ソロモン
各話のタイトルを変更しました。
朝のゴタゴタも片付き俺は優雅に朝食をとっていた。
因みにこの世界の食料事情はかなり進んでおり、王城の朝食ではパン、ご飯、麺類と幅広く備わっていた。
これは先代勇者達の中に【自宅警備員】とか言う職業の人が居たらしい。
名前から侮るなかれ、なんとこの【自宅警備員】さんは『ネット通販』というスキルでこの世界のお金で地球の物を買うという結構チートじみた能力なのだ。しかも自分が拠点の中にいる限りあらゆる防衛能力を操れるというおまけ付きで。
一見ネタ職でも実は強いと言うのもある。
うちのクラスにもなんだったかかな?えっと確か…
『【数学者】です。』
ああ、それそれ名前は一見弱そうなのに実は………?
今喋ったの誰だ?
別に俺は声出してないぞ?
『やっと気づいてくれましたか。』
誰だ!
『一から説明するのも面倒なのでステータスを開いてください。』
俺は謎の声に警戒しながらステータスを開いた。
ピコン!
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【名前】ソウタ=マツヤマ
【種族】人族
【年齢】16
【職業】創造刀士
【レベル】1
【魔力】1200/1200
【物攻】1000
【物防】600
【魔攻】700
【魔防】500
【俊敏】800
【運】30
【称号】
《異世界の創造刀士》
【加護】
【スキル】
《職業》
『改造Lv1』『構造理解Lv1』『フルレシピLv-』
《源流》
『創造Lv-』『叡智之王Lv-』
《特殊》
『言語理解Lv-』『進化Lv7』
《上位》
『魔刀剣術Lv1』『二刀流Lv1』『舞闘術Lv1』『四元魔法Lv1』『雷魔法Lv5』『氷魔法Lv1』『万能生活魔法Lv3』『雷耐性Lv1』『解析Lv1』『秘匿Lv1』『四元耐性Lv1』『無限収納Lv1』
《通常》
『光魔法Lv1』『付与魔法Lv1』『光耐性Lv1』『付与耐性Lv1』
【技能】
[一閃][抜刀][瞬歩][炎纒][雷纒][氷刃][光刃][クロスシュラッシュ][エレメンタルソード]
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……………なんか増えてる。
『改めまして源流スキルの『叡智之王』です。末永くよろしくお願いします。マスター。』
「………………………………………………………………………………………………………………………………………はぁぁぁぁぁ⁉︎」
俺は思わず食堂のど真ん中で叫んでしまった。
我にかえると周りが変な者を見るような目で見て居たのでいろんな方向に謝ってから席についた。
『落ち着きましたか?』
誰のせいだと思ってんだよ!
『食堂のど真ん中で叫んだマスターのせいです。』
こいつちょと毒舌気味じゃ無いか?
まあいい。改めてお前は俺のスキルなのか?
『その通りです。昨晩マスターが創り出した特殊スキルである『記憶の書庫』と究極スキルである『森羅万象之書』を元に生み出されました。』
そうそれだよ!昨日見た夢は正夢だったのか?つーかどうやって人のスキル弄ったんだよ。
『申し訳ありませんが、マスターにはその情報の閲覧権限が無いのでお答え出来ません。』
何じゃそりゃ!
つか今思ったけどこれ声に出さなくても通じるんだな。
『はい。私はいわばマスターの魂の一部なので声に出さずとも心の中で考えるだけで伝わります。』
はぁもういいや、それでソロモンだっけ?
『はい、気楽にソロモンとお呼びください。』
話は戻るけど職業『数学者』のユニークスキルって何だっけ。
ソウタは切り替えと言うか順応が早い。
『はい、職業【数学者】のユニークスキルは数値操作と近似値加算です。
能力はそれぞれ『自分のステータスの割り振りを好きなように弄れる。』と、『相手のステータスの近似値を自分のステータスに上乗せする。』です。』
おもっくそチートだよな。
それって例えばステータスが
魔力100
物攻100
物防100
魔攻100
魔防100
俊敏100
運100
だったら移動時は俊敏700、他0みたいなことにした上で更に相手のステータスも加算できるんだろ?
