絶対強者
祝☆ブクマ100件突破!
「今日の授業は『絶対強者』について学びたいと思います。」
テザール先生の授業で今日は『絶対強者』とやらについてやるらしい。
「まず『絶対強者』とはこの世界に数十人存在する『大陸を一人で半分以上滅ぼせる人達』の事を指します。」
「「「「「は?」」」」」
これにはクラス全員がハモった。
「あ、あのー…」
「はい、なんでしょうか?」
「そんなやばい人達が沢山いてこの世界大丈夫なんですか?」
勇者のナダが質問した。
そしてその答えが此方。
「いえ、全く大丈夫ではありません。」
「「「「「え?」」」」」
「え?」
「あの、それどうするんですか?」
「どうしようもありません。諦めましょう。」
そう言うテザール先生の目からはハイライトが消え掛かっていた。一体何があったのだろうか?
「それでは話を進めますね。」
あっ進めるんですか。
「まず『絶対強者』には有名な物では『十三王』『魔仙神』などが居ます。
あっ!今はもう居ませんが、昔は『双賢者』と言う方々も居ました。
また、『十三王』は更に『六種王』と『七力王』に分けられます。
『六種王』は人王・樹王・魔王・鍛王・獣王・龍王の六つの種族の王から成り、
『七力王』は覇王・破王・冥王・命王・天王・地王・海王の世界にその力を認められた七人から成ります。」
「先生!世界に認められるってどうすればいいんですか?」
「いい質問です!世界に認められるとは即ち『世界の声』に王であると任命されたと言う事です。
また、このシステムにより、王位簒奪を行なっても王にはならないのでこの世界でそういった事は起きません。
また、それを判断する為に『六種王』にはそれぞれの種族をかたどった『種の駒』が与えられます。」
「「「ブッッッ!」」」
俺を含めた数人のクラスメイトが吹き出した。
「?皆さんどうしました?ああ、そうそうこの『種の駒』というものは一千年前に先代勇者の一人が作ったものでその勇者は「『ノ◯ノラ』めたいでええやろ?」と言うよくわからない事を言っていたそうです。」
いや種の駒って完全『ノゲ◯ラ』じゃねーか!
『実際『種の駒』にはその種族の王として行える権利全てをそれ一つで行える超強力で超便利なアイテムです。』
マジすかソロモン先生
ん?てことはこの国の王様はその『六種王』の『人王』ってやつなの?
『はい、その通りです。また、これから説明があると思いますが、『十三王』はそれぞれ『王法具』と呼ばれる強力な宝具を持っており、その強さは勇者にも迫ります。』
マジかよすげーな王様。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜10分後〜
その後はさっきソロモンが言っていた『王法具』の説明があり、他の有名な『絶対強者』について学んだ。
中でも『双賢者』の話を聞いたときはクラス全体が爆笑してしまった。
だって仕方ないだろう?『双賢者』の名前が
『あらゆる言語を極め、どんな古代魔術ですら使えた『魔の大賢者』』と『古今東西のあらゆる知識を納め、知らぬ事なしと言われた『知の大賢者』』がそれぞれ
『魔の大賢者グーグ=ルセン=セー』
『知の大賢者ウィ=キペ=ディア』
だったんだもん。
笑うしかないよね。
あ、ちなみに命名はこれまた先代勇者らしい。