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戦う生産職  作者: 雷炎
王城編
20/93

勉強週間・1日目:人と魔物とその亜種と

この世界に召喚されて1週間程経ったある日、魔法と知識担当のテザール先生からこんなお達しがあった。


「このままいくと3週間後までに常識勉強の範囲が終わらないので今週は魔法と実技の授業は中断して知識・常識の勉強のみとさせて頂きます。」


これは多少は反発もあるかと思ったが、連日の実技の疲れが皆溜まっており、特に反対はされなかった。


「と、いうわけでやってまいりました『勉強週間』皆さん張り切っていきましょう!

今日は魔物と冒険者、そのランクについてです。」


何故かテザール先生のテンションが妙に高いが、気にしない事にする。


「まず魔物とは(イニシエ)の時代魔王が現れたときに発生した瘴気が通常の生物に混ざったり、魔素の溜まり場にある魔石を核として生まれた異形の化け物の事です。」


魔素、魔石とは何ぞや?と思ったが、それはまた後で説明するそうだ。


「魔物は強さや能力によって10のランクに分けられます。

ランクは下から順に《G・F・D・C・B・A・S・SS・SSS・L》となります。

ランクの強さは以下のようになります。」


--------------------

Gランク…一般人でも倒せるレベル

Fランク…一人前の戦士一人で倒せるレベル

Dランク…Fランククラスの強さを持つものがパーティを組んで倒せるレベル

Cランク…一流のパーティがようやく倒せるレベル

Bランク…複数の一流パーティが組んでようやく倒せるレベル(場合によっては騎士団出動)

Aランク…街にいる騎士団や一流のパーティが全員で一丸となって戦えば勝てるかもしれない(・・・・・・)レベル

Sランク…複数の街が軽く滅ぶレベル

SSランク…隣国に救援依頼を出して対処するレベル(勝てるとは言ってない。)

SSSランク…5つ以上の国の軍と騎士団と冒険者を総動員してようやく同じ舞台に立てるレベル。

Lランク…諦めろ…もう、どうしようもない…

--------------------


………Aランク辺りから説明おかしくね⁉︎

なんかもうどうしようもないような感じが凄まじいんですけど⁉︎


「次に冒険者ですが、これは魔物につけられているランクを人に当てはめたものです。

ですが、所詮は人なので魔物のランクイコール冒険者ランクで同じ強さにはなりません。

冒険者も魔物と同じ10のランクにわかられており、説明は以下の通りです。」


--------------------

Gランク…一般人と変わらない。

Fランク…あらゆる職業での一人前位の強さ。

Eランク…Fランク冒険者と2〜3対1で勝てるくらいの強さ。

Dランク…その道の一流と呼べる程の強さ。

Cランク…Dランクと2対1で勝てるくらいの強さ。

Bランク…一人で小さな村なら守れるくらいの強さ。

Aランク…街の防衛の半分を一人でこなせる位の強さ。

Sランク…単独でAランクの魔物と戦える位の強さ。

SSランク…Aランクの魔物の集団又はSランクの魔物に単独で勝てる位の強さ。

SSSランク…単独で国防級の戦いをできる位の強さ。

Lランク…現人神クラスの強さ。

--------------------


所詮は人と言うがこの世界の人間も大概どうかしてると思う。


「最後にこの世界の生物には全て『亜種』というものが存在します。

例えば獣人の狼人族の亜種の銀狼族や吸血鬼(ヴァンパイア)の亜種の昼歩きの吸血鬼(デイウォーカー)などがいます。

この中で最も危険とされるのはあらゆる魔物に現れる可能性のある幻影種(ファントム)というものです。」


ふむ。てっきり吸血鬼の亜種とかが一番やばいのかと思っていたけどちがうのか。


幻影種(ファントム)の特徴を一言で表すのであればひたすらに『速い』という事です。」


ただ速いだけのどこが脅威なんだ?


「今皆さんはなぜ速いというだけなのに幻影種(ファントム)が恐れられているか不思議に思うかもしれません。

答えは簡単です。幻影種(ファントム)の移動速度は音速(・・)と同等という事です。

しかもこれは生まれたての場合であり、幻影種(ファントム)は歳をとるごとにどんどん速くなっていきます。

速すぎる故に残像しか捉えられないがゆえに幻影種(ファントム)と名付けられたと言われています。

いまいち脅威が伝わってない人もいるようなので少しイメージしてみてください。

例えばそこらの森にいるようなイノシシ型の魔物がいたとします。動物のイノシシですら突進は脅威なのに魔物だと更に速いです。もし、これが幻影種(ファントム)だった場合そのイノシシは最低でも音速で突進するイノシシになります。

いかに勇者様といえども簡単には避けられないでしょう。

つまりはそういう事です。

これ故に幻影種(ファントム)の魔物はどんな物であれ必ずランクが2つ上げられる事になっています。

そしてこれの最も恐ろしい点が『どんな魔物にも現れる可能性がある』という点です。

…この先は言わなくてもわかりますね?」


つまりはドラゴンとかの超大型の魔物でもなる可能性があるという事だろう。


「と、いうわけで今日の授業はここまでです。お疲れ様でした。」

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