『いえ、ステータスの魔力は操作出来ないので魔力100、俊敏600、他0+相手のステータスが限界です。
それに代償として初期ステータスオール100とレベルアップによるステータスの伸び幅の低下が掛かります。』
其れでも十分チートだけどな。
『はい、それでマスター。作者が紹介し忘れている勇者さまのステータスを出しといた方が良いのでは?』
メタイこと言うな!まあ事実だから紹介するけどな。
あ!先に読者の皆さんに言っておくけどうちのクラスには『名前に光とか天とかがついた文武両道のイケメン光属性勇者』とか『クラスのマドンナの名前に聖とか白とかがついた聖女』とか『そのクラスのマドンナが好きな一人だけ職業の無いステータスオール10のいじめられっ子のオタク』とか『勇者の幼馴染の凛とした感じの侍学級委員』とかはいません。
ついでに言うと『ありふれた職業を使って世界最強になりそうな奴』とか『下克上しそうな本好き』とか『ステータス平均値を求める理数系少女』とかもいません。
『ただし『魔王になりそうなスライム』とか『世界最強になれそうな村人』とかはいます。』
マジで!
『マジです。そんなことよりさっさと勇者のステータス紹介しましょうよ。』
お、おうそうだな。ほんじゃほい!
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【名前】レント=ナダ
【種族】人族
【年齢】16
【職業】勇者
【レベル】1
【魔力】1000/1000
【物攻】1000
【物防】1000
【魔攻】1000
【魔防】1000
【俊敏】1000
【運】100
【称号】
《異世界の勇者》
【加護】
【スキル】
《職業》
『希望之象徴Lv1』『覇道Lv1』『希望之力Lv1』『聖剣収納Lv-』『聖剣解放Lv-』
《特殊》
『言語理解Lv-』『万能武器術Lv1』
《上位》
『聖魔法Lv1』『解析Lv1』『万能耐性Lv1』
《通常》
『光魔法Lv1』『付与魔法Lv1』
【技能】
[スラッシュ][クロスシュラッシュ][エレメンタルソード][ホーリーブレイク][グランドクロス]
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勇者をやっているのは学級委員の名田蓮斗で、スキルの説明はそれぞれ
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《職業スキル》『希望之象徴』
自分が矢面に立って戦う時、味方全体の指揮、能力、精神を強化する。
味方の数とスキルレベルが高くなるほど強化度合いは高くなる。
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《職業スキル》『覇道』
己の決めた道を突き進む時にその道が正しければ上手く行きやすくなる。
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《職業スキル》『希望之力』
人々が自分を希望とした時に自分を希望とした人の数だけ能力が上昇する。
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《職業スキル》『聖剣収納』
聖剣限定で無制限に収納出来る。
自分の持っている武器に収納された聖剣の能力及び能力値を加算する。
勇者の成長に合わせて進化する。
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《職業スキル》『聖剣解放』
世界中に封印されている聖剣を条件さえ揃えば解放出来る。
勇者の成長に合わせて進化する。
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とまあこんな感じだ。特に職業スキルの『聖剣収納』は結構チートだと思う。
だって中に大量の聖剣が入っていればただの木の枝に『光属性』とか『アンデット特攻』とかをつけて更に切れ味すら聖剣の数だけ加算されるんだからだいぶチートだよな。
つか俺のステータス殆ど負けてるじゃねーか。スキル抜きにしたら勇者の完全下位互換じゃねーか。
『当たり前です。勇者が他の職業より弱くてどうするんですか。』
全くもってその通りだが、なんか釈然としない。
『まあいいじゃ無いですか。そんなことより朝食を食べる時間か無くなりますよ。』
うおっやべ!さっさとくわなきゃ!
そうして俺は朝食をかきこみはじめた。




