ったせいで危うく自分達を除いた全種族敵に回しそうになるとか笑い話じゃ済まないもんな。そりゃ確かにキレるわ